本日、ギャンブル誌の取材を受けました。
テーマは、「ギャンブルで勝つためには」ということで取材の依頼がきたわけですが・・・
この本末転倒なテーマに疑問を感じながら、しっくりこない取材を受けてきました。
というのも、普段私が取材を受けているような専門誌の方々ではない為、何の根拠もなしに楽して稼ぐ方法を教えて欲しいといった内容だったからです。
そもそも、ギャンブルは必ず胴元が利益を上げることができるシステムを形成した上で行われているのです。
ましてや、パチンコであればなおのこと。
1玉→4円で購入し、換金時には、1玉→3円。1000円分パチンコ玉を購入するだけで250円の手数料をパチンコ店に支払うわけですから胴元が損をすることはないのです。
仮に10000円分玉を購入すれば、手数料だけで2500円。わずか30分足らずで2500円の使用料を支払うわけですから酷な話ですよね・・・
さらに!現在の平均出玉数は大体どのメーカも1500発程度。釘などの問題を考慮すれば実際は1460発にしかならないのです。3円交換で1460発だと・・・4380円!!。粗利益換算すれば手数料の2500円を差し引いて・・・
なんと1880円の利益。これはひどい(>_<)
近年のスペックで投資10000円で大当たりを引き当てることは、非常に困難なことでありますし、現在ではホールコンピューター(パチンコ店の経営管理システム)の導入などから、釘を読んだりだとか台を選別するといった知識面での対応が昔ほど有効ではなくなってきています。
この状況で「パチンコで勝つ」って言葉を口にできますか・・・?
無理とは言いませんが、難しいですよね。
ですから、一般のパチンカーがパチンコで収益を上げるというのは、すごく困難なことで、ギャンブルで勝つなんてことは軽はずみに口にしてはならないのです。
知識も計画性もない状態でギャンブルに勝とうと思えば、大きな損失を招くこともありうるのです。
実際に私が所属する会社のお客様でも、パチンコで負け、取り返そうと試み気がつけば借金まで作ってしまった・・・なんて方が沢山います。
夢を見ることが悪いことだとは思いません。ですが少なからずその夢を見ることに計画性であったり理屈的な根拠は必要ではないでしょうか?
そう考えると、ギャンブルで儲けようとなんの根拠もなしに大衆を煽るようなメディアのやり方に疑問を感じてしまいました。
良い面も悪い面も理解して、その上でギャンブルを楽しめること。
それが理想的なのかなと思います。
メディアの方々には、間違った伝え方に気を付けてほしいものです。