準決勝の第1試合は、柏レイソル(千葉)-ディアブロッサ高田(奈良)でした。
高田は、登録メンバー15人のうち身長1メートル30センチ代が7人いる、小柄なチームです。しかし、相手がどんなに大きく、強く、巧くても、必死に食らいついて行きます。技術、戦術レベルも高いから昨年準優勝し、今年も準決勝にまで勝ち上がったのですが、何よりも、その炎のように熱い精神力が光ります。凄く、応援したくなるチームです。
他人でも、そうなんです。両親にとって、本当に応援のし甲斐のある選手たちでしょう。
この試合は、0-4の完敗でした。しかし必死に守って果敢に攻め、優勝候補の柏をあわてさせる場面が何度もありました。
試合終了の笛と同時に泣き崩れる選手たちに、お母さんたちが叫びました。
「泣いたら、あかん。みんな、本当に頑張った。胸を張って帰ればエエんや!」
そういうお母さんたちの目も、真っ赤でした。