- Jeffery Deaver
- The Blue Nowhere
- 出版年 : 2001年
- ジャンル : フィクション/ミステリー・サスペンス
- ジェフリー ディーヴァー, Jeffery Deaver, 土屋 晃
- 青い虚空
- 出版社 : 文藝春秋
- 出版年 : 2002年
ミステリーやサイコ・サスペンスを中心に執筆活動を行う、ジェフリー・ディーヴァー。
最初の一冊は、ディーヴァーの著書16冊目にあたる『The Blue Nowhere』を紹介します。
(ストーリー)
シリコンバレーで、一人の女性が殺害された。
捜査の過程で、犯人が女性の個人情報を盗み出し、
交友関係や過去の行動、そして殺される晩の予定までも調べ上げ、
さらには被害者の知人に成りすまして犯行を行ったことが判明。
その手口から、カリフォルニア警察は犯人が凄腕のハッカーであると推測した。
しかし、その鮮やかな手口に対して自分たちでは太刀打ちできないと判断した警察は、
服役中の元ハッカー、ワイヤット・ジレットに捜査協力を依頼。
ジレットはコンピューター犯罪部と共に犯人、フェイトと対決する。
しかし、その間も犯人は次なるターゲットに狙いを定め……
主人公よりもフランク・ビショップ刑事が好き。
ネット上で対決する二人のウィザード(コンピューターのエキスパートのこと)。
ジレットが、フェイトが使用したウイルスの正体を突き止めようとすれば、
フェイトは警察が使用するコンピューターをプログラムを駆使して破壊してみせる。
フェイトを追い詰めたかと思えば、その実罠にはまっていて危機に陥る主人公たち。
意外性に富んだストーリー性は、先が気になってついつい読んでしまいます。
ハッカー同士の対決がメインということで、専門用語がごまんと出てきます。
一つ一つ解説してくれるので、置いてきぼりになることはあまりありませんが、
素人同然の自分は時々混乱してしまいます。
でも、ディーヴァーのストーリーテリングは素晴らしく、展開も速いので飽きが来ることはありません。
映画化もされた『ボーン・コレクター』でディーヴァーのファンになったという人も、
ディーヴァーは知らないけれどミステリー/サスペンスが好きという人にも、お勧めの一冊です。