実は、終了を目の前に、お嬢様の体調がわるくなられました。
そこで、当着付け教室では、
期限なしのレッスン期間延長
を、させていただきました。
いちおう、レッスンの有効期間は、第一回目より半年間、と明記しておりますが。
そこは、それぞれに事情のあること。
お一人お一人の事情で、対処させていただいております。
老人介護。
痴呆老人との同居。
末期がん患者の看取り。
同居の嫁。
実家のない子育て。
その他もろもろ……。
を、経験してきたわたしには、
自分ではどうにもならない事情。
というのが、痛いほど分かるからです
そんなＫおかあさまが。
「少し落ち着きました。
お寺にうかがってもよろしいですか」
と、連絡をくださいまして。
先日お出でくださいました
半年以上ぶりのＫおかあさま。
一山越えられた安堵で、お元気そうでした
お会いできなかった、半年間のあれこれをお話ししたり。
これからのことをお話ししたり。
「先生にお会いしにきて、よかった。
落ち着いたし、元気が出ました」
と、笑顔でお帰りになられました。
そして、
「また、着物以外でもうかがってよろしいですか」
と。
はい。
もちろんです
不意に来られますと、
農家の嫁のように、長そで、むぎわら帽、手には軍手＆鎌、
の、いでたちでお迎えすることが多くなるとおもいますが
着物姿で会いたいわ。
とおっしゃる方は、ぜひ、ご一報ののち、お出でくださいね。
境内には、こんなかわいい花も咲いております
ちかいうちに。
もっと気軽にお寺に来ていただける仕組みができればいいな、と思っております。
大勢の方が、賑やかに、というのも面白いですが。
静かに、ほっとくつろげるなにかも、いいな、と思っています。
やりたいことは、様々あれど。
まだまだ、その時ではないのが、現状です。
急いてはね。
ことを仕損じるのでございます。
いまはまだまだ、その根っこを伸ばすとき。
人生には、山もあれば、谷もある。
穴にも落ちれば、どしゃぶりの雨にも濡れます。
自分だけが不幸せで、世界が全部、自分の敵に思えてしまうことだって。
それでも、生きていれば、人生は良いものとできる可能性にあふれている。
生かされているうちは。
わたしたちの目の前には、まだまだ幸せが待っているはず。
わたしはそう思います。
「浴衣の着方をおさらいしたいです」
と、浴衣をお持ちくださった、Ｋおかあさま。
お話をきけば、体調を回復されたおじょうさまが、覚えていらっしゃるとのこと。
「では、ぜひ、お嬢様から教えていただいて下さい
」と、お話しいたしました。
きっと、親子の良いコミュニケーションツールになってくれるはずです。
そして、それでもあいまいなところがありましたら。
ぜひ、お寺の着付け教室 遊空庵へ、お出でください。
よろこんで、お手伝いさせていただきます
さあ。
この地方では梅雨も明けました。
みなさまの心にも、太陽が降り注ぎますように
合掌
