本日のブログは、関東の中学校で教師をしている友達から相談された内容です。

 

内容はかなり変えていますが、大筋はそのままです。

 

 

 

 

『難聴学級の男子児童が入学してくる予定。

 

少し離れたところに聾学校があるのに、公立の中学校へ進学すると申請してきた。

 

理由は、子どもが「友達と離れたくない」というから。

 

俺は思う。

 

理由が友達と離れたくないだけでは、弱すぎないかと。

 

難聴学級ができたとしても、小学校ほどのサポートはかなり厳しい。

 

第一、仲のいい友達と同じクラスになれなかったらどうするのか?

 

部活も始まる、生活リズムも変わる、初めてだらけ。』

 

 

 

 

『初めてなのはこっちもそう。

 

難聴に対する抽斗がまったくない。

 

保護者にすれば、きっともどかしく思うことが多いと思う。

 

こちらもできることとできないことがある。

 

もちろん最大限のサポートはするつもりだが、それでも限度はある。

 

おそらくイメージしていたような学校生活は送れないのではないか。

 

そんなときに、「やっぱりあっち(聾学校)に行っとけばよかった」とはならないか。

 

そんな状況でも踏ん張れるのか。

 

そこまで考えているのか。

 

お互いにとって、不幸にならないのか。』

 

 

 

 

まあ不幸というのは言い過ぎですが、彼女はとても真面目な性格で考え込んでしまうのが玉に瑕。

 

いまは聴覚障害について勉強しているのだとか。

 

そこで、大学院で聴覚2種免許を持っている私に連絡してきたそうです。

 

相談というか、向こうが一方的に喋っているだけでしたけど苦笑。

 

 

 

 

保護者は子どもの気持ちをできる限り優先したやりたい。

 

でも、子どもが望んでいるから、だけで片付けられることではないですよね。

 

子どもの気持ちに対して、子どもの性格や特性、住んでいる環境等全部ひっくるめて総合的に考えないといけない問題。

 

子どもの気持ちを最優先した結果、望まない状況になってしまうこともあるかもしれない。

 

そんなときに、その状況を受け入れて、それでも前向きに進んでいける強さや太々しさや鈍感さを、本人も保護者も持ち合わせているのか。

 

もし自分の子どもがそんな状況にあったら、自分は親としてどうするんだろう。

 

こんな偉そうなことを言っているけど、果たしてそんなことができるのかまったく自信がありません。

 

だからこそ、じっくりゆっくり考えて、家族会議して、進学希望先の先生と相談して、いっぱい話をしないといけないのかもしれません。

 

そんなことを考えさせられた友達との電話2時間でした苦笑