三重ダルクについて少しずつ書いていこうと思う。オレがちょくちょく三重ダルクに顔出しはじめたのは10年ほど前になるだろう。その頃は松阪に住んでいた。オレはポンはそれほど好きじゃない。30ぐらいの時に一緒に働いてたオッサンに『あんた疲れてるみたいやなぁ。そうや、ええもんあるで』って打ってもらったことがある。はじめてか、ほんならワシの半分ぐらいの量にしとこか、なんて言いながら1本打ってもらったのだが、何も変わらない。そう言うと、変やなぁ、これモノええんやで、なんて言い結局二回ほど追い打ち。ぜんぜん気持ち良くはない。目が覚めてるだけだ。オッサンはワシャもう効いてきたで〜!よっしゃ、裏ビデオ借りにいこ!ってどっか行ってしまった。オレは気持ちよくも無いけど、しょうがない。エロビデオでも見てイッパツ抜くぐらいしかない。たぶんそれまで毎日咳止めシロップをアホぐらい飲んでたから効かなかったんだろう。朝起きたら3本ぐらい流し込む。すると脈は130ぐらいに跳ね上がる。
身体にいいワケないよな。名古屋じゃ喧嘩売ってくる奴おらへんで、弘道会の連中もよう知っとるで、って大阪のヤクザに言われてた南区の一世のオヤジはオレのことポン中だと思いこんで、ずいぶん心配してくれたな。戦後の闇市に闇物資を夜中、ポン打ちながらトラック走らせ、ひと財産つくったんだろう。今の弘道会の前身の奴らとやりあい仲間の1人は殺されたと言う。『弘道会の若い衆をウチの若いのがノコで斬ってしもてのう、ノコでのう。ハッハッハッ』って笑って言ってたっけ。豪快なオヤジだったが優しかった。俺をポン中だと思いこんで『お前、これ(腕に注射する身振り)やめぇや。ワシもやっとったから分かるんじゃ。お前は絶対やっとる』ってずいぶん心配してくれた。そのオヤジもオレが名古屋を離れたあと、すぐに亡くなった…
もうオヤジに会えないのか…って悲しかった。