お正月四日目は、今年初の、
間衣 でございます。
輪っか状に首から下げているのは、
輪袈裟(わげさ)です。
これで、檀家様宅へ、お参りに伺うわけでございます
2015年は、お経にも力を入れたいと思っております。
得度研修のときに頂いた言葉が、ずっと頭に残っておりまして……。
お経が読めるのはあたりまえ。
仏事について知っているのはあたりまえ。
その当たり前ができてからの、それからです。
正直言申し上げますと。
「はああ~~~~、なんなのよ。
人間として、どうなのよっ。
お寺だから、なんなのよっ。
人に言う前に自分がそうすれば」
と思うことにしばしば出会いつづけ……。
でも、だからといって、自分に何かの力があるわけでもなんでもなく。
お寺と言うものに嫌気がさしていたころに……。
思いついて、子供を得度(僧侶となること)させることにし。
それなら、自分も一緒に得度して、もう一歩を踏み込んでみようと思った得度講習で、講師の先生がおっしゃった言葉です。
いい先生に講習していただいたと。
心からありがたく思っております。
得度考査のときのお経の先生も素晴らしかったのです。
このお二人にお会いでき、ご教授いただいたことが、寺嫁&僧侶としての筋を、一本通していただけたのだと思っております
もちろん、まだまだ右も左も分からぬ、初心者マークで。
何一つ、「あたりまえ」に出来ぬわたしでありますが……。
でも、おぼろげながらに、感じること。
それは、
分かっている、と思っている人ほど、
実は何も分かっていないのだということ。
人より一段高いところに上って語ることを当たり前と思う人ほど、
実はそんな資格はないのだということ。
そして。
こうやって非難している自分も。
非難する前に、学ばねばならない身であるということ。
非難するだけでは。
前に進むことは出来ないのだから。
合掌。