しばらく更新をサボっていました。

この間、9月25日に今年27回目、投稿を始めた2016年の春以降通算171回目となる掲載と、今年28回目、通算172回目となる掲載をしていただきました。

ここのところ3回連続で苦手な駅撮りの写真の掲載です。

 

 由良川橋梁というと、川の上流から河口方向を撮った写真が多いのですが、逆側に回ると、全く趣の異なる写真が撮れます。北から南方向を撮るので、やや逆光気味になるのが厳しいですが……。

 浜に寄せる波(といってもまだここは川ですが)と背景に低山を置いた絵を撮りたくてここも訪れてみました。

 とても暑かったですが、かまびすしい蝉の声とともに、過ぎ行く夏をひとり味わっていました。

 宿泊した福知山からクルマで小一時間。由良川にかかるこの橋梁が見えた時には、思わず感動の声を上げていました。

 鉄橋だから当然列車は川を渡るのだけれど、私の目には空を渡るように映りました。

 あいにく表情を添える雲はありませんでしたが、最初に感じた空を渡る列車というイメージを表すためにも、そしてまたこの橋梁のノビノビとした開放感を出すためにも、ハイキーで敢えて空を大きく写してみました。

 遠く思いを馳せるだけだった北条鉄道をこの日初めて訪れた。

 その前にいた京都丹後鉄道の撮影になかなか納得せず、かなりの時間を費やしてしまったため、せっかく訪れた北条鉄道の滞在時間はわずか2時間強でしかなかった。

 しかし案内に訪れてくれた神戸在住の友人の導きもあり、その短い時間でも5本も撮ることができた。

 このショットは5本目、つまり最終の一枚だ。

 

 その列車を待つ間、木陰で蝉の鳴き声を聞きながら友人と語り合った。その時、その友人の背後に積乱雲がもくもくと成長しているのが見えた。傾いた日が斜めから差し込んで陰影の際立っているのが実に美しかった。

 「あと〇分」「早く来てくれ」と何度口にしただろう。雲の変容はあまりに速く、日没前の太陽光線は刻々と変化する。

 

 「間に合った」。踏切が鳴り遠くに列車の前照灯が見えた。

 こんなに美しくドラマチックな情景をミスすることはできない。緊張しながらもファインダーの小さな四角い世界を見ているうちに、得も言われぬ感動が湧き上がってきた。

 美しい惑星だと思った。

 そしてこんなに美しい情景を、わざわざ1時間以上かけて来てくれた友と一緒に撮影していることに感謝の念が起きた。

 

 この情景を、そしてこの惑星を、さらにはまたそこに人類を、人と人との縁を創りたもうた者は誰だろう。

 ふだんは考えもしない神の存在を感じ、深く畏敬の念に打たれた。

 そんな忘れ得ぬ一枚である。

 

🌟🌟🌟8月22日(土)展示リニューアル!🌟🌟🌟

 

新型コロナウイルス感染症拡大により、5月に行う展示リニューアルとギャラリーの昼オープン(通称「昼展」)、そして鉄道に関するトークショーを中止したため、2月以降同じ作品を展示したままだったギャラリーですが、8月22日(土)に半年ぶりに展示をリニューアルします!

それに伴い、恒例のギャラリー昼展を8月22日(土)・23日(日)の14時から18時まで行います。入場に当たり検温・手指の消毒やマスクの着用等ご協力いただくほか、状況により入場制限を行うなど、ご不便をおかけしますが、通気のよいギャラリー環境と合わせ感染症対策はしっかり行っておりますので、是非お出かけください。なお、出展者の在廊は18時までですが、18時以降もダイニングバーとしての営業は行っていますので、夜間のご来訪も大歓迎です。

他のギャラリーと違い、ビールやソフトドリンク、ソフトクリームなどを味わいながら鑑賞していただけますよ。

在廊予定者は次の通りです。(敬称略)

22日(土):穐田 英則☆、浅羽 直人、蔵光 淳、小坂 辰也☆、土屋 勝範、(井手 芳男☆、神山利弘、齋藤 潤一、三田村 裕☆)

23日(日):神山 利弘、齋藤 潤一、三田村 裕☆

 

※1 ☆印のついた出展者は2作品出展

※2( )内にある名前は、「密」を避けるため、展示替え作業終了後泣く泣く帰る出展者です。したがって、14時のオープン直後ならおります。