浦和レッズを綴るブログ -赤い里の庵の翁-

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地方の田舎に住む浦和サポーターが、浦和レッズの今を綴ります。
そして気になる地元・ヴァンラーレ八戸を含めた、サッカー全般の話題も少々。
さあ、囲炉裏端でお茶でもどうぞ。

twitterは @noritaroh1104 にてつぶやき中。

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 ヴァンラーレ八戸のサポーターを名乗って、初めての記事になります。よろしくお願いいたします。個人的な時間がなく、次のブログ記事は来年になる可能性が高いかと思いますが(笑)。

 

 

 〇 まず2019シーズンについて

 

 J3元年という緊張もあったのかなあ。序盤は、結構ミスも多くて、不安定な試合が多かった印象でした。こちらのミスに相手チームがお付き合いしてくれたり、要所を締めるビッグプレーで辛うじて勝ち点を手繰り寄せる試合が続いたことで、開幕前の期待と不安が、開幕後もそのまま続いてた気がします。

 

 

 中盤以降は、序盤の悪い面が徐々に修正できていた感じがしました。終盤には、差波選手の加入もあって、目に見えて中盤が安定。先に得点を決められれば、比較的安心して観られるシーンも増えたように感じました。

 

 

 最終順位は10位。昨年の今頃の記事 (https://ameblo.jp/forever-reds1104/entry-12419787824.html)でも触れたとおり、自分的に順位は想定通りのところでした。しかしその内容は、想像していた以上に良かったと捉えています。特に、攻撃面。J3の1位だったギラヴァンツ北九州の総得点が51。八戸は49。これは非常に大きな成長でした。

 

 

 JFL時代の八戸は、ざっくり言って、持ち前の守備力を背景に粘り、セットプレーを中心とした少ないチャンスをものにするチームだったと思います。つまり、攻撃面が課題でした。ただ、単純に攻撃だけに注力すると、守備が疎かになり、うまく得点力が増したとしても、それ以上に失点が増加し、攻守のバランスを失うケースもまま見られるところ。しかしJ3初年度の八戸は、得失点差プラス7という結果に終えることが出来た。これは本当に凄いことだと思ってます。

 

 

 うまくいった要因が何だったのか、自分なりに見解を示すことも可能なのですが、あまりSNS上で載せるのがよろしくないようなので(苦笑)、これまたざっくり言うと、持ち前のサイド攻撃をベースに、攻撃時にうまくリスクを掛けられるようになったことが大きいと思ってます。

 

 

 八戸は、これまでも順調に成長を続けてきたチームだと思ってますが、同じ評価を与えることができたJ3初年度シーズンだったと言えるでしょう。

 

 

 個人的シーズンMVPには谷尾選手を挙げます。自身の得点力に加え、潰れ役をいとわず、前線からの守備もしっかりこなし、攻撃の起点にもなる。”戦術・谷尾”で勝利した試合もあるし、ピッチの外でも、持ち前の明るさでサポーターを喜ばせる。八戸に過ぎたるものの一つ、でしょうね。契約更新をしていただいたので、来季も期待するところです。

 

 

 準MVPには、勝ち点総数のうち、何点が彼の活躍によるものだろうと思わせたGK・山田選手を。

 

 

 逆に叱咤したい、苦言を呈したい選手も何人かいるのだけれど、ここではやめておこう(笑)。

 

 

 〇 2020シーズン開幕に向けて

 

 まだ移籍情報が全て出ていない中ではあるのですが、思いつくままに書いてみると、まず一番心配しているのはボランチのところでしょうか。差波選手が抜けたところをどう補うか、ですね。

 

 

 差波選手の凄さは、目の覚めるようなパスが出せる点もありますけど、一番は激しい中盤にあってボールを簡単に失わないことだと思ってました。その安定感もあり、八戸はうまく攻撃に繋げられていたのですが、そこをどう修正するのか。補強なのか、組織的な修正なのか。そこが1点。

 

 

 もう一つは、小牧選手が抜けたサイドをどうするか、ですね。これは、そもそも今季もこれまでと同じ3バックで戦うのかどうか(たぶんそうなると思うけど)、というところから議論のスタートではあるのですが、攻撃的な色を持ったサイドハーフ的な(=できればユーティリティな)選手がもう1枚欲しいかな、と思います。

 

 

 全体的なところで言うと、仮に現状維持であったとしても、ミスを減らすことで上位進出が可能な水準にヴァンラーレ八戸はあると私は思ってます。ただ、昇格圏内までとなるとどうか。そこはあと一歩足りない感じがするんですよね。今季それを補うのは果たして個の力か、今の戦い方をより研ぎ澄ませるのか、あるいは別の引き出しを模索するのか。今季の八戸の注目点は、ここに集約されるんじゃないかな、と。

 

 

 〇 影を落とすスタジアム照明問題について

 

 これ、何の話?って方も多いかも知れません。小難しいお話ですが、大事なお話です。Jリーグはスタジアム設備要件として、2022年6月までにスタジアムへの照明設備を備え付けることを義務づけています。そして、それが達成できない場合は、Jリーグ退会ということのようです。この関連の話を検索すれば、グルージャ盛岡さんのお話も結構出てきます。ご存知の通り、照明がない旧・ダイハツスタジアム(現・プライフーズスタジアム)も例外ではありません。

 

 

 この問題について、八戸はどの程度の進捗状況となっているのかが、私が知っている情報の中では見えておらず、不安なところです。

 

 

 スタジアム設備は、J2への昇格時の成績以外での条件(J2ライセンス)にも関わってくるので、クラブとしてどう対応していくのかが気になります。

 

 

 お金があれば、すぐにでも設置するのでしょう。しかし、そう出来ないから今の状況となっているはず。では、どういう選択肢が考えられるのか。

 

 

 例えば、青森県からの財政支援を得ること。しかし、これはうまくいくのかどうか。自分は懐疑的。

 

 

 県は、国体開催を視野に、青森市に新しい陸上競技場を作ったばかりで、県財政も潤沢ではない中、易々と首を縦に振るとは思えないです。逆に、新しく作ったスタジアムをホームにしたら?って言われるのがオチな気がする。その流れで変な形で県の議員さんが挟まってきたりして。結果、八戸圏域外の議員さんの横槍なんかも受けながら、クラブとして健全だった成長が止まってしまうかも知れない。仮にホームタウンを八戸から青森に移すようなことがあれば、恐らくヴァンラーレ八戸というクラブは、ヴァンラーレ青森などという名称変更し、アイデンティティが大きく揺らいだ直後に離散してしまうはず。自分が強く危惧するところは、その点になります。

 

 

 もし青森市が主会場になろうものなら、自分は応援にほとんど行けないと思う。悪いけど。

 

 

 逆に、設備改修が時間を掛けて取り組み、解決できるお話だったとしても、長時間掛けることへのリスクは伴います。少なくとも、設備が整わない状況が長期化することイコール、八戸に在籍する選手にとっては上へのカテゴリーへ上がる可能性が個人昇格を除いて有り得ないことになるため、それを嫌う選手の流出が強まることが一番のリスクでしょうか。

 

 

 問題の全容が分からない中で言うのも何なのですが、個人的には時間が掛かったとしても、上記理由を踏まえ、長期化リスクを抱えたとしても、八戸圏域の行政を含めた枠組みだけで(様々な見返り、恩着せが見え隠れする場合には県を除外して)設備を整えるのが一番良いと思ってます。可能ならば。

 

 

 この件については、募金でもある程度補えるとは思うんですけど、さすがに全額は無理かなあ。あとはクラウドファウンディングの動きもありますが、もし行政的な動きが必要だとすれば、コンセンサスが得られなければいけない訳で、(現状において問題解決の見通しが立っていないのであれば、)まずは早急に設備にいくらくらいの金額が必要になり(過去の新聞記事で7億円というものもありましたが)、見通しとしてどの程度の資金が確保できていて、どの程度不足し、その不足分の解消をどう対応していく考えなのか、早めに情報を示してもらえた方が、サポーターも一緒に考えてくれることになるでしょうし、必要な流れだと思っています。

 

 

 〇 最後に、厳選1案。ヴァンラーレ八戸に今季以降やって欲しいこと

 

 前述のリンクの記事では、昨年クラブに希望したいことをいくつか書いてます。その中では北東北J3所属チームでの何らかの対戦機会を整える話は引き続き希望したいところですが、それ以外でヴァンラーレ八戸に希望することを1つだけ書いておきます。クラブ関係者の方に見ていただけると嬉しいなあ。

 

 

 昨年途中あたりくらいからだったでしょうか。ホームゲームでの選手紹介の際、アウェー側の選手紹介であっても、相手チームのアンセムというか、関係する音楽を流しながら紹介するようになりました。スタジアムDJの小泉さんがそのようにしたのかなあ。俗にいう”アウェーの洗礼”とは真逆の対応なのです。賛否あろうかと思うのですが、この件、個人的に実は大賛成なのです(元浦和サポーターだった私が賛成しているという意味合いは大きい、ですか(笑)?)。

 

 

 地域密着がJリーグの理念なのだとすれば、アウェーサポーターであれもてなして差し上げて、試合前後で八戸やその周辺を楽しんでもらうことが、地域に資することに繋がると考えます。「八戸に来て良かった」「また来たい」というアウェーサポーターのリピーターを増やすためには、”アウェーの洗礼”の逆張りをする戦略もアリだと思ってます。大都会のように、放っておいても集客が得られるだけの周辺人口があれば良いですが、その点はどうしても八戸は劣るわけで。

 

 

 で、本題。アウェーサポーターをもてなす策をクラブとして進めていただきたいのです。具体的には、『試合開催日とその前日、アウェーサポーターが自身の応援するチームのレプリカユニフォームを着用して八戸圏域の指定店舗を利用すれば、何かしらのメリットが得られるような、おもてなしの仕組みを作って欲しい』です。以下、手順イメージ。

 

 

 ① クラブは、(商工会あたりの協力を得ながら?)八戸中心部の飲食店、宿泊施設、八食センターや舘鼻朝市のような観光関係施設に営業をかけ、それに応じた店舗側は、上記条件に合致するお客さんに対するメリット(例えば、飲食店なら料理一皿サービスとか、宿泊施設なら料金やアメニティでの優遇等)を提供することを約束します。

 

 

 ② クラブは、協力店舗を地図とともにクラブのホームページに掲載します。「アウェーサポーターの皆様へ」とひと項目作って、観戦マナーに関するお知らせとともに、分かりやすく目に触れられるようにするのがいいのかな。

 

 

 ③ アウェーのサポーターが、当該店舗を利用。条件を満たせばサービスを受けられる。

 

 

という流れです。

 

 

 だいぶ前の話になりますが、お金を掛けずにヴァンラーレ八戸を盛り上げるために、サポーターは積極的にレプリカユニフォームを着用して、街を闊歩しよう、ということを書きました。サポーターの増加もあり、ユニフォームとか、関係するグッズを着用している人を見かけるようになりましたが、まだまだ恥ずかしいと感じている人も多そうな感じがします。今回のご提案は、アウェーのサポーターにも盛り上げに協力してもらっちゃおう、という意味合いもあります。

 

 

 遠路はるばる八戸まで乗り込んでくるサポーターさんは、”手練れ”の方が多いでしょう。その点、レプリカユニフォームの着用を厭わないばかりか、積極的に着用できる人が多いはずです。その人たちが、上記の流れに乗ってくれたら、どうなるか。

 

 

 試合前日と試合終了後、街にはアウェーサポーターの姿が地域の人の目に入ることになります。それを目にした地域一般の人は、「ああ、明日は八戸でサッカーの試合があるんだな」「サッカー、盛り上がってるのかな」という気持ちを抱き、関心を寄せてくれる人も居るかも知れません。宣伝効果ですね。

 

 

 サービスの提供をするお店側も、「お客さんが増えて有難い」「その分、ヴァンラーレ八戸を応援するよ」と考えてくれるかも知れません。

 

 

 その動きに呼応する形でアウェーサポーター行きつけのお店が出現すれば、八戸のサポーターも「アウェーのサポーターと飲みながら交流したい」と動き始める人たちがいるかも知れません。そんな相乗効果も期待できます。両軍のレプリカユニフォームの人達が溢れる街中、そんな光景の第一歩になるはずです。

 

 

 この流れで、誰か損をしている人ってあります?クラブ、アウェーサポ、地域経済、いずれにとってもWINWINな関係性だと思うのです。そもそもそんなに経費も掛からないと思うし。

 

 

 この記事を書く前に、ざっと他のJ1・J2クラブのホームページを眺めたのですが、せいぜい観戦マナーやスタジアムグルメの紹介、宿泊先のリンクが書かれてある程度で、上記のような”おもてなし感”を前面に押し出しているところは無かったように思います(あるとすれば、自分の見落とし、というかホームページが分かりづらいことを意味するかと)。強いて言えば、例えばJ2V・ファーレン長崎の、駅からスタジアムへの長い道のりを楽しめるよう、仕掛けを施した(クラブHPには、そのマップが掲載)のと似ているのかな。ともかく、是非アウェーのサポーターの皆様へは、レプユニ着用で八戸を存分に楽しんでもらい、その結果相手サポを骨抜きにすることこそ(笑)、八戸が目指すべき道筋だと思うのですが、いかがでしょうか。

 

 

 ヴァンラーレ八戸関係者に、届け~(笑)。

 

 

 〇 最後に

 

 あと2ヵ月もすれば、新しいシーズンの開幕です。また厳しい競争が始まりますし、厳しい戦いが続きます。その中でも、今季は上位争いに関われる、3~6位くらいを期待値込みで予想し、この記事を終えたいと思います。もちろん、良い方向での予想外は大歓迎ですけど。

 

 

 ヴァンラーレ八戸サポーターの皆さん、今季もみんなで頑張りましょうね。