先週末。23日、24日と京都に仕事(ここ強調www)で行ってきました




いちおう京都らしい画像を・・・。あっ・・・二枚目は、仕事の懇親会でのお楽しみです(爆)。
 
せっかく京都に行くので、ふだんはあまりお会いできない関西の天文仲間の方々とお会いしてきました。




左から、たらちゃん。クロさんと娘さん。自分。天文中年さんです。

まずはクロさんのお庭の京都でランチ。



とても美味しゅうございました。関東より素材の味を活かす上品な味付けでした。見た目も綺麗ですよね。さすが京都!!

しかし、そこは天文マニア。お料理をゆっくり味わう・・・というよりは、たいへん楽しい天文談議に花が咲きました。普段、一人での撮影が多い自分。情報はほとんどがネットからです。しかし、ここでの二時間ほどの談議の中でも、いろいろと有意義な情報を得ることが出来ました。いやあ~。「ガマ口壊れ隊(意味はご想像にお任せしますwww)」の方々。楽しいですね。しかもこのお三方は、かなりのハマり具合で面白かったです。クロさんの娘さんのHちゃんは、こんなマニアックな話題でも文句ひとつ言わずにおとなしくしていました。聞くところによると「天文検定(?)4級」に受かってるそうです。将来。お母様にならって、バリバリの「宙ガール」になることが期待されます!!
 
さて。クロさんは所用がありランチでお別れ。その夜は悪天候ということもあり、「どうしようか・・・」と三人で悩んだあげく、大阪の協栄産業へ。



「宝箱や~♪♪」

いや。協栄大阪店。なかなか楽しいお店ですね。東京店とはだいぶ雰囲気違います。やはり関西のノリなんですかね。「天体写真の世界」で有名なYさんが、フツーに居たり。自分がひそかに楽しんでる「貧相〇〇衛門」というHPの管理人の方がいたり。元々、マニアックな三人が押し掛けて、店員の方や、周りの方を巻き込んで、それは楽しい天文談議の花が、さらに輪をかけて咲きました。ここの店員の方も知識が豊富で、最近、発見したというビクセンのアドバンスユニットでのオートガイドの裏ワザを教えてもらったり、いま話題の「M-GEN」オートガイダーも見せていただきました。余談なんですが、写真奥に見えてる旧型ビクセン「ATLUX赤道義」。いじらせてもらいましたが、素晴らしい造りの赤道義ですね。クランプレバーまでアルミ鋳物製でしっかりしてるし効きのシャープ感が、いまの「AXD」とまるで違います。しかもコンパクトだし、タカハシEM200より堅牢・・・。こんなにいい赤道義。なぜビクセンさんはディスコンにしたかなあ・・・。
 
そして、個人的にはこれに目がいってしまいました。



笠井トレーディングから、最近発売された、「V-POWER接眼部」です。現在、反射望遠鏡のチューニング中の自分。この接眼部の姉妹品の「STマイクロフォーカス接眼部」の購入を検討していたので、いじってみました。あるスジの情報では、操作感がいままでよりスムーズではなく、カクカク感が気になる・・・との感想がありましたが、その感覚は、むしろ自分好みでした。しかも、質感もかなりいいです。今まで使った望遠鏡の接眼部で、造り。操作感ともにNo1だったのが、TeleVueの2インチラック&ピニオン接眼部でしたが、それに似た感触と質感があり、素晴らしい製品だと感じました。さっそく購入だ!・・・と思いきや・・・



笠井トレーディングの「GS2インチ マイクロフォーカス接眼部」です。V-POWERやSTよりは、耐荷重が落ち(2.5kg~3kg)ますが、惑星用イメージングカメラと、デジイチでの撮影では十分と判断しました。これでも。実に良い造りで、ガタは無く。かなりスムーズに動きます。

さて、これからの来る。うっとうしい梅雨時期。激安ニュートン反射のチューニングで、楽しみたいと思います。




タカハシTSA-102は、今から9年前の2006年3月に発売されました。



それまでも実用上、十分な光学性能をもっていた、従来機の「FS-102」の発売から12年目のフルモデルチェンジでした。設計指針としては、当時、FSシリーズのフローライトレンズの相玉が、いわゆるエコガラスを使ってなかったため、エコガラス使用の設計に変更するためと。このころからデジタル一眼レフカメラでの天体撮影が興隆を迎えて、スタンダードモデルにも、いわゆる「青ハロ(g線)」を抑えた高い光学性能が求められたのが主な理由のようでした。その高性能ぶりは、当時の天文雑誌でも絶賛されていました。

「月刊天文 2006年7月号」
この記事では、「根っからのフローライト信者」と自認する筆者が、「あきらかにフローライトより高性能。」と認めています。


「天文ガイド 2006年9月号」



「天文ガイド 2006年9月号」



「天文ガイド2006年10月号」



「天文ガイド 2006年9月号」より抜粋。ロンキーテストの画像です。カラー掲載でないのが残念ですが、ここで筆者は、「過去にテストした、10㎝級アポクロマートの歴代最高」と評価しています。公平でなければいけない雑誌が、イチメーカーであるタカハシの製品このように評価するのはどうか・・・とも当時は思いましたが。以下のホームページに、各種10㎝級屈折望遠鏡(アクロマートを含む)のロンキー画像(カラー)が掲載されていますが、これを見ると、その評価が正しいことが分かります。
 
 
自分はTSAシリーズの120を所有していました。眼視観望に撮影に使ってみたりしましたが、眼視では色収差が認められず(アイピースの色収差が分かってしまうレベル)、撮影の元画像を見ても、あきらかにFSQシリーズより色収差が無く、シャープなことが分かりました。絶好のシーイング下。TSA-120の320倍で観望した木星は、ものすごい解像力だったことが強烈に印象に残っています。102は120より口径が小さくFも暗いので、その高性能ぶりは想像に難くありません。とにかく「良く見える」望遠鏡なのです。
 
この「良く見える望遠鏡」という評価が、最近はあまり聞かれなくなったと感じています。天体望遠鏡の性能評価が、とかく「撮影性能」を中心に語れることが多いので、「本当に良く見える望遠鏡とはどういうモノか。」があまり語られません。本来、天体望遠鏡とは、無限の彼方からやってくる微かな光をクリアに見せるために、最高の光学性能を持たせた光学機械であり、自分が天体望遠鏡そのものに興味が魅かれるのも、そのためです。大人気のFSQシリーズ。このシリーズも良く見える望遠鏡ですが、TSAやTOAシリーズと比較すると、明らかに色収差が分かります。様々な望遠鏡を覗き慣れた方ならすぐに分かるレベルです。
 
「中央遮蔽が無い、反射望遠鏡のような像。」

前回紹介したTSA-102の所有者の言葉。なるほど、言いえて妙だな・・・と感心した次第です。


スキーシーズン終了後、なかなか天体撮影熱が上がらないでいましたが、FaceBookの「デジタル天体写真」グループに投稿されていた、たかぼんさん(天文ガイド6月号で最優秀賞を獲得されてる方です)の、「白鳥座モザイク」に触発。撮影熱がムラムラ状態にされてしまいました(笑)。先週末は逃してしまったのですが、まだまだ新月期。急きょ19日の晩の予定をキャンセルして、近くの湯の丸高原に遠征に行くことにしました。実に。昨年の10月29日以来。7か月ぶりの撮影遠征となりました。



持参した機材は「FSQ85ED」。撮影ではファーストライトとなりました。
 
軽くていいですね。SXP赤道義のバランスウェイトも、3.5kg一つでOKです(106EDだと、さらに1.9Kgが二つ必要になります)。トータルで、荷物がかなり軽量化できるので、なんとなく「Baby-Q」のほうが主力になってしまう予感・・・。ぶっちゃけ85はイメージサークルが小さいことを除けば(レデューサー使用時は同じです)、焦点距離的には106も85もあまり変わりありませんからねえ・・・
 
さてさて。軽快に撮影を始められるかと思いきや、いろいろ手順を忘れています。

「カメラのライブビューは、どうやって見るんだっけ???」

こんな基本的なことを忘れていて、ピント合わせ時にしばしフリーズ・・・
 
そんなこんなでどうにか撮影を始めました。モザイク合成前提なのと、平日遠征なので負担を軽くするために、ISO1600の5分露出を12枚に設定(一時間仮眠が取れる)。夜も短いので、2コマ撮影して2時には撤収予定で。

しかし、一時間後。露出が終わって望遠鏡の対物レンズを覗いてみると・・・
 
結露・・・ORZ!!
 
この夜は湿度が高く。さらに風が無かったのと、新機材なのでフードを作ってなかったんですよね。ヒーターを巻いていたんですが、無力でした。
 
あ~あ。せっかく平日に遠征したのに坊主に終わりました(涙)

今度、晴れたらフードがある106EDのほうを持参して遠征してきます。画角が多少違ってきますので、撮影プランも変更です。
 
新機材。ご使用は計画的に
 
ですね。