『桜のお話①』
桜の木を見上げると
たくさんの枝に
たくさんの桜のつぼみが
ついています…
今は亡き恩ある方の
温かい思い出に
感謝を重ねます
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ある方との御縁を頂いた
15年前
私は『人生に彩りを』の
講演を終えて身に余る程の
拍手を頂きながら
壇上から
降りた時のことでした
背の高い
がっしりとした男性が
足早に歩いて来られ
『先生!いやあ、
とても良いお話しでした!
ありがとうございました!』
そうおっしゃると
お名刺を差し出され
『私は新庄と言います。
よろしくお願いします!』と
とても明るい笑顔を
下さいました。
私は
『ありがとうございます
頂戴いたします。』と
お名刺を頂戴し
私も急いで名刺を
お渡しいたしました。
すると
講演を主催下さった企業の
常務さんが
『桜先生、こちらは
新庄剛志さんのお父様です』
とご紹介下さいました。
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講演の後は
食事会でしたので皆様方
新庄さんとも楽しくお話しを
させて頂きました。
翌日
お名刺を頂戴しました方々に
ご面識を頂きました御礼に
手紙を書きました
3日後のこと
『桜先生!新庄です!
ご丁寧な手紙を頂き誠に
ありがとうございました!
巻き手紙もらったのは
初めてで感動しております』
と、明るいお声で
お電話を下さいました。
それからは
新庄さん、ご友人の皆様方
との交流会に参加を
させて頂くように
なりました。
ある時、私は
『新庄さん、私は先生と
言われますととても恐縮して
しまいますので
どうか名前でお願いします』
と言いました。
すると新庄さんは
『わかりました!
今度からはそうしましょう』
と笑顔でおっしゃって
下さいました。
次にお電話を頂きました時
『京ちゃん!新庄です!
今度の交流会には
参加できますか』と。
私は京ちゃんに笑ってしまい
新庄さんのお気遣いに
とても親しみを覚えました。
そして私は
『はい、参加させて頂く予定
でおります』と
答えました。
新庄さんは
『それは良かった!
今度の交流会は
店の真ん中に桜の木が
あってね、
みんなで桜の木を囲んで
話しができるからね』と
おっしゃって下さい
ました。
そして、その交流会の日
私の想像を遥かに超える
やわらかな照明に
桜の木が
とてもとても美しくて
私は見入ってしまい
ました
すると新庄さんが
『桜の花芽はね、
夏に作られて
秋から冬は眠ってる。
眠っている花芽が起きるには
しっかりと寒くないと
目が覚めないからね
冬の寒さが必要。
目が覚めてからは
今度は暖かい太陽の光で
花芽が生長して
桜は花開くことが出来る。
そしてね
桜は
一度花を咲かせた所に
また必ず
花を咲かせるんよ。
桜の木はね
そう思いながら
一年を通して見ると
もっと素晴らしさが
わかるからね。』
と穏やかな笑顔で
お教えくださいました。
それから私は
桜の木を見上げるたびに
夏には
今は花芽を育んでいるのね。
秋から冬にかけては
花芽を守り今は休眠して
いるんだわ。
目覚めるためには
冬の厳しい寒さが
必要なのね。
春の陽射しの暖かさで
こうして
美しい花を開くことが
出来るのね、と
一年を通して
愛でることが出来るように
なりました。
新庄さんの明るい笑顔と
あたたかいお人柄と
春の暖かい陽射しの中で
見事に花開き
多くの人たちを喜ばせ
元気を与えてくれる
桜の木とが
とても重なります
深い感謝で
いっぱいでございます
女は花であれ
賢く優しい花となれ
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