日野自動車のエンジン試験不正問題を調査していた特別調査委員会が、報告書を公表しました。
不正の原因を「エンジンの性能試験を行う部署の問題」とすると、本質を見誤ると指摘。
上層部からの意向を絶対視する企業体質や、
縦割りで、部門間での連携が不足し、
お互いに粗探しをする風土が真因だと厳しく言及しました。
「エンジン開発エリート主義」
エンジン開発担当者は偉いから従えという雰囲気で、エンジン開発担当者は、横柄で、他の意見をろくに聞かない。
上司や管理部門からのプレッシャーが強く、開発の遅れは許されず、スケジュールが窮屈で、法律の定めた測定を実施しなかったり、結果を書き換えたりすると言う不正が始まったとの見方です。
頻繁な組織変更で、組織間の連携がうまく取れず、組織の隙間で曖昧に放置される業務も多々あったようです。
問題を起こした部署や担当者を、他の部署も参加する会議の場で衆目に晒される中で説明を求められ、担当者レベルで責任を取らされる。
組織間、担当者間で粗探し、犯人探し、弱みを見せたり言った者が負けという組織です。
トヨタのグループになり、驕りの意識も、
トヨタ模倣で考えずに見習い、そこに齟齬があっても放置することもあったといいいます。
山口周は、ツイッターで、
『アイヒマン裁判を傍聴した哲学者のハンナ・アーレントは「悪事は無批判な優等生がなす」と喝破しました。
教育システムの成果で現在の日本には至る所にこの「無批判な優等生」が溢れており、そこかしこで今回のような不祥事が起きています。
このような状況に陥ると仕事はたちまちブルシットジョブとなり、仕事人生は子供に語れない悲劇(喜劇?)となります。』
と書いています。
市場が縮小し、パイが増えない中で、30年前の売上至上主義やシェア第一主義を今だに続けていたり、他社との合併などで企業文化が合わない中で、統治者が権限を振るう現在の病巣が垣間見えます。
もはや「風の時代」
知識・諸情報と人間関係を構築し、循環させることで、
顧客満足を高め、その満足がリピーターを作る循環を目指す時代ですよね。