朝9時に入院しているクリニックに迎えに行き、転院させて実家に着いたのは15:30…。
ほんっっっとに、疲れました。

退院時、クリニックの院長さんから「頑張って」と送り出していただき、お支払い。
たった8泊の入院でも8万。
ゲローチーン

新しい転院先へ。何度か足を運んだ事のある近々の常連です。
といっても予約も何もしていません。
ベッドに空きがあるのかどうかも…。
電話で聞いても教えてくれないので。

診察担当の先生が不在という事と、入院出来るかどうかもわかりません等受付で言われます。
精神科の病院なんだからもう少し優しく対応しやがれムカムカと思いつつ。
これで入れなかったらどうしよう…。
というとてつもない恐怖に襲われました。

カウンセリング担当の方がやってきて、
初診担当の先生で良ければ診察します、との事なのでお願いして、また途方もない時間を待ちます。
呼ばれたの、一番最後でした。

入院の意思があるという事で、すんなりその方向で話がまとまりました。
ほんまに神さま仏さまありがとうえーん

診察室を出て、夫は検査。
レントゲン、CT、心電図だそうです。
私は入院手続き。これは5分程度で済みました。
診察室前で待つように言われて戻ると、夫がもう座って待ってました。
それから病棟へ。

閉鎖病棟。
なんか暗くてほこってそうなイメージですけど、真逆。
明るくて広々。廊下も広いし。
病室は4人部屋の窓側。
なんか壁のないホテルの部屋みたい。
クローゼットに3段チェストのような物まで。
荷物多い入院になるからかなぁ…。

部屋に案内される前に、荷物検査がありました。
危険物持ち込み禁止。
ひげそりとか、爪切りとか。
やっぱ危険な要素は排除なんですね。
それが済んだら、看護師さんからヒアリング。
お酒抜いてからの離脱症状は?とか、
お漏らししてしまいますか?とか、
コケますか?とか。

夫の離脱症状は2日間で、「寝汗がひどかった」のと、「寝てたら嫁と息子の声がする」だったそうです。だけど、間が空いてから出てくる離脱症状もあるそうですよ。知らなかった。
危険な場合は拘束され、また別の隔離病棟に移されるそうです。こわ…。

そして私にも「奥様からの不安や気になる事はありませんか?」と。
正直に伝えました。
何度も繰り返しこんな状態になって、信用が全くない事。しっかり勉強してほしい事。何より息子にとって悪い影響しかないと思ってる事。
話しているうちに泣けてきて、涙がポロポロ出てきます。そこでもう私は話が出来ないのですが、看護師さんはそれ以上聞きたがりませんでした。
看護師さんは最後に夫にも同じことを聞きました。
夫は「子供に会えないのが辛い」と。
そして言葉に詰まってたのできっと涙してしまったのだと思います。
話して辛くなるから泣いちゃうんだけど、その担当の看護師さんが…。
まるで「安めぐみさん」。メガネにマスクなんで顔は分からないけど、絶対美人。
それよりなにより、顔じゃなくて、声!
安めぐみさんのようなフンワリした優しい声で、もう少し低く落ち着いた感じの声。
そんな声で優しくしてくれるものだから、涙が余計に出てきます。

夫は先生や看護師さんに、
「ちゃんと勉強をして、自分が家族をどれだけ傷つけてきたのかを振り返りたい。そしてちゃんと酒をやめたい。」と伝えていました。
『自分の飲酒が誰かを不幸にしている』という気づきの言葉が出てきた事に、私は少しビックリしました。
少し入院していたクリニックでの数日間で、
他の患者さんの体験話などが聞けたり、年の近い人と仲良くなって電話番号を交換したりと、
断酒を目的としている仲間が出来た事が、夫を変えてくれたのかも。
一生の病気なので油断はできませんが。

夫は「今までは体がおかしくなって入院しただけ。だから体が回復すれば退院だった。でも今回は違う。ちゃんと酒の勉強が出来るのだから、酒はやめれる。」って言ってました。
いや、体がおかしくなったから酒やめるってなるやんフツー…。
血ィ吐いて死ぬと思ったんで十分ちゃうん…。

病室に荷物を運んで、私は帰りました。
「また来てよ。」と言われましたが答えず帰りました。

その晩、おそるおそる息子に聞いてみました。
パパ会いたい??
「パパ会いたない〜〜、ママ好き〜〜」
会いたいスイッチが入ったら手に負えんと思ってましたが、そんな答えが返ってくるとは。

これを読んでる皆さんへ。
もしアルコールの事で悩んでいることがあったら、やっぱり勉強って必要なんです。
入院しなくても、断酒会や自助グループもあるので参加してみたらいいかも。当人が参加しなくてもいいので。1回でもいいので。
その1歩が何か変わるきっかけになるかも。踏み出せる勇気があるのだから。