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<プリザーブドドレス開発ストーリー その3(脱線)>




◆アイデアは絞ったけれど




プリザーブドドレスが、「壁掛け式のインテリア」で「テレビくらいの大きさ」であることに絞られたところで、アイデアは影のまま。現実の影がそうであるように、追いかければそれだけ遠のくばかりでした。まだ見ぬ影の正体を見るための試行錯誤の始まりです。

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◆必要なもの



アイデアのかけらを形にする場合、私たちが必要とするものは、紙とペン、ホワイトボード、マッキントッシュ、ミーティングスペース、工作室、そしてもっと広い意味ではお店やレストラン、博物館、美術館、図書館などです。もっともっと広い意味では、世界の知識、経験、体験であり、文学であり、自然です。



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◆自然が先か、アイデアが先か



「自然」とまで言うと、疑問に思われるかもしれません。しかし私は自然からアイデアをもらえるはずだと信じていますし、人間が考え抜いた先にできるものは、すでに自然界にあるものと良く似ていると思っています。



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◆アイデアの巨匠は



今日はそんなお話を。とても尊敬するデザイナーの中に、故バックミンスター・フラー博士がいます。彼は数学者であり、物理学者であり、哲学者でも詩人であり、デザイナーでした。他にも肩書きをつけることができるかもしれません。(ダ・ヴィンチもそのように肩書きが多いという点で同じように憧れますけれど、あまりにも遠い存在なのでまたの機会に)—さて、近代アメリカのフラー博士は、たとえば自動車が大型化して豪快に走っているいるまさにその時代に、「空気抵抗」を観点として、スマートな、今日では当たり前の環境配慮がなされたクルマの提案をして商品化の一歩手前まで行き、また、住宅が大きいほど良いとされる環境下で、住宅など可能な限りコンパクトで、工場で生産でき、持ち運んだり引っ越しする時には同じ需要を持つ他人と交換できるようなものであるべきだというアイデアを元に、UFOみたいな家を商品化してみたり、巨大な建築用に、三角形ばかりを組み合わせたドームハウスを設計してみたり、さらには「宇宙船地球号」という造語を生み出したり「Think Globally, Act Locally」とか、「Do More with Less」いう標語を生み出したりしています。大量生産、大量消費が推奨されることが国策だったはずの当時のアメリカではメインストリームに成り得なかったのですが、彼のアイデアの断片が色あせないことは歴史が証明することになります。



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◆鳥肌が立つほど感激したこと




上述の「ドームハウス」については現代の日本でも二社の独占により高額商品として存在しています。フラー博士を尊敬するあまり、私はこの商品によらず独自に研究し、直径4メートルの半球状のものを実際に設計し、安価な材料で建造したことがあります。(しかも木の上に…)

このための研究中、まったく無関係なところで驚愕の発見をしました。それは偶然手にした化学の本の中でした。ある種の炭素の分子構造に、まったく類似するものを見つけたのです。しかもこの分子モデルはフラー博士がドームハウスで特許を取得した何年も後に発見されていたのです。

「最小の材料で最大の空間を得ることができ、なおかつ最も丈夫な構造を実現すること」を目指した彼が生み出した建築のデザインはなんと、人間の目にはとても見えるはずのないミクロの世界に、ずっと昔から存在していたのです。



(つづく)


フォーエバーデザインズ 開発担当

プリザーブドドレス開発ストーリー その2

◆プリザーブドドレスというアイデアに形を与える前に

あれこれ考えているばかりではこれだと思えるものには至らず、最初から絞ってしまっても、最善の選択とは思えません。

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◆デザインって?

デザインは、アートほど奔放ではなく、エンジニアリングほど神経質でもないところにあるからこそ、多くの人が共感できる考え方に裏付けられていなければなりません。

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◆課題を決めて思考を放つ

フォーエバーデザインズが目指すものは、「大切な衣装を守りながら家庭で飾るという相反する二つの目的を一度に達成しようというアイデアを昇華させたサービスとプロダクトである」と課題を決めました。その後、守ること、飾ること、それぞれの方向に向けて思考を飛び立たせました。

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◆思考を制限する

自由な思考が落ち着く場所は、いつでもあざやかな一点になると思います。それが見つからない場合はまだ思考が足りない。いろいろ考えた上で、プリザーブドドレスの場合、「暮らしの中に存在する」という制限を働かせると、「壁掛け式のインテリアである」という、もともと考える必要もないような一点になり(笑)、「一般的な生活スペース」を制限要因として「それほど奥行きを持たないこと」が条件になり、「伝えたい想い」を制限要因として、「テレビくらいの大きさ」が条件になりました。

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◆伝えたい想い

それは、家庭の中心になってほしいという想いです。そうであってこそ、大切なドレスをお持ちのお客様の気持ちと、このプロダクトに対する私たちの考え方とが出逢い、「永遠」の価値が生まれるはずだと思いました。


(つづく)


フォーエバーデザインズ 開発担当

foreverdesigns

プリザーブドドレス開発ストーリー その1

◆プリザーブドドレス誕生

2010年9月16日に『プリザーブドドレス・ドレスフォーエバー』を発表しました。『プリザーブドドレス・ドレスフォーエバー』は、「ウエディングドレスの役目を一度きりで終わらせるのではなく、インテリア・アートとして二人をずっと見守る存在にできたら…」 という声にお応えして開発しました。その開発ストーリーを紹介させていただきます。
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◆「使用済みのドレス?」

「使用済みのドレス?」この言葉の響きそのものに最初はなんとなく違和感がありましたが、調べてみると不思議なことに、「使用済み(もしくは使用後)のウエディングドレスをどうするか?」という課題は、インターネット上の相談コーナーなどでも活発に論議されているにも関わらず、この課題に対する応えの中で、花嫁さんを心から喜ばせると思われるものが市場にありませんでした。
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◆プリザーブドフラワーがあるのにプリザーブドドレスがない… 

ウエディングドレスはとても美しく、品位の高いものなのに、購入した方のその後の選択肢は、収納するか、切り刻んでベビードレスに作り替えるか、ミニチュアドレスにするしかない。海外のサイトをチェックしても、フランスに住んでいる友人に聞いても、状況は同じでした。
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◆ウエディングドレスを「永遠」にしたい。

「永遠」をテーマとするデザインワークスというコンセプトで、ものを大切にすること、大切なものを見つけることを提案している私たちは、この課題に取り組む価値を見いだしました。

しかし、ウエディングドレスは当然のことながら、まっすぐに立って身に付けている姿が最も美しく見えるようにデザインされています。このまま活用する方法など現実的ではありません。どうすればその存在を有意義なものとして実生活の中で活用できるのか? 開発は試行錯誤の連続になりました。

(つづく)

フォーエバーデザインズ 開発担当
http://www.foreverdesigns.co.jp/