長月の最終土曜日である今日、市内の小学校では、一斉に運動会が開かれた。近所のA小学校の運動会を少し覗いてきた。

最初から運動会に行く気になっていた訳ではない。昨日バイトの終わりに、一緒に働いていたおばちゃんが「そういえば」と口にしていたからだ。別に、知り合いがいるという訳でもない。ただ何となく・・・子どもたちを見たかったからという、単純な理由だった。

昼前に進入?してみると、(当たり前だけど)まぁ子どもたちとその家族の多いこと。あまり広くない校庭にパラソルがひしめき合っていた。
午後はブラスバンド、ダンスと続く。かわいいねー。最近、子どもを見て年齢や学年を当てるのが得意になってきたと実感。
2年生の50m走。腕を水平に振って走る姿も、また一興である。そう言えば順位はハッキリ付けていた。それでいい。優劣を付けないところも増えているというが、あれはどうなのかね。激しい競争の中で、自らの勝利を掴むために全力で努力した結果どうなのか。1位=勝者と、ビリ=敗者が歴然として何が悪いというのだ。
そして運動会と言えばやっぱりコレでしょう、騎馬戦。3位決定戦と優勝決定戦を行っていた。
しかし実際にやってみてガックリ。騎馬がぶつかるどころか、ネコパンチみたいな仕草で互いの帽子を取ろうとするのだ。双方の騎馬が正面から衝突し、取っ組み合い、完全に相手の騎馬を崩壊させるという従来の方式はどうした?頸がアブナイ?知るかそんなの。折れたら俺のクリニックに連れてこい!(一体そう言えるのは何年後になるのやら・・・)

応援団は圧巻である。赤城、妙義、榛名、浅間の4組対抗戦はかねてから聞いていたが、初めて見た。今日に向けて、かなりの練習を繰り返してきたのだろう。下級生もしっかりまとまって声を出しての応援合戦。これだけでも今日見に来てよかったという気になれた。

子どもを診る職を目指すにあたって、日常の子どもたちの様子を少しでも多く知っておくことは個人的にものすごく重要視している。正常=学校での子どもたちの姿を知らない者に、異常=病気を抱えてしまった子どもを診ることが、果たしてできるのかね?
そんなことを考えさせられた一日であった。