ここ数日、体調不良と精神的疲労が重なってしまい、更新が遅れました。
スミマセンm(_ _;)m
国際社会で問題視されている「日本の右傾化」。
「慰安婦問題は捏造だ~」
「日本は世界一の歴史を持つ神の国だ~」
「日本民族は世界一優秀なのだ~」
「在日特権を持つ朝鮮人をぶっ○せ~」
普通に「キ○ガイ」と思われる発言が公然とまかり通る現在の日本。
以前なら、「何を馬鹿なことを・・・」で片付けられていました。
国民は、過激な左翼思想、右翼思想を敬遠し、
どちらかに偏ったとしても、また元に戻るという
シーソーのようにバランスを取っていたのだと思います。
ところが今、そのバランスが崩れ、
日本社会全体が「右側に傾いたまま」の状態です。
その原因として私が考えるのは、二つの面です。
1.世代間断絶が起こっていること
先の大戦から70年経過し、戦争体験者の多くがこの世を去りました。
当時20代の人なら、今はもう90代です。
「慰安婦」の存在など、戦争体験者なら”常識”であり、国民の間でも公然の秘密として共有されていた類のものです(実際、終戦後に作られた戦争映画には「慰安婦」描写が普通に出てきます)。
そういった事実を知らない世代が、現在、政治の最前線にいます。
安倍首相や田母神氏、西村真吾氏らは戦後生まれですし、石原慎太郎氏にせよ戦場体験はありません。
(中曽根元首相は元海軍士官で、「慰安婦」にまつわる証言をしていますが、同世代の政治家はすでに現役にはいません)
一般国民においても、例えば、広島、長崎の被爆体験を伝える語り部の人材が不足しているように、私達の周りにも戦争の実態を直接伝えてくれる体験者がほとんどいなくなりました。
先日病院の待合室で話したおじいさんは、戦前の生まれでした。
(広島県呉市の造船所で勤労動員した後、「飛行機乗りなりたい」と志願して大津に配属されました。先輩たちが次々出撃していくなか、訓練兵のまま、15歳で終戦を迎えたそうです。待合のテレビに映っていたのがたまたま呉市にある「大和ミュージアム」(戦艦大和の記念館)で、何ともいえない表情で見入っていたのが印象的でした)
御年85になるこのおじいさんですら、実際の戦場は知らないのです。
(私が時折する質問にも、「あんた、よう勉強してなさるな」というばかり。「ずっと大本営の言うとおり”勝ってる”と思ってましたか?」という問いには、かろうじて「ワシらは下っ端だから分からんけど、そういうことは思っていても口に出せん」と答えてくれました)
「昭和は遠くなりにけり」と言われます。
もはや「日本とアメリカが戦争したの?」と言うアフォな大学生がいる世の中です。高校の授業でも「日本史」は選択制なうえ、近代史が受験であまり重要でないため詳細に教わることもなく、大半の学生が「小中学生レベル」の知識のまま卒業しているのが現状です。
そして大人になって、インターネットのネトウヨ掲示板を見て、「私の知らない”真実”を見つけた」と大はしゃぎし、ネトウヨになっているのです。
傍から見れば「ただの阿呆」ですが、当事者たちはずんと本気です。
深刻なのは、戦後生まれの「中高年層」に多いこと。
彼らは「平和で高度経済成長した日本」は十分知っていますが、「戦争」を知りません。そのため、プライドが高く、いわば”平和ボケ”しています。
一見高齢者でも、上のおじいさんの例でも分かるように「戦争の実態」を知りません。70代以下の老人はなおさら、若者と同じ「戦争を知らない」世代なのです。
こういう人たちが、政治でも言論活動でも最前線にいて「勇ましい言葉」を吐いているのが今の日本です。
2.経済格差社会、貧困化
バブル崩壊後、20年に及ぶ不況。
右肩上がりだった日本経済が失速し、世界情勢の変動や東北震災も重なり、日本社会全体に影を落としてます。
総務省の調査によると、
正社員ではない”非正規雇用”の割合が増加し、
それにともなって、平均年収の下落傾向が続いています。
日本の年間自殺者は、10万人(WHO基準)にも及びます。
若者の65%が、「日本の将来は暗い」と感じているそうですが、
このデータを見れば当然と言えます。
その一方で、格差がより鮮明になっています。
2013年の統計では、2012年から一年で、
資産1億円以上の富裕層が、約42万人も増えました。
(2014年は、さらに増えているかもしれません)
22.3%もの増加率は、先進国でトップです。
「働けど働けど・・・」というワーキングプア層が増える一方で、
「金持ちはより金持ちになる」というのが今の日本です。
このような経済格差社会になると、国民の不満が溜まります。
本来なら、為政者にその矛先が向かうのですが、日本の場合は違います。
(古来、卑弥呼の時代より「上のものには従順」なのが日本人です)
江戸時代にも似た「被差別民」を作り出すのです。
いわゆる「負け組」の国民にとっては、
「自分は日本人である」というのが唯一のアイデンティティです。
したがって、「外国人差別」をすることで鬱憤を晴らすのです。
もちろんこれは、為政者が意図的に仕掛けたものです。
第一次大戦で、多額の賠償金を負わされ、不況に苦しむドイツ。
「アーリア人(ドイツ人)が優れている」という選民思想のもと、
ユダヤ人を迫害し、大衆を煽動したのは、ナチスのヒトラーでした。
バブル崩壊後、長引く不況に苦しむ日本。
「日本は神の国だ。日本人は優秀なのだ」
「韓国、朝鮮人をぶっ○せ!」 と叫ぶ自称・愛国者たち。
ドイツと全く同じ構図です。
=====
1.戦争(悲惨さ、残酷さ)の共有認識が、世代間で断絶していること
2.長引く不況による経済格差、貧困化
この二つが、「日本の右傾化」要因になっていると考えます。
1については、ネットだけでなく、書物でも調べられます。
2については、日本の政治を変えるべきです。
「衣食足りて礼節を知る」と言います。
もし日本がかつての高度成長期、バブル期だったなら、
ネトウヨのような「差別主義、排外主義」「選民思想」には陥らなかったでしょう。
国民の心に余裕があり、幸せを感じていれば、自然と「自己肯定感」が高まり、礼節を重んじるからです。
今の日本人は異常です。
たとえ、以前と比べ経済的に余裕がなくなったとしても、
そのはけ口を、「民族差別」や「選民思想」に求めるべきではありません。
日本は民主主義、法治国家です。
デモやパプコメで意見を述べる、あるいは、参政権を行使する。
ヘイトスピーチなどの陰湿な暴力ではなく、
正当な手段で政治を変えるべきなのです。
シーソーが完全に壊れる前に、
バランスを元に戻しましょうよ!

