皆様、こんばんは。
…季節は巡り東京にも冬がやってきた。
紅葉した葉の散る季節の夜風は、美しい女性がふいにみせる刹那的な冷たさに似てます。
冬を迎えクリスマスが近づいていることもあって、チカチカと眩しいカラフルな光が夜の路上に浮かんでいる。
ここ自由が丘も然りだ。
もうこの街に来て約三年の月日が経ちました。
自由が丘はいい意味で変わらない街だと思う、少なくても僕がこの土地で過ごした三年の間で変わっていったことと云えばどこにでも必ず訪れる季節の変化ぐらいだろう。
ものの数年で悪戯に新しいビルができて街並が変化してしまう都心部と比べると、あまり変化を好まない僕にとってこの街はとても居心地がよく安心感をもつことができる唯一無二の場所でした。
東京に来たばかりの頃は憧れていた都心での暮らしや仕事も、いつしか全く興味がなくなりました。
再開発につぐ再開発によって都心の建物はどんどん天井というものがない空へと伸びていき、その果てのない頂きにのぼろうとするのは高価な値段のついたモノとより多くのカネを手にした人だけですよね。
ただ果てのないモノやカネを追うことは全然美しくみえないし、綺麗事かもしれないけど大事なのはモノやカネなんかではないと思ってます。
だからそんな気持ちを強くさせてくれる、古き良きものを大切にして大きく変わろうとはせず時間の流れにしか出せない何ともいえない雰囲気が心地よくてこの自由が丘が僕は好きだったんでしょうね。
さて、HP上でも掲載してある通り
FORME自由が丘店は平成28年12月11日をもちまして閉店しました。
ブログでのご挨拶が遅れてしまい大変申し訳ありませんでした、まずはお詫び申し上げます。
そして長い間ご愛顧いただきまして、皆様には感謝しています。
本当にありがとうございました。
ただ、FORME自由が丘の歴史はここで幕を閉じることになりますがFORMEの歴史はまだまだ続きます。
僕なんかが言うのは大変おこがましいのですが、人が生を授かりやがて死ぬように物事には必ず始まりと終わりがあります。
この一件がFORMEグループにとって終わりの始まりではなく、終わりからの始まりになることを願ってる。
FORMEグループ代表である清水ろっかん先生が創造したいつまでも変わらない高性能な技術が、僕の大好きなアンティークとなって後世にも引き継がれていくことを楽しみにしています!
最後に私事になりますが、
今こうして書いているこのブログもデジタルの世界にある限りは、削除のボタン一つで跡形もなく消えてしまいます。
つまりは残ってはいかないモノです。
このブログがなくなる時がきたら、FORME自由が丘店に足を運んでくれた人達の記憶には多少なりとも残っていくかもしれない…
だけどこれからFORMEグループへ足を運んでいく人達には、自由が丘にFORMEが存在してたことすらも気付かれないだろう。
この世界はとてもシビアだ…笑
一つのお店の歴史が幕を閉じるというのはどういうことなのかを胸に抱き、これからの人生に活かせていけたらと思います。
あたたかく見守っていてくれた清水院長
苦楽を共にしてきたスタッフの皆