飲食店の衛生管理 | 料理・店舗立上げ・料理人業界のブログ

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全国で立ち上げてきた飲食店舗の紹介や、お料理のレシピ、料理人業界などの裏話のブログ。

いろんな飲食店があります。 汚さを売りにしているところ。 ラーメン屋で変に綺麗なところも違和感あることも正直なところでしょう。 しかし、飲食店はお客様の口へ入る食べ物を売っているところです。 衛生管理には徹底してきれいにするべきでしょう!

でも現実はこんなところもあります。

職人時代にAという料理屋さんへ行きました。そこで料理を始めると”ゴキブリ”の死骸がざるの中にありました。

もちろん綺麗に荒い使っていましたが、その時にショックな出来事がありました。

茶碗蒸しを作ろうとした時、そこの経営者から「この出汁を使って」と少し濁った出汁を持ってきました。 実際に使えるのかこっそりと一口味見をしました。  問題ありません。だしが濁っていることが気になりましたがそれを使い早速、調理に取り掛かりました。

玉子を割り、良く混ぜ、その出汁とあわせ、調味料を足し味を見たのです。 思った味に決まらないので2~3回調味料を足しようやく思ったとおりの味になりました。

そしてその出汁を終おうとした時にショッキングな出来事が起こりました。 その出汁の容器に入っていた だし専用のお玉を取り上げようとした時です。  お玉を掬い取ろうとした勢いと共に底から何か一緒にふわ~と浮かんできたのです。

それを見た私は気絶しそうになりました。   ゴキブリの死骸です。 それも数匹! 又、黒く小さな糞と共にです。

ゴキブリは体から卵を切り離したところのようでした。

驚いた私はすぐに経営者へ申し出ました。「この出汁の中でゴキブリが死んでいましたので、このだしは使いません」

すると経営者は「そうですか、ほなその出しこちらへ返してください」というので返還しました。  私は他の作業に取り掛かりながら出汁を引きなおし、茶碗蒸しのだしを新たに完成させました。 そして魚を捌いていると向こうでなにやら漉しているようです。

私はまさかと思い経営者に「その出しさっきの出汁ですよね、漉してどうするのですか?」と尋ねると「もったいないので炊き込みご飯に使います」と話しました。 

私は恐怖を感じ、その炊き込みご飯をお客様が汗水流して働いた給料で買っていくんだ~と心から不憫に思いました。

私はその後もその出汁を使わないように申し入れましたが結局聞き入れていただけませんでした。


待場ではこのような現実があります。 これは実際調理している者しか知らない裏話です。

現在もこの飲食店は営業しているところを見ると、食中毒事故がまだ起こっていないと思います。  

でもいずれ取り返しのつかない事故に繋がると思います。  皆さんも汚い不衛生な飲食店で食べるのは気をつけてくださいね。

プロの料理人から警告します!