不燃ごみ | 笑顔のスナフキンの悲喜語り

不燃ごみ


かかとの擦り減ったハイヒール。



きっと、たくさん歩いて来たのだろう。



けれども、きっと、頻繁に買えるだけの収入はない。

だけど、きっと、少しでもスタイル良く見られたい。

少しでも、足が長く、背が高く見られたい。

少しでも、可愛く見られたい・・・



本当は、新しいヒールが欲しい。

本当は、足は棒の様に疲れてる。



時々、変なミゾにはまる。

時々、階段をコケそうになる。



でも・・・

パンプスじゃ、小さな私を、

あなたは私を見失ってしまう。

スニーカーじゃ、私を女扱いしてくれない。



だから今日も、この子を履く。

もうきっと、修理代で新しいのが買えたのに。


笑顔のスナフキンの悲喜語り


だってこの子は、、、

あなたがくれた子だから・・・

私のシンデレラの靴だから・・・







「君が手を伸ばす先に 藤田麻衣子」


もう、必要の無い。

不燃ごみになりたく無かった・・・

君が、手を伸ばす先にいたかった。

ボロボロのハイヒールは、

君に必要とされたかった。



$笑顔のスナフキンの悲喜語り



優しくされると また苦しくなる 期待してしまう

ぐるぐるぐるぐる

いつまでたっても 前へ進めない

何度忘れようとしても ダメみたい



君に必要とされたい 

君が手を伸ばす先に 僕がいられたら

でもそれは 僕じゃない

恋は終わったあとも こんなに切ない