あの頃は
いつも明け方が正念場だった
あんたは学校があるのに
いつも明け方まで付き合ってくれた
夜が溶けて
空と海が動き出す瞬間が
私達の最も熱い時間だった
深夜ラジオを一通り聞き終わり
チャットの相手が一通り眠りについたあとが
私達の時間の始まりだった
あんたは仕事があるのに
いつも明け方まで付き合ってくれた
明け方の私達が
あんたを壊してしまうまで…。
ごめんね。
もう、朝焼けの時間がとうに過ぎて
空は昼間と同じ色
日曜日だということで
目いっぱいの夜を過ごした私達は
あんたが私達のところに帰ってきてくれて
すごく嬉しいんだよ
あんたはあんた一人の戦いを続けている合間に
私達は私達の戦いを続けよう
私達の一番好きな時間帯
明け方の空の下
朝マックにでも行こうか
私達 4人と一人はずっと友達
私達 4人と一人はずっと友達だから
たった一枚のオシイレのフスマ越しに
いつまでもずっとそばにいる
明け方の私達が
オシイレのフスマを開けて
それからも …5人になったあとも
ずっと