【青雑採用記念】[さくら]にまつわるお話 | Forest

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なんか詩とか描いてます

一番最初にタマリバが有ったところは
ちょうど川と川とが合流する地点にあった公園の近くで
その公園から東の川を上流に向かうと
公園から続く見事な桜並木がありました
まるで両岸から川を抱きしめるように

そして

どの1本なのかは結局判らずじまいだったのですが
毎年さくらが咲く少し前から
いつからか私たちの目の前に
さくらの精が現れるようになったのです

春を告げるさくらの精を私たちはとても愛していました。

諸々の事情が有ってその町を離れることになった私たちに
さくらの精は何十kmも離れた場所に
毎年さくらの季節をわざわざ伝えに来てくれました
真っ白な桜色の衣装を纏って

でもほとんどその町には帰ることが出来ず
なかなか川沿いのさくらを見に行くことが出来なかったんだけど

ある年からピタリと姿を現さなくなってしまったんです
胸騒ぎがして無理を押して懐かしい川辺に戻ってみると

桜並木の一部の木が伐採され新しい苗木が植えられていました

「ここに生えていたどれかの木があの子だったんだね」

老木化なのか害虫駆除の為なのか…

あれ以来あのさくらの精には会っていません

この一件を機に私たちのさくらは
他のどの素晴らしいさくらの名所よりも
その苗木たちになってしまったのです

もう一度会いたいな…

 

 

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2020年3月9日 第003回

青雑にて採用された

【さくら】にまつわる話   です

 

こういう言い方も非常になんだけれど、

私のメールはとても番組の尺的に

長いらしくて

 

採用されるにあたって

文章の一部をカッティングされることがほとんどでした

 

ところが、今回の文章は

私の記憶するところでは初めてじゃないかな?

 

姉様が一部もカッティングせず

全文お読みいただいたのです。

 

実はこのメール

長くてカッティングされるだろうと、

想定した私は、

 

メール本文で

赤と黒で色分けし、

赤のところだけを読めば意味が通じるように

仕掛けをしてありました。

 

全文読んでいただいたので

もう色分けの意味を成さないので、

色を戻しての

ブログ回収とします

 

ここで取り扱われている

【さくらの精】はこの森では何度か取り扱った

私達の大事な友だちでした。

 

マリ姉様が

【声という形】にしてくれたことを

私達はとても喜んでいます。