仕事をしていると、失敗する可能性ばかりをくよくよと考えてしまう・・・
そんな「負のスパイラル」に入ってしまうこともあると思う。
その時とても重要なのは
「自分が負のスパイラルに入った」と自覚することだったりする。
仕事上、何か強いストレスが発生しても
ある時期までは「抵抗期」という、
自律神経の抵抗力が高まりストレスに立ち向うことのできる期間がある。
この時は、気力充満、むしろ「充実した毎日」を実感する。
しかし、ストレス過剰が続くと
「抵抗期」を超えて「疲はい期」に突入する。
「疲はい期」には自律神経の抵抗力は下がり、不安感に包まれ
いかんせん「ストレスに抵抗しよう」という気力が出ない。
「疲はい期」に入ったことに自覚がないと
「不安が不安を呼び、さらにそんな状態の自分に悩む」負のスパイラルに入る。
ブラックマヨネーズの漫才のひとつのパターンは、
「不安の負のスパイラル」に入った「考えすぎ男」吉田と
相方の不安を払拭するために気合いでぶつかっていく小杉の物語。
これは、一見、性格の違うふたりの男のぶつかりあいだが
実は「一人の人間のココロの中」で
いつも起きている物語だったりする。
人は、何か不安を抱えた時、
ココロの中にいる「不安に悩む吉田」と「不安と戦う小杉」をぶつけあう。
ココロの中にまだ「小杉」がいる状態ならば、それは「抵抗期」。
ブラマヨの漫才同様に絶対に逃げない「小杉」が不安と戦ってくれるから、安心だ。
ブラマヨの漫才も、(たとえどんな不利な状況に立たされても)小杉が
逃げずに吉田(の不安)とぶつかり続けるから楽しい。
それはまさに「抵抗期」特有の充実感に近い。
でも、もし「小杉」不在で「吉田」だけ・・・
という精神状態ならば
それは不安が不安を呼ぶ「疲はい期」かもしれない。
ストレスと真正面から戦うのをやめてもいいタイミング
・・・という重要なサインを、あなたのココロが発信している。
その時、ストレスと戦わないやり方は多種多様だが
そのやり方いかんよりも
まずは、自分の中に「小杉」がいなくなった緊急事態に
早く気づくことがとても大事なのだ。