パリの同時テロ。
犠牲になった方々へ、心からのご冥福をお祈り申し上げます。
4年前の、2011年。
どうにも、生きていくことが辛くて、子供2人をつれて飛び立ったフランス。
ある日曜に、イスラム教徒の家族と食事をすることになりました。
母国では、数学者だったと言う、若いお父さん。
綺麗な奥様。
そして、4才になる娘さん、イネスちゃん。
ホストのパパとママ、その家族。
加えて、息子2人とわたしの計8人の、日曜日の食卓。
「優子。
今日は、イスラム教徒、仏教徒、カトリックの私たちが、
こうやって仲よく食卓を囲んでいる。
素晴らしいね」
ホストのパパが、そう言った。
あの笑顔を、わたしは守りたいと思う。
宗教は、争いのためにあるのではない。
利用してはならない。
なぜ、こうなってしまったのか。
どうすれば解決していけるのか……。
わたしたちは、目を逸らしてはいけないと思う。
人は、満たされないとき。
鬱屈したときに、過激になる。
その影を作ったのは、誰か。
けれど。
いくら自分の中に鬱積したものがあったとしても。
それを他人に向けることは、あってはならない。
その一方で。
あの武器は、どこで作られ、どこから来たのか。
なぜ、彼らの手元にあるのか……。
世界は、捻じれている。
そのねじれを、ほぐさなければ、ならない。
力ずくではなく。
何かがあるはずだと、思う。
わたしは守りたい。
あの日の、パパの笑顔を。
でも、それだけではない。
守りたい。
一緒に食卓を囲んだ、イネスたちの笑顔を。
そして、そこでともに過ごした、わたしたち自身の笑顔を。
一人一人が感じ、声をあげることは、小さなことでしかないかもしれません。
でも、一人一人が何かを感じなければ、なにも始まらない。
世界の平和のために。
合掌。
ただ祈るだけではなく。
一歩を始める決意として。
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どちらも、わたしがブログでよく読ませていただいている方々の記事です。
パリでの同時多発テロを痛む(踊れないけどバレエ好き・OLIVEさん)
パリへは行かない(子ども育ち・わたし育ち 大きくなったら科学者に・アンさん)
パリのテロ、今私が思うこと(フランス語と私のエトセトラ・ムツミさん)
世界のために祈りを……。(フランス 小さな村を旅してみよう!・木蓮さん)
こちらは、今回のことについて、フランスの新聞が、子供向けに書いた記事。
いつも素晴らしい記事をお書きの、ペンギンさんのブログへ、リンクを貼らしていただきます。
パリの同時多発テロ:何が起きたのか理解するために(フランス語の扉を開こう~ペンギンと・ペンさん)