コイバナ
恋花
「初めてのヤキモチ」
いろんなことが
沢山あったけれど
私には大切な人が出来た
幸せな年でした
事実は小説よりも奇なり
といいますが
正にそう感じる出来事が
私には御縁の運びの
大切な過程として
与えられたように
思いました
そして
新しい年を迎えて
サークルでは新年会が
開かれました
新年会では
3月でサークルを卒業して
ゆく人たちと
4月から新メンバーとして
入って来る人たちも
席を一緒に新年を祝います
新年会が終わったら
彼と一緒に
私の友だちの下宿に
迎えに行くという
予定になっていました
新年会が終わり
皆んなで後片付けを
している時のこと
4月から入る新メンバーの
女の子の1人が
「Mさん!私、高校の後輩
なんです、
ずっと憧れていました!」
と彼に言いました。
彼は「高校の後輩?」と
言いながら嬉しそうに
話しを聞いています
片付けが終わっても
まだ、その子は彼のそばに
います
そして
「帰り道、送ってください」
と彼に言いました
彼は用事があるから
送れないと断っていました
が
その時です
「そんなー」と女の子は
言いながら
彼の腕に手をかけて
「お願いしますー」と
言いました
彼はニコニコしながら
「本当にダメなんだ」と
優しく言っています
私はしばらく
待っていましたが
何だか、とても
腹立たしくなってしまい
心の中で
「もう知らない」と
思ってしまいました
そのまま何も言わずに
バスに乗って
友だちの下宿に行き
ました
友だちの下宿に着くと
私の様子を見て友だちが
「京子、どうしたの?
あれ?Mくんは一緒じゃ
ないの?」と言いました
私は気分が晴れずに
胸がモヤモヤしています
友だちが
「Mくんとケンカした?」
私
「ううん、していない」
「じゃあどうしたか
とにかく話してごらんよ」
と友だち。
ぼちぼちと
ボソボソと
話していると
友だちが急に笑い出して
「いやだ、それって
京子、ヤキモチじゃん」
と言いました
私は
「私、ヤキモチなんて
妬いてない、、、
と思う。
なんか腹立たしくて
気分が良くないだけよ!」
友だちは
「それをヤキモチって
言うんだよ、
だって京子はMくんのこと
本当に好きなんだもん
ヤキモチ妬いても
いいじゃん」
「私だったら、その場で
言うけどね!」と
また笑った。
私は心の中で
この、いやな感情が
ヤキモチ、、、
ヤキモチ、、、
私は
妬いているのね、、
そう素直に認めていると
すとん、と腑に落ちた
感じがして
心が軽くなりました
友だちにそう言うと
友だちが
「京子、バカじゃないの?
大事な彼の腕に
ほかの子が手をかけてさ
厚かましいったらない!
心が軽くなったって…
はあー、呆れた性格。」
そんな事を言っていたら
友だちの下宿の玄関で
「すみませーん!
Hさんいませんか!」と
男の人の声がした。
友だちが「はーい!」と
言って2階から降りて行く
しばらくして笑い声が
聞こえて来た。
その声は
友だちの部屋に近づくと
友だちが笑いながら入って来た
そして、友だちの後から
彼が顔を出して
「ごめん!本当にごめん!」
と、そう言った。
私は
腹立たしくいやな気持ちが
なくなっていたので
「黙って出て行って
ごめんなさい」と
謝りました
友だちが
「はあ、、、
ほんと、これだもの。」
と、また笑った。
私は小さい頃から
自分の気持ちを感情を
無視して
閉じ込めてしまう所がある
でも
初めて自分の気持ち
腹立たしくいやな感情を
素直に出してあげられたこと
そんな自分が嬉しくも
あったのでした
つづく
・**・*・*・*・**・
わたし
ヤキモチ妬いちゃった…
ちょっと恥ずかしい
女は花であれ
賢く優しい花となれ
**+.° ♡ °.+**
恋は一瞬
愛は一生
本日は2回目の更新と
なりました♡
素敵な秋の夜長を
お楽しみくださいませね
(*´︶`*)♡