オーストラリアへ行ってから1週間ほどホームステイをした。
シティからは電車で40分程かかったが閑静な住宅街で夜でも危険ではなかった。
ホームステイ先をリクエストする際にどんな条件を書こうか迷った。
.家が大きい
.部屋が広い
.庭が広い
.気前がよく、フレンドリーな家庭
.お金持ちな家庭
.同性の子供がいる
.中心地まで近い
など色々考えたが、
「裕福な家庭」とだけ書いた。それが一番簡潔なリクエストだと思った。
空港からホームステイ先までドライバーさんが連れて行ってくれ、家に着くと、
「おー。大きなお宅だよ。プールもあるし、ま、プール付きの家はこっちでは珍しくないかな。でも立派なお宅だよ。ホストファミリーは白人かな、中国人かもしれないよ。」
そうか、オーストラリアでホームステイとは言っても必ずしも白人家庭に当たるわけでは無く、中国人、インド人の場合もあるんだ。移民の国だから…。
どんなホストファミリーかな?と思いながらドアが開くのを待つと、
「H-i!! 」
と明るい感じの声の白人女性が出てきた。
朝はWeet Bixにミルクとフルーツ&はちみつ
お昼は時前で、
夕飯はお肉にポテトか魚にポテト
こんな質素な朝ご飯でお昼までもつだろうかと心配だったが意外にもお腹がいっぱいになった。
ホストマザーには娘が3人いて皆結婚して出ていったが、その中の1人は離婚調停中で出戻ってきており弁護士と頻繁にやりとりをしていた。
今までに何人も外国人を受け入れホームステイさせてきたが、貴方のように英語が理解できる子はいなかったわとホストマザーから言われた。
「貴方はどう思う?」
「彼の行動は正しいと思う?」
「子供の為なのに酷いと思わない?」
私が英語を理解しているとホストマザーから聞いたのか、出戻り娘は私によく意見を求めた。
「私は貴方の一方的な意見しか聞いていないから判断出来ない。相手側の言い分もあるだろう。」
そう言うと、後片付けをしていたホストマザーが飛んできて、
「そうよね、この子の話だけ聞いて判断出来る内容じゃないわよね。まだ日本から来て数日しか経ってない子に向かって話す内容じゃないわ、ごめんね。」
と謝ってきた。
赤の他人によくここまで自分の家庭内の問題を話せるなぁと感心してしまった。
それ以降離婚調停の話はなくなり無事にホームステイは終わりました。
ホームステイ最後の日に出戻り娘さんへも挨拶しようとしたが弁護士絡みの用事で会えなかった。
私はホストマザーに
「娘さんにグッドラックと伝えといて。」
と言うと、
「ありがとう。そう伝えるわ。そうそう、娘が貴方の連絡先を知りたいって。」
「…。」
英語が分からない体で過ごせば良かった。