（おまけにせっかく書いたのに、保存せずに動画を
貼ろうとして、
消えちゃった…
）気を取り直して、また書きます。
私の大好きな曲の、
大好きな演奏家による最高の演奏です
なのに何故、悩んだのかというと、
季節がね。
春に紹介したかったの。
でも、頭の中をこのディスクが占拠してしまったので、
新春のトップバッターは敢えてこれで
マリヤ・グリンベルグのシューマンです。
曲目は、
子供の情景
色とりどりの小品
交響的練習曲
春の夜（リスト編曲）
献呈（リスト編曲）
今日クローズアップするのは、
春の夜（リスト編曲）です。（ね。春がいいでしょ
）こちらの原曲はシューマンの歌曲です。
内容は、
花園の上の空をとんでゆく
渡り鳥の声を、私はきいた。
その声は春の訪れを告げていた、
下界でははや花も咲きそめていた。
私は歓呼したかった、泣きたかった、
まるでありえないことのような気がして！
古い奇蹟が、月の光とともに、
今一度、地上にさしこんだのだ。
月と星はそのことを語り、
森は夢見ながらそのことをつぶやき、
鶯もそのことを歌っている……
「あの人はお前の物もの、お前のもの」と！
がっつりと恋を手に入れた喜びに歓喜している歌ですね。
春の夜の月明かりが、
春を彩る花びらが、
全てがわたしを祝福している
ところが、
マリヤ・グリンベルグのピアノは違います。
降りしきる花びらは春の嵐のように狂おしく、
身を切るような切なさと、
痛いほどの憧れが渦を巻き、
終わりのない雪のようにひたすらに降り続けるのです
そう。
ただ、ひたすらに……。
マリヤ・グリンベルグ
素晴らしい才能をもちながら、
ひらかれた西欧諸国に知られることなく、
ソビエトの中でのみ生きることを許された不遇の名演奏家でした。
マリヤ・グリンベルグの演奏はやはり見つけられませんでした。
こちらにはフジ子・ヘミング演奏のものを貼っておきます。
フジ子さんの演奏は、
穏やかな春の情景のような柔らかさです。
演奏時間も4分以上。
対して、マリヤ・グリンベルグの演奏は、2分58秒。
ぜひお買い求めになられ、
聴き比べをお勧めいたします。
あなたのお好みの春の夜、
こっそり教えて下さいね
