広島豪雨災害から学ぶ | 日本の未来を考える

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広島豪雨災害から一月。
74名の命が失われた大惨事でした。
私たちは、この災害から多くの教訓を得なければなりません。

自然の力には勝てないこと。
ハード面がいくら充実しても、人間の力には限界があります。
災害指定区域を早急に整備(砂防ダムなどの補強、住居移転)と平行して、「まず、逃げること」、すなわち避難体制の確立が重要です。

広島市の新建(しんだて)自治区では、二年前に災害区域に指定されて以降、避難訓練などを繰り返してきました。
その甲斐あって、災害当日、深夜にも拘らず、県が避難警報を出す30分前には、大部分の住民の退避が完了しました。
しかし、逃げ遅れた住民二名が犠牲となったのです。
「訓練どおりには行かない」
「停電したら電話が使えない」
「避難経路の見直し」 などの反省点が残りました。

とはいえ、新建自治区で多くの住民が助かった理由の一つは、
「困った時はお互いさま」という助け合い精神でした。
真っ先に異変に気付いたある住民は、家族を起こした後、自分は最後まで必死に近所に連絡をしたそうです。
「自分たちだけ助かるわけには行かない」と。

国や自治体に過剰に依存するのではなく、
「自助努力」と「助け合い精神」が、今回の災害では、大きな力となりました。

「困った時はお互いさま」・・・人間が持つ社会的精神の表れです。
人間は一人では生きていけません。
互いに支え合う社会があってこそ人類は繁栄できたのです。

決して、三橋貴明の言う「ナショナリズム」などではありません。
(この人は、何でもナショナリズムに結びつけたがる”国家主義者”の一人です。死にそうな人を目の前にして、「お前はどこの国の人間だ?」といちいち確認する馬鹿がいるわけないだろ!)

アフォはさておき、日本は災害大国です。
台風や豪雨だけでなく、冬になれば大雪になります。
地震もいつ起こるか予断を許しません。

新建自治区に見習うべき点は多くあるでしょう。

国や自治体を活用しながら、自助努力と助け合い精神で、
総合的な安全性を構築していくことが必要です。