さて、昨日見ることのできなかった映画「サマーウォーズ」を見てきました。
昨日と同じく、109シネマズ川崎のレイトショーは満員御礼。
今日は昨日のうちに予約してたので、いい席で見られました。

お話は、簡単に言うと、人と人との善意のコミュニケーションは世界を救う、って話。
人付き合いの苦手な少年と、あこがれの先輩の田舎の大家族と、ネットの広大な空間と、世界。
それぞれ繋がりのなさそうな物語の主題が、繋がりあって・・・少年と、他人であるはずの家族、家族と、また他人であるはずの世界中の人が、力を合わせて仮想空間での『戦争』を戦い、最終的には勝利し、そして最後は主人公はヒロインと結ばれてハッピーエンド、ってな話でもあります。
おお、こう書くとハリウッドの王道ものみたいですね。
それを、日本の田舎の村社会の一大家族に舞台をあてがうとどう描くか、ってのがこの作品の肝なんだと思います。
感想としては、まあ、面白かったと思います。
中盤の急展開はちょっと展開を詰め込みすぎた感があって、見ていて少し不安になりましたが、後半はテンポよく進みます。
クライマックスのヒロインと敵役のバトルは、手に汗握って見ることができました。
ただ、全体の感想としては、ちょっと物足りないかなぁ、と。
脚本と演出に、もうひとひねり欲しいところでした。
ただ、あまりにひねりすぎても、この作品の持つ良さ、味わいといった物が失われてしまう気もします。
難しいところですね。
だから「俺だったらこう撮る!」みたいなことは言えないのですが・・・
主人公に感情移入しにくい(ほとんど活躍しないし)、ヒロインにもう一つ魅力が足りない、物語に起伏はあるが意外性はない、といったところが不満点でしょうか。
あと、声をあてるのに声優を使わず俳優をあてる、ってのは、一応作品ごとにその意図は理解しているつもりですので、闇雲に批判するつもりはありませんが、今作ではちょっと、悪い方が目立つ感じ。
富司純子は、問題なく上手いんですけれどね。
本当なら、初登場シーンから観客のハートをガツっと持って行って欲しいヒロインが、あの棒読みでは正直、萎えます・・・
悪いところばかり言ってもアレなので、良かったところを。
ひとつには、家族の描き方、です。
この作品の一つの焦点は、間違いなく「田舎の大家族を描く」ってことだと思いますが、ここは良くできていました。
男の人で、彼女の家族に紹介され、盆なり正月なり、彼女の親類一同の中に放り込まれた経験のある人は非常にあの描き方に納得できるのではないかと。
すごくリアリティがありました。
見ていて気恥ずかしくなるぐらいに。
もう一つにはタイトル名になっている「夏」の描き方が美しいこと。
とくに、夏の夜の雰囲気───私の、大好きなものなのですが───は非常に綺麗に、描き出せていました。
作品全体に雰囲気を持たせるのに、また仮想空間とのコントラストを描き出すのに、良く成功していると思います。
まあ、サマーウォーズはちょっと私の中で期待値が高かったせいで、評価が少し厳しくなってしまいましたが、鑑賞後「映画を見たなぁ」って気分にはなれるので、お暇な方で、夏休みにアニメ映画が見たい!ってかたは是非。