2023年製作/124分/G/日本
配給:東宝
宮崎駿監督が「風立ちぬ」以来10年ぶりに手がける長編アニメーション作品。
「千と千尋の神隠し」で当時の国内最高興行収入記録を樹立し、ベルリン国際映画祭でアニメーション作品で初となる金熊賞、ならびに米アカデミー賞では長編アニメーション賞を受賞。同作のほかにも「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」「ハウルの動く城」などスタジオジブリで数々の名作を世に送り出し、名実ともに日本を代表する映画監督の宮崎駿。2013年公開の「風立ちぬ」を最後に長編作品から退くことを表明した同監督が、引退を撤回して挑んだ長編作品。
宮崎監督が原作・脚本も務めたオリジナルストーリーとなり、タイトルは、宮崎監督が少年時代に読み、感動したという吉野源三郎の著書「君たちはどう生きるか」から借りたものとなっている。
今作は事前情報を一切出さないという徹底ぶり。
どんなストーリーなのか?
キャスティング(声優)は?
など
予備知識ゼロで鑑賞するというのは、
ある意味新鮮でした。
ここまで、徹底してるので
内容には触れません。
それ以外の率直な感想です。
先日お客様に「どんな作品だった?」と聞かれ、そのお客様は観る予定がないので内容を教えて下さいということでした。(他のお客様はいらっしゃらない環境です。)
で、内容を伝えようとしたんですが
上手く説明が出来ませんでした。
説明困難な作品でした(笑)
宮崎作品は強いメッセージ性がありそうで、実はそこまで無いというのが特徴。
宮崎監督が引退会見で語ってました。
『僕は本当のことを言いまして、あんまりメッセージ性っていうので映画をつくってはいなくて、もっと俗っぽいところで「わはは」と言いながら、本当はつくりたいなと思ってる人間ですから。もちろん真面目なものは真面目につくんなきゃいけないと思ってますけど』
『私は思想家じゃないんです。文化人でもないんです。町工場のおやじだと思ってるんです。』
プロデューサーの鈴木敏夫さんは
『別に全部をわかりやすく表現する必要はない。全部を理解させる必要はない。わかんないところがあっていいんです。』
なので今作も「自分は理解できない。」と落ち込む必要はないと思います。
憶測ですけど、監督自身もよく分かってない可能性があるような気がしてます。
「深く考えずに観て楽しい作品か?」と言われれば、私はNOでした。
子供が楽しめるジブリでもないような気がします。
賛否両論が激しい作品です。
★★☆☆☆