走り込みは逆効果?子どもを伸ばすために今すぐ見直すべき練習法

 

「走り込みをすれば体力がつく」「走れる選手は強い」。そんな考えから、毎日のように子どもたちに走らせる練習を取り入れていませんか?

 

実はその走り込み、子どもたちの成長を止めているかもしれません。

 

本記事では、「なぜ走り込みが逆効果になるのか」「どんな練習に置き換えるべきか」について、サッカー指導者の目線から解説します。

 

今日の内容はYoutubeでも発信をしています。

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なぜ走り込みがダメなのか?

サッカーには確かに体力が必要です。試合の最後まで走り切る力は、選手にとって大きな武器になります。

しかし、だからといって“ただ走らせる”だけでは意味がないどころか、逆効果になる場合もあります。

よくある誤解:「強くするには4000m走らせろ」

全国大会に出場するような強豪校のインタビュー記事を見ると、「毎日4000m走った」「とにかく走らされた」といったコメントが並びます。

 

これを見て、「うちのチームでも真似しよう!」と考える指導者も多いのではないでしょうか。

 

しかし、これは大きな勘違いです。

 

強豪校と地域の一般クラブでは、そもそも選手のモチベーションや環境がまったく違うのです。


強豪校と地域クラブの決定的な違い

強豪校に所属する子どもたちは、プロを目指していたり、全国大会に出たいという明確な目標があります。そのため、多少きつい練習でもモチベーションを維持できます。

 

一方で、地域クラブに集まる子どもたちの多くは「サッカーが好きだから」「友達と楽しみたいから」という気持ちで参加しています。

 

そこに、毎日4000mの走り込みを課したらどうなるか?

 

答えは簡単です。サッカーが嫌いになります。

 

「楽しいからやりたい」と思っていたサッカーが、「苦しいからやりたくない」に変わってしまうのです。これは、指導者にとって一番避けなければならない事態です。


成長に必要なのは「モチベーション」

指導者として本当に大切なのは、子どもたちがサッカーを楽しみ、もっと上手くなりたいと思うように導くことです。

 

いくら技術的に優れた練習をしても、子ども自身に「うまくなりたい」という意志がなければ、成長は望めません。やる気がないところに、成長は生まれないのです。

 

ですからまずは、「サッカーって楽しい!」と感じさせることが、指導の第一歩になります。


走り込みの代わりに何をすべきか?

では、体力をつけるためには何をすれば良いのでしょうか?

そこでおすすめしたいのが、**HIIT(高強度インターバルトレーニング)**です。


HIITとは?

HIIT(ヒート)は、短時間で心肺機能を高められる、効率の良いトレーニング方法です。

例:

  • 20秒間、全力で動く(例:バーピー)

  • 10秒休憩

  • 上記を1セットとして、8セット(計4分間)

たったこれだけで、長距離走よりも体力がつくと、多くの研究でも証明されています。

最初は4分間も続かないかもしれません。2分程度から始めて、徐々にレベルを上げていきましょう。

HIITは短時間で終わるため、子どもたちの集中力も保ちやすく、「きついけどやりきれた!」という達成感にもつながります。


練習の時間を有効に使おう

例えば、走り込みに毎日30分かけていたとしたら、その時間で何ができるでしょうか?

  • ボールを使った基礎練習

  • 少人数でのミニゲーム

  • 判断力を鍛えるロンド

どれも子どもたちを成長させるために有効な練習です。

「走らせればいい」から「楽しく上達させる」練習へ、ぜひシフトしていきましょう。


まとめ

  • 走り込みは、モチベーションの低い子どもには逆効果になる

  • 強豪校の真似は危険。環境や意識がまったく違う

  • サッカーを楽しませ、やる気を引き出すことが成長のカギ

  • 体力強化にはHIITがおすすめ。短時間で効果的

  • 練習時間を効率よく使い、「楽しく上達できる環境づくり」を目指そう


「走る力」ももちろん大事。でもそれは「サッカーが楽しい!」という気持ちが育ってこそです。

まずは、子どもたちがまた明日もサッカーがしたくなるような練習を。そこから本当の成長が始まります。

 

今日の内容はYoutubeでより詳しくお話をしています。

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【保存版】4月のサッカー練習メニュー|新チームが春期大会で結果を出すための指導法とは?

こんにちは、サッカー寺子屋チャンネルです!

新年度、新チームがスタートしましたね。でも…

  • 「今年はどんな練習をすればいいかわからない」

  • 「春期大会に向けて不安しかない…」

  • 「新しいメンバーが多くて、チーム作りが難しい」

そんな指導者の方、安心してください。

 

この記事を最後まで読めば、「4月にやるべき練習メニュー」と「チームが一気に成長する指導のコツ」が明確になります!

 

今日の内容はYoutubeでも発信しています。

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なぜ“4月の指導”が1年間を左右するのか?

4月は、サッカー指導者にとって最も重要な1ヶ月。

なぜなら…

  • 新メンバーが加わる

  • 新しい指導体制が始まる

  • 戦術もプレースタイルも「ゼロからのスタート」

にもかかわらず、5月には春期大会がすぐに始まります。

この短期間でどれだけチーム力を上げられるかが、1年間の成長スピードを決める分岐点となるのです。


4月にやるべきサッカー練習メニューの結論:まずは“守備(ディフェンス)”を鍛えろ!

多くのチームは「攻撃から」練習を始めます。ですが、今この時期に他チームと差をつけるなら、“ディフェンス強化”一択です。

なぜディフェンスなのか?

  • 守備力の向上は比較的短期間で成果が出やすい

  • 守備が安定すれば、強豪相手とも互角に戦える

  • 「点を取られなければ負けない」自信につながる

  • 攻撃練習にも守備の安定が土台として活きる

つまり、「春期大会で結果を出すチーム」は4月に守備を極めているということです。


守備力アップのカギは「個人戦術」|まず1対1を徹底指導

4月はまだチームとしての連携を高めるには早すぎます。だからこそ、個々の守備力を上げましょう。

練習①:判断力を育てる1対1ドリル

やり方:

  1. DF(例:4番)からFW(10番)にパス

  2. 10番は11番からパスを受けるポジションに動く

  3. 11番からのパスで1対1がスタート

  4. DFは「距離感」「体の向き」「プレッシャーの強度」を判断して対応

この練習で身につく判断:

  • パスが弱い → インターセプト

  • 相手が前を向いた → 遅らせて守る

  • 相手が後ろ向き → 速く詰める

この“状況判断力”が、守備の質を劇的に変えます!


守備の基本「マークのつき方」を体得させる

判断力と同じくらい大切なのがマークの質です。ただ近づけば良いわけではありません。

練習②:ミニグリッドでのマーク練習

やり方:

  1. 小さなグリッド内で1対1 or 2対2を設定

  2. 攻撃側はグリッド反対側までボールを運べたら得点

  3. 守備側はパスコースを切る・インターセプトを狙う・抜かれない位置取りを徹底

この練習のポイント:

  • マークは「パスコース」「ドリブルコース」「シュートコース」を消す位置に

  • 密着しすぎず、裏を取られない距離感を保つ

  • 味方同士の“マークの受け渡し”も自然に学べる

この練習を毎日10分でも入れることで、守備の精度は飛躍的に向上します。


サッカーは“守れるチーム”が勝つスポーツ

「点を取られなければ負けない」

この事実に、改めて向き合ってください。

攻撃が不発でも、守備が堅ければ試合を壊すことはありません。そして、ディフェンスから組み立てることで、攻撃にも良い影響が波及します。

だからこそ、この4月は「面白さ」より「地道さ」を大切に。結果、それが一番“伸びる練習”なのです。
 

今日の内容は練習メニューの紹介だったため、文字ではわかりにくかったかと思います。
わかりにくかった方は、Youtubeをご覧ください。

ホワイトボードを使って、解説しています
 

 

 


 


最後に

この記事が「ためになった!」と思った方は、ぜひSNSでシェアしたり、コメント欄で意見をください。現場の声が、次の発信の原動力になります。

春期大会で笑えるように、4月を本気で過ごしましょう!

 

 

チームが変わる!鳥かご練習を進化させるアレンジ&声かけテクニック大全

 

サッカーのトレーニングでお馴染みの「鳥かご練習(ロンド)」。

 一見単純なこの練習も、少しの工夫と声かけ次第で、子どもたちの技術・判断力・集中力を一気に引き上げる最強メニューに進化します。

 

この記事では、実際に現場で効果が出ているアレンジ法と指導のコツを、徹底的に解説します。 

 

今日の内容はYouTubeでも発信をさせてもらっています。

文字ではわかりにくいところも詳しく動画で解説していますので、ぜひYouTubeのほうもご覧ください。

 

 

 

 


1. 鳥かご(ロンド)練習とは?

鳥かご練習、または「ロンド練習」は、4〜6人程度の選手が円状になってボールを回し、中央に配置された1〜2人の守備者がボールを奪おうとするという、極めてシンプルなトレーニングです。

主な効果:

  • ボールコントロール技術の向上

  • 判断力とパススピードの強化

  • 試合中のポジショニング感覚の育成

この「ロンド」が、なぜ世界中で愛されるのか。それはシンプルだからこそ、工夫次第で無限のバリエーションが生まれるからです。


2. よくある悩みと課題

指導者からよく聞かれる悩みとして、次のようなものがあります:

  • 子どもたちが集中できず、遊び半分になってしまう

  • 同じ練習ばかりでマンネリ化している

  • 意図のあるパスではなく、ただ回しているだけ

これらの悩み、すべて“ちょっとした工夫”で解決できます!


3. チームが変わる!鳥かごアレンジ5選

アレンジ①:逆足トラップルール

効果:視野拡大、姿勢改善

左右の足を意識的に使うことで、自然と体が開き、プレーの選択肢が広がります。ミスすれば守備と交代、というルールで緊張感もUP!

アレンジ②:2人の守備者でコーチング強化

効果:守備連携・声かけの習慣化

ディフェンスを1人から2人に増やすだけで、協力・連携・指示が必要になります。試合と同じ感覚を育めます。

アレンジ③:2人の間パスで罰ゲーム

効果:狙いのあるパスとスキルの向上

中央の2人の間を通すパスにチャレンジすると、成功すれば優越感、失敗すれば罰ゲーム。子どもたちの集中力が一気に高まります。

アレンジ④:タッチ数制限で思考を促す

効果:瞬時の判断力強化

時間で制限をかけて、フリータッチ→ツータッチ→ダイレクトと変化させましょう。脳をフル回転させながらのトレーニングに。

アレンジ⑤:人数とグリッドの調整

効果:運動量・ポジショニング感覚の強化

・3対1 → 絶えず動くことで運動量増加 ・5対3 → 判断スピードと受ける動きの工夫 ・8対2 → 大人数での連携力と空間認知


4. 子どもが伸びる!声かけテクニック

アレンジに加えて、指導者の「声かけ」も非常に重要です。

ポジティブなフィードバック

  • 「今の逆足トラップ、最高だった!」

  • 「その間パス、試合でも狙えるぞ!」

判断を促す質問型の声かけ

  • 「今、他にどこに出せたかな?」

  • 「もし鬼が2人じゃなかったら?」

こうした声かけにより、選手が自分で考える習慣が身につき、成長スピードが飛躍的に上がります。


5. 実際の練習構成例(30分)

時間 メニュー 内容
0〜5分 フリータッチでウォームアップ 体を温めながらリズムを作る
5〜10分 逆足トラップルール 左右の足を意識しながらプレー
10〜15分 2人守備・間パスルール 声かけと連携のトレーニング
15〜20分 タッチ数制限ロンド 判断力と思考力を刺激
20〜30分 3対1 or 5対3形式 運動量やポジショニング強化

6. まとめ:魔法をかけるのは“あなた”

サッカーの練習は、シンプルだからこそ指導者の工夫次第で大きな差が出ます。

子どもたちは「楽しい中で成長する」のが一番。 

 

だからこそ、今回紹介したアレンジや声かけを通じて、“いつもの練習”を“特別な練習”に変えていきましょう。

 

 

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文字ではわかりにくかったところも詳しく説明していますので、よかったらぜひYouTubeのほうもご覧ください。

 

 

 

 

試合で勝てるチームの作り方|3つの超重要ポイントを徹底解説!

 

こんにちは、サッカー指導者の皆さん!
日々の練習、お疲れ様です。

「うちのチーム、練習ではうまくいってるのに、試合になると勝てない…」
「子どもたちは楽しそうだけど、勝利に結びつかない…」

そんな悩みを抱えている指導者の方も多いのではないでしょうか?

もちろん、サッカーは勝つことだけが全てではありません。特に育成年代では、子どもたちがサッカーを楽しむこと、そして成長していくことが何より大切です。


でも、やっぱり試合に勝ったときの喜びは格別ですし、「勝つことで得られる楽しさ」もまた、サッカーの魅力の一つです。

では、どうすれば「楽しさ」も「勝利」も両立できるチームを作れるのか?

 

今回は、試合で勝てるチームを作るために指導者が絶対に押さえておきたい3つのポイントを、わかりやすく解説します。これを実践すれば、あなたのチームは確実に強くなるはずです!

 

今日の内容はYouTubeでも発信をさせてもらっています。
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① 明確な戦術を設定し、一貫性を持たせる

まず一つ目は、戦術の明確化と一貫性です。

「うちのチームの戦術は◯◯だ」と、一言で言い切れますか?
その言葉を、選手たちも同じように理解していますか?
そしてその戦術、試合によってブレていませんか?

 

ここが曖昧なままだと、試合で選手たちは迷い、連携が崩れ、力を出し切ることができません。

私が以前視察に行ったチームでは、前半はポゼッション重視でキーパーからしっかり繋ぐスタイルでした。

 

しかし、後半になると「相手の裏に蹴り込め!」と急にロングボール主体のスタイルに変更されてしまったのです。

これは完全に戦術がブレており、子どもたちは混乱していました。

 

指導者が伝えるべきことは一貫していなければなりません。戦術は、指導者の「チームとしてどう戦いたいか」という哲学そのものです。それがブレると、選手たちのプレーにも迷いが生まれます。

 

まずは、あなた自身がチームの方向性をしっかりと定めましょう。

 

「パスで繋ぐチームにしたい」「前線からプレスをかける守備的なチームを作りたい」——
どんな方針でも構いません。大切なのはその方針をブレずに1年間貫くことです。


② 守備からチームを作る

2つ目のポイントは、守備を最優先で強化することです。

多くの指導者が、攻撃の練習ばかりに目を向けがちです。確かに得点が入ると盛り上がりますし、華やかなプレーは見ていて楽しいですよね。

 

 

でも、どれだけ攻撃の練習をしても、守備が機能していなければ試合には勝てません。
**「攻撃は水物、守備は土台」**という言葉があるように、攻撃は日によって波がありますが、守備は安定感と信頼感を築きます。

しかも、守備がしっかりしていると、格上相手とも戦えるようになります。


仮に0-1で敗れたとしても、「自分たちは通用した」という自信につながるのです。

具体的には、個人守備と組織守備の両面からアプローチしましょう。

  • 1対1の対応(間合い、体の向き、優先順位)

  • カバーリングやスライドの動き

  • 守備時の声かけや連携

私のチームでは、4月〜5月にかけて守備の基本原則を徹底的にトレーニングします。
その結果、ゴールデンウィーク明けには簡単に失点しなくなり、どんな相手にも粘り強く戦えるようになりました。

自信を育てるには、「守れるチーム」を作るのが一番の近道です。


③ 各ポジションの役割を明確にする

3つ目は、各ポジションにおける役割の明確化です。

戦術が決まったら、次にやるべきは「誰が、何をするのか」をはっきりさせること。

サイドバックひとつ取っても、その役割はチームによって大きく異なります。

  • 相手ウイングを封じることが優先か

  • 守備をある程度捨ててオーバーラップ重視か

このようなポジションごとの細かいタスクを明文化・明確化しておかないと、試合中の判断に迷いが生まれます。その迷いは、わずかなタイムロスとなってプレーの質を下げてしまうのです。

さらに、指導者と選手、選手同士の**「共通認識」**が育たないと、チームとしての一体感も生まれません。

  • 誰がどこでプレスをかけるのか

  • ボールを失ったとき、誰が戻るのか

  • サイドチェンジの際、どんな動きが必要か

こうした具体的な役割を共有し、試合中の瞬時の判断をスムーズにすることが、勝てるチームへの鍵となります。


まとめ|子どもたちを勝てるチームへ導こう

「勝つことが全てではない」と言いながらも、やはり勝つことは子どもたちの自信になります。成長になります。何より、サッカーをもっと好きになるキッカケになります。

そのために、指導者として以下の3つを意識してみてください。


明確な戦術を設定し、ブレずに伝える
まずは守備からチームを作る
各ポジションの役割を明確化し、共通認識を育てる


これらを実践することで、試合でのパフォーマンスは劇的に変わります。
「練習ではいいけど、試合で勝てない」チームを、「練習も試合も強い」チームへと導けるはずです。

子どもたちの笑顔と、チームの成長のために、今日から一歩踏み出してみませんか?


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それでは、今日も素晴らしい指導の一日を!
子どもたちと一緒に、サッカーの楽しさと勝つ喜びを育んでいきましょう!

 

今日の内容は、YouTubeでより詳しくわかりやすく紹介させていただいています。

より詳しく学びたい方はYouTubeをご覧ください。

 

 

 

こんにちは!サッカー寺子屋チャンネルのブログへようこそ!

新しい年度が始まるこの4月。
「さあ、今年も良いチームを作るぞ!」と意気込む指導者の皆さん、本当にお疲れさまです!

でもちょっと待ってください。
実はこの**4月の“最初の指導”**こそが、その年のチームの未来を決める超重要ポイントって知っていましたか?

やるべきことを間違えてしまうと、選手との信頼関係は崩れ、モチベーションはダダ下がり……。
どれだけ頑張っても「なんだかうまくいかない1年」に突入してしまう可能性があるんです。

そこで今回は、**4月の指導で“絶対にやってはいけない3つのこと”**について徹底解説!

これを知っていれば、あなたのチームはきっとスタートダッシュに成功し、「伸びる集団」に生まれ変わります。
では早速いってみましょう!

 

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✅ その1:指導者からの「強要」はNG!

新年度にありがちな“落とし穴”

新年度、特に新しいチームを任されたとき、ついこんな気持ちになりませんか?

  • 「最初が肝心だ!自分のカラーを出さなきゃ!」

  • 「このチームはこうあるべきだ!」

  • 「今までのやり方じゃダメだ。俺の方法で変えてやる!」

でもちょっと立ち止まって考えてみてください。
その“強い想い”が、実は逆効果になることがあるんです。

信頼関係ゼロの状態でのトップダウンは逆効果

4月のチームは、まだまだ“ゼロの状態”。
選手同士も、選手と指導者も、信頼関係はこれから築いていく段階です。

そんな中で「これをやれ!」「こう動け!」と指導者から一方的に指示されても、選手たちはこう感じてしまいます。

  • 「なんでこの人の言うこと聞かなきゃいけないの?」

  • 「今までのやり方の方が合ってるのに…」

  • 「なんか怖いし、嫌いかも…」

これ、誰が悪いってわけじゃないんです。
でも**「納得できない指示」は、人を動かさない**ってことは覚えておきたいところ。

4月は“信頼貯金”の貯めどき!

だからこそ、最初の1ヶ月は「自分を出す」よりも「相手を知る」ことに集中しましょう。

  • 去年の練習メニューを聞いてみる

  • 選手の話をよく聞く

  • 時には一緒にプレーしてみる

こういう姿勢が、じわじわと信頼を生み出していきます。

言い換えれば、4月は「信頼貯金」を貯めるゴールデンタイム
このタイミングでちゃんと“貯金”をしておくと、後々指導がぐっと楽になりますよ!


✅ その2:フィジカルのやりすぎに注意!

“根性論”は今や逆効果⁉

「走れー!」「気合いが足りない!」「全員10本追加!」
昔ながらの“根性トレーニング”って、確かにチームに一体感を与える一面もあります。

でも、4月にそれをやるのはタイミングとしては最悪なんです。

まだ「環境慣れ」していない選手たち

この時期の選手は、

  • 新しいクラス、新しい友達

  • ポジションの変化

  • 生活リズムの変化

……などなど、とにかく環境変化の真っ只中

心の準備ができていない中で、いきなり走り込みや筋トレメニューをぶちこまれると、どうなると思いますか?

「このチーム、しんどいだけで楽しくない…」

という感情が芽生えてしまうんです。

楽しさ → 頑張りたい!の順番を大切に

「やらされてる練習」よりも、「自分からやりたいと思える練習」が、何倍も効果的。
だからこそ、まずはサッカーの楽しさを思い出させるメニューや雰囲気作りを心がけてみてください。

たとえば…

  • ゲーム形式で自然に走れる内容にする

  • ミニゲームで勝ち負けにこだわる楽しさを共有

  • 難易度を少しずつ上げて成功体験を重ねる

この順番を守るだけで、フィジカルトレーニングも選手の「やりたい!」に変わっていきます。


✅ その3:いきなり厳しいルールを押し付ける

ルールは大切。でも押し付けはNG!

もちろん、チームにはルールが必要です。
無法地帯じゃうまくいきません。

でも問題なのは、「誰が」「どうやって」ルールを決めるかということ。

4月の段階で、指導者だけが勝手に決めて、押し付けるように導入するのはNGです。

「なぜ守る必要があるのか?」の納得感が大切

まだ信頼関係がないうちに、「遅刻したらスタメン外す!」「練習休んだらベンチにも入れない!」など厳しすぎるルールを出してしまうと、選手はこう感じます。

  • 「なんでそんなこと言われなきゃいけないの?」

  • 「一方的で納得できない」

  • 「やる気なくなった…」

特に小学校高学年〜中学生は、「自分の意見」を持ち始める時期。
納得できないルールほど反発のもとになります。

子どもたちと“共に”ルールを作る姿勢を

だからこそ、まずは話し合ってルールを作るプロセスが大事です。

  • 去年はどうだったか聞いてみる

  • 「どういうルールがあるとチームがうまくいくかな?」と問いかける

  • 最終決定は指導者がするけど、子どもの意見を尊重する

こうすることで、ルールを「守らされるもの」から「自分たちのもの」へと変化させることができます。


🎯 まとめ:4月は“関係作り”がすべて!

最後に、今日の内容を簡単におさらいしましょう!

【4月に絶対にやってはいけない3つのこと】

  1. 強要しないこと
     → トップダウンではなく、対話と信頼の積み重ねを意識しよう。

  2. フィジカルのやりすぎ
     → 楽しさが先、キツさは後。まずは「このチームで頑張りたい!」と思わせよう。

  3. 厳しい規律の押し付け
     → 子どもたちと共にルールを作る。納得感が大事!


✨ 4月は「黄金の1ヶ月」!

この1ヶ月で、選手との関係、チームの雰囲気、1年間の流れがすべて決まると言っても過言ではありません。

焦らず、じっくり、着実に。
信頼関係を築き、選手の心に火を灯す。
そんな指導ができる指導者が、結果として強いチームを作るんです。


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最後まで読んでいただきありがとうございました!
この記事が、あなたのチームにとって素晴らしい1年のスタートになるきっかけになりますように。

ではまた次回、お会いしましょう!

 

今日の内容はYouTubeでより詳しくお話をさせてもらっています。

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