今年(2020年)発表されたJosh Okeefeの「Bloomin' Josh Okeefe」(全10曲)。
その昔、初期のBob Dylanのように、アコースティックギターとハーモニカというスタイル、そして彼のような声で歌うアーティストを音楽評論家達は、”Dylan's Children”と呼んでいたようだ。
その時代にJosh Okeefeが歌っていたら、きっと同じように”Dylan's Children”と呼ばれていたことだろう。現在なら、さしずめ”Dylan's Grandchildren”と呼ぶべきなのかもしれない。
その声も演奏スタイルなんかも、初期のBob DylanやJohn Prineを思わせる人である。
2017年のアルバムに次ぐこの「Bloomin' Josh Okeefe」も、前作同様、曲のほとんどは、アコースティックギターとハーモニカだけの構成となっている。
前作では、1曲、”Cora Carpenter”という女性との共演曲もあったのだが、今回は、全曲本人が唄っている。
前作もそうだったが、彼の曲を聴いていると、どの曲も現実には、この人は本当は、1960年代を生きている人なのではないかと思わされるのだ。
今後、Josh Okeefeは、電気ギターを取るのか、はたまた、John Prineのような方向に進むのかは分からないが、今の時代に"we're all same"とか"I'm a son of the working class"などと唄う彼は、本当に貴重な人なのかもしれない。