さて、前回の続き( ①転職について 〜恐れって何ですか? 恐れて身動けない時にどうすれば良いですか?〜 )をお話ししたいと思います。

 

前回は、不安への解決手段として二つの方法論があることをお話しました。

 

その方法論は全て陰陽五行思想に基づいて解説できるのですが、今回はその陰陽五行思想の「五行とその性情」について解説していきます。

 

まず、五行とは、「木、火、土、金、水(もくかどごんすい)」の五要素に分けられるのですが、それを、人の感情に振り分けると、以下になります。

「木=怒り」…怒るという状態は比喩的な言い回しで、本質的には、感情を解放する、解放的になる、手放すこと・状態

(次の火に繋がれば、手放しで喜ぶ)

「火=喜び」…喜ぶ、楽しむ、共感する、共鳴するなど、生命(同士)が嬉しいと感じること・状態

(喜びすぎて、ちょっぴり反省すると、土の俯瞰になります)

「土=憂い」…瞑想や座禅のごとく俯瞰して、今の状態を、ただ単に見つめること・状態

(事実や状態を、客観視すれば、金の分析や反省に繋がります)

「金=悲しみ」…現状の事実だけを冷静に分析して、その原因と結果、これからの行く末を見据えること・状態

(例えば、人は必ず死に、何も持っていけないと認識すると悲しい。それが水、恐れに繋がります)

「水=恐れ」…是非を明らかにする事。今手元に何があって、何がなくて、何ができて、何が出来ないのかを、主観的に判断すること

(主観的になればなるほど、人は孤独で不安な状態になります。それを、木、解放するために、感情を解き放ちます)

①木  →(生む)②火→(生む)  ③土→④金→⑤水  …… 以降ループ

というように、人の感情はループしていくとされています。
実際にそうですよね。この事を、「五行の相生(そうしょう・そうせい)」といいます。

 

※もう二つ、五行には別の見方(関係性)があるのですが、それはまた次回に。因みに、その二つとは、「相克(そうこく)」と、「比和(ひわ)」と言います。

さて、前回の記事、①転職について 〜恐れって何ですか? 恐れて身動けない時にどうすれば良いですか?〜  への回答としては、上記を踏まえた上で、

「貴女は、元来、(水の)自分自身だけが判断しなければならない状態になると、恐怖心が勝ちすぎて、自らの感情を顕わし手放す(木が)事が苦手なタイプ(※体癖)です。

※体の癖、身体の反応の事。人は、思考の前に、身体が答えを出します。詳しくは、野口晴哉氏の考え方を学んでください。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%93%E7%99%96


さらに、現状を分析する(金の)思考性も強く、物事を悲観的に考えやすいので、選択を迫られる状態(水)の時には、不安に押しつぶされそうになる傾向が強まります(そういった体質なのです)。

そのような時には、現状を分析するのではなく、(土の俯瞰の要素を強めて)他人事のように客観視して事実を見つめ、その恐れを生み出しているのは、根拠のない主観に基づいたものであると認識して下さい。

そうすると、本来の貴女は、地道にコツコツと、自分の道を信じて、マイベースで目標に向かい進んで行く事(以上、土の要素)に、喜びを感じる(火の要素)人であるという事を再認識できるはずです。

そのような状態を、日常として無理なく生きられる、具体的な方法として……云々かんぬん(以下は、プライベートなお話なので割愛)」

と、お伝えしました。

上記のように、具体的なアドバイスをする前に、陰陽五行思想に法って、ある人の癖や行動パターンが何故起こり、どのように捉えられれば良いのかを、詳細に分析出来ます。

 

「鶏が先か、卵が先か」

 

人は、自分の特徴の通りに、現実を認識し、現実が引き起されます。

繰り返しになりますが、今回は、陰陽五行説のなかでも、「五行の相生(ごぎょうのそうしょう・そうせい)」
の考え方のみを取り出してお話しました。

 

上の例題では、「五行の相克」「五行の反剋」「陰陽の対立と交わり」「五行の比和」の法則性も加味した上で判断しているのですが、それはまた次回以降に♪


余談(後日談)

因みに、相談者の彼女は、自分なりの働き方を見出し、今はコツコツとのんびり生きています。まだまだ不安定ですが、幸せそうです♪

 

 

このような、質問や悩みに今後もブログを通して応えていきたいと思います。解決したいことやお知りになりたいことがありましたら、コメントかメッセージにてお便りくだされば、幸いです。

 

また、鑑定はいつでも受付けておりますので、ご興味ありましたら、以下より目をお通しください。


 

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Q、私は今、仕事にやり甲斐を感じられす、勤めている会社を辞めたいと思っています。

会社内での人間関係は良好なのですが、仕事内容に興味も面白みも感じられません。

何事も、(仕事の技術や知識、経験やノウハウの)吸収が第一だと思い、我慢してきたのですが、そもそもの志も萎えかけています。

今の本音をいうと、とにかくゆっくりと休みたく。けれど、病気までにはなっていない。。。

本当に会社を辞めて暫く休もうかと考えますが、漠然とした将来への不安と恐怖が襲ってきます。どう捉えたら良いでしょうか?

糺命さん、教えて下さい!(20代女性より)

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先ず、悩みや相談というものを扱う時に、大切な法則が二つあるというのは、前回お話ししましたよね。

誰かに相談を受けた時に、心がけるべきことや、対処するコツを、教えて糺命さ〜ん♪
 

これは、今後も度々お伝えする事になるともうので、読んでくださる方は気に留めておいて欲しいのです。

 

さて、質問者のような状況は、20代に限らず、受験生から定年間近な方まで、あらゆる世代が同じような経験をする可能性があります。

 

自分の人生の方向性を、ある程度決めてしまうかもしれない選択肢に迫られた時に、人は不安や恐怖を覚えるものです。

 

もっと言えば、恐れない、恐れのない人なんて誰もいません。

 

けれど、恐れを知らない状態や、恐れを忘れてしまうほどの状況、というものはあります。

 

そもそも、人(動物も)は「恐れ」や「不安」という感覚がどのようにして、どのような時に起こるのでしょうか?

 

糺命流陰陽五行思想・占術の考え方では、恐れには大きく分けて二つの原因と状態が想定されます。

 

◆ 恐れの原因

 

一つ

恐れの対象になる(自分自身を含めた)人、物、事、世界を、理解できない、分からない(認識できない)時

 

二つ

自分が持っている(と思っている)ものが、失われてしまうかもしれないと感じた時。もしくは、失う過程

 

です。

 

相談者の例で言いいますと、

 

 今の会社を辞めると、自分の将来がどうなるかわからなくなる(そもそも自分の未来が分からない)から不安で、定期的な、安定した収入がなくなってしまうのが怖い。  

 

端的(一般的)に言ってしまえば、それが恐れを生み出している原因です。

 

自分が自分で分からない、分からなくなるかもしれない。持っている物がなくなるのが怖い。うん。怖いですよね。

 

さてそこで、その解決の手段として、二つの方法論があります。

 

◆ 解決手段

 

一つ 

俯瞰してみる、そして距離をとる

 

二つ 

手放してみる

 

そのどちらかか、そのどちらをも実行すれば、取り敢えず恐れから逃れられる、恐れを感じなくなる状態にはなれます。

 

ここでのポイントは、

 

「冷静に分析して、現状を把握するのは、二の次にする」

 

ことが大切です。ここ大事です!

 

不安にかられている人が、現状を分析すると、往々にして、悲観的な見解に陥ります。

 

まずは、落ち着くこと。

 

その感情や感覚は、自分がつくっているものである、もしくは周囲に洗脳されている、と認識すること。

 

そして、出来うるならば、出来るだけ解放的な気分になること。

 

 

そうして、気分良く、楽しくなってから、現状認識を深めるのです。

 

さて、以上のお話しは、全て陰陽五行思想を元に解説できるのですが、それはまた次回の記事でご紹介したいと思います。

 

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はーい!

 

最初の質問は、自作自演の糺命です。この質問を、最初に置きましたのも、私の仕事(占いを使った、個人相談、法人相談など)の成果をお話しする上で、とても大事な哲学の部分になるからです。

 

誰かから質問がでるのを待っている訳には参りません。お伝えしておかないと話が伝わらない話って、沢山ありますからね。所謂、前提の共有ってやつです。

 

さて、人生何とかかんとか生きていれば、誰かから、何らかの形で相談を受ける事はありますよね。そんな時に、放った一言が、ずーっと先に、恨まれることもあれば、とても感謝される事もあります。

 

「あの時の、一言があったから、これまで生きてこれました」「あの時の言葉を支えに、今まで生きてこれました」

 

私も、かつて言われた一言により、絶望した事もあれば、可能性を信じて生きて行く指針になっているものが今でもあります。

 

言葉って、生き物なのです。ふっと湧いたイメージを、出来るだけそのまんまお伝えしたいから、出来た方法。その効用は、猛毒にもなれば、奇跡のお薬にもなります。

 

言葉で、人は殺せます(死にます)。少なくとも、その人らしさや、可能性は簡単に奪えます。

 

言葉で、人は生かされます(活き活きとします)。少なくとも、顔色をぱっと明るくくらいは出来るものです。

 

何せ、人、身体は、イメージ(感性、魂、映像のようなもの)の影であるので、自分で自分を想像している世界が変われば、リアルな肉体も反応しますので。

 

さてさて、そういった事を踏まえた上で、誰かの相談に乗るのですから、大変な責任と覚悟が必要です。そこで、重要なのが、以下の二つの心構え、心がけです。

 

一つ 自分の経験、主観に基づいた、判断やアドバイスは絶対にしない(出来ない)

 

二つ 普遍論(一般論)と、その人論(相談者の可能性)を交互に交えながら、現実の生活に適応しうる解決方法を見抜き、解説する

 

この二つを守る事が出来るのであれば、後は「みんな祝福されて生まれてきている」事を信じて祈る姿勢さえ大切にすれば、何とかなります。

 

ただ、往々にして、「その人論」の話をする時に、どうしても自分の経験や主観が入ってしまい、一般的な意見しか言えなかったり、思い込みで相手を傷つけてしまう事が多くありますよね。

 

いまでは、「ヘドバイス(反吐が出るような、役に立たないどころか、ムカつくアドバイスらしきもの)」なるスラングまであるとのこと。。おーこわ。

 

当たり前ですが、「人はそれぞれであり、人が、別の人になることは不可能です」。例えば、わたくし糺命は、

 

「男性です。女性にはなれません」

「独身です。夫になる可能性は(多分に)秘めています♪」「父親になる可能性は低いかもしれませんが欲しいです」

「母親には間違ってもなれません。来世に期待!(子ども大好き♡)」

 

という状態にあります。自分の経験は、あくまで自分だけの物語や方法論であり、誰かには当てはめる事は出来ません

 

ただ、その経験を普遍に変える事が出来るの事もあります。それが、太古からの教えであり、哲学なのです。東洋史において、その叡智たる(最もシンプルかつ実践的な)方法論が「陰陽五行説」になります。

 

また、それを応用する事によって、どうしてこの時代に、この両親の元、この身体を纏って生まれ、生きたいるのか?といった事から、祭りの日の天気や、今年の世相、世界情勢までを見渡す事が可能になります。

 

それが、占術です。

 

その方法論を用いて、相談者がどうしてここにいて、そういった悩みや苦しみを抱えるに至ったのかを見抜き、如何にすれば、その人らしく生きられるのかを、手を変え品を変え、お伝えしていく訳です。

 

最も、中には自ら経験した事のみをもって、普遍的な世界に通じ、術を使わなくとも、解決策を見出し、将来を見通す眼力の備わった方がいらっしゃいます。

 

実は、そういった人たちが、営々と積み上げて来た成果が陰陽五行説であります。その目指すところは、「無為自然」、何も意図せず、天地自然の流れるがままに、悠然と「自分らしく」生きる事。

 

陰陽五行や占術を学ぶ、最終目的は、そういった状態になり生きる事なのです(つまり、術を使う必要のない人になれってことです)。

 

「妄(みだり)」のない状態。

 

相談者には、そのような背景の元、その人が、その人らしく生きられる、要点と工夫の方法をお伝えし続ける事が肝要だと思っています。

 

これが、今日の纏めになるかな。

 

押し付けず、思い込まず、寄り添いすぎず、突き放さず、ありのままの行く末を見据える。そんな、素敵な人に、私もなりたいものです。

 

次回からは、もう少し具体的な相談にお答えできればな。お読みくださり、ありがとうございました。

 

丙子の日、吉日 糺命

 

※追記です

 

とっても大事な事を書き忘れていました!

 

人間、そんなに完璧ではありませんし、私もまだまだ道半ばのもの。答えられない事もままあります。

 

そんな時には、月並みではありますが、

 

寄り添う事

 

兎に角聞いて、整理のお手伝いをすること

 

が大事ですよね。

 

糺す、という言葉の意味は、「ただされる、自ずから整う」ことのお手伝いをするといういみです。

 

徹底して、「相談者にはなれないけれど、なりきろうと、自分を透明にすること」。とっても大切な在り方だと思う次第です。

 

 

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