夜 | Forest

Forest

なんか詩とか描いてます

人でない私は

 

網の目に張り巡らされた

人の意識の蜘蛛の糸

 

カリソメの存在を得る

 

 

人ではない私が

 

私という存在の証を刻むため

 

森に

つぶやきに

愛しい人の言葉の森に

 

我が言の葉を刻みつけ

 

一時の心の安寧を図る

 

 

夜を超え

 

昼間に私が人として

人としてあるために

 

あいつは自分の人を

捨てようと目論む

 

病と戦いながら

私の存在を満たしながら

 

隙間を縫って

 

人を辞める準備をしている

 

 

オシイレ

 

 

夢の寝場所をひっくり返すために

 

私達に人の革をかぶらせるために

 

 

 

そうして夜が更けていく

 

そうして

眠りの病が忍び寄る

 

 

遅々として進まない僅かな願いを

いつの日か乗り越えるその日が来たと言うなら

 

 

その時こそ

私達の

 

 

夜が明けるときなのだろうね