フロムからベルゲンへ向けて船が出航。

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するとすぐに見渡す限り、フィヨルド、フィヨルド、フィヨルド。

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大自然の中で、忘れた頃にポツリポツリと家々が現れます。

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そんな風景には船尾にあるノルウェイの国旗がフィヨルドの中でよく映えます。

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船はときどき現れる町に寄っては、次の寄港地を目指します。
運賃がべらぼうに高かったので、観光路線かと思いきや、そんなことはなく、
一つ一つの港でほどよくお客さんを拾っていきます。
運河の左右に交互に停まっていくベネチアのボートみたい。

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船はフィヨルドの中をゆったりとしたスピードで・・・と言いたいところなのですが、
実はこの船、結構な速さで進んでいきます。

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それでもあたりは見渡す限りフィヨルド。

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目的地ベルゲンまでの所要時間はなんと5時間。
船内には、いつの間にかまったりとした空気が流れ始めます。

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正直、だんだんと景色に飽き始め、ちょっとした挨拶から見ず知らず者同士のおしゃべりが始まります。

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自分が話したのは韓国人の男子学生と中国系南アフリカ人の女子学生。
そしてそこにいる日本人社会人の自分。
隣の座席に座っていたのは、アメリカ人。
なんともインターナショナルな組み合わせです。

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他愛のない話をしている間にも船は着実にベルゲンを目指しますが、
全然近づいていく実感が持てません。
席に備え付けられた地図で立ち寄る港の位置を確認しては、皆で嘆いたり、悪態をついたり。

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それでも、いつの間にか、船はフィヨルドとは思えない広大な海の中へ。

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少しは大海に近づいているんだという実感が得られる一方、
フィヨルドのイメージって正直もっと狭い間を縫って進んでいくと思っていたので、
少し期待はずれ…と言うのは、せっかくココまできたのに贅沢すぎる理屈でしょうか。

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途中にある町には、船の上から眺めるだけでもそれぞれの雰囲気と生活が感じられます。出迎えや見送りの人が集まるのはどこの国でも同じ光景ですよね。

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この船がなかったら、すっごく遠回りをするか、あるいはたどり着けない様なところに
住む人たちが交流するわけですから、正にライフラインなんだと実感させられます。

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町の後ろには険しい山。

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人と自然が長い間、共生してきたありのままの姿がそこにはありました。

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