こんにちは
11月
読書の秋とはいうものの、店舗移転をしてから通勤電車に乗らなくなって
最近はほとんど本が読めてません
ですが、フットエムの施術ソファの横には、移転前のサロンから「えむぶんこ」という
学級文庫にヒントを得た貸し出し用の本棚を設置しています
気に入った本があれば返却はいつでもOKでお持ち帰り頂けますよ。
お客様から頂く本もあり、私の趣味に片寄らないラインナップです
その中で、今日は私の推し本をご紹介
『 琥珀の夢 伊集院静著 』
サントリーの創業者 鳥居信次郎さんの実話に基づいた物語です。
たとえ失敗したとしても 新しいことに挑む従業員の心を育てる、懐の深いリーダーで
鳥居さんの 「やってみなはれ」 は有名ですよね
まだ外国の飲み物だったワイン (当時は葡萄酒と言っていました。) の
国産第一号「赤玉ポートワイン」の誕生秘話や、
国産のウイスキー造りに情熱を燃やされた鳥居さんの姿が
本の中で活き活きと描かれていて、明治大正昭和の躍動感ある時代に引き込まれます
ぜひおすすめの上下巻です
琥珀の夢の 鳥居信次郎さんはじめ
二股ソケットを生み出した 松下幸之助さん
チキンラーメンの生みの親 安藤百福さん
大阪は商人の街と言われ、お金儲けすることに興味があってがめつい
と思われがちですが…
この偉大な大阪商人のお三方に共通することは
生み出した商品の向こう側に、それを求めている市井の人々の姿があったこと。
一般の庶民が便利で喜んでくれることが何より一番で
そのための研究や労力をいとわず、
お金儲けの事など微塵も思い浮かべていられなかったことが
それぞれの伝記的な読み物からも紐解かれます。
人を想うところから商品が生まれる。
人を想って生み出されたからこそ「売れる商品」に育っていくのですね
商品を技術に置き換えても同じことが言えると思います。
このお三方を生み出し育んだ大阪で、フットケアという商いをさせて頂いている身としては
決して驕らず淡々と、目の前のお客様が喜んで下さる為に
日々精進し続けないといけません。