映画  ゴーストライター 感想 | Cobalt Blue Attic

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今日は天気が悪いので、じめじめした雰囲気を思い出す映画のご紹介。


・「ゴーストライター」2012年

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ぶっちゃけこの映画は退屈で評判悪いんですが、私は夜行便の飛行機の中で見て、いいワー。。。と思いました。
要するに視聴環境と相性が良かったんです。
映画の色彩に乏しい暗いトーンの雰囲気が、サスペンスの「全てを疑わせる空気」をこれでもかと醸成していて、周囲がみんな寝入っている暗いの飛行機の中で、めっちゃいい感じでした。


イギリスの元大統領の自叙伝をゴーストで書く仕事を引き受けた男の話なのですが、「そもそもこの国のシナリオを書いてるのは誰だ」という皮肉がこめられてるんだと思いました。
多分、舞台設定の、さらに奥にわかりやすく示してある、メッセージです。
で、それをわざわざエンタメ作品にするのは、ボケーっと見ている私のような大衆にもわからせたいことだからです。
「わかるように描いている」のだろうと思いました。

まあ、もともと私は、大きな出来事には常にシナリオを書いている人がいる、という陰謀説が大好きな厨二ですが…。


2008年にインターナショナル・スリラー・ライターズ・オーガニゼーションで最優秀作品賞を受賞し、ベストセラーになったロバート・ハリスの小説「ゴースト・ライター」が原作とのことです。
皮肉か、狙ったか、2008年にはアメリカの大統領戦がありました。


で、2008年に当選したのは、バラク・オバマ大統領。
今、アマゾンのこのDVDの感想を読んでいて思い出したのですが、オバマ氏のスピーチ原稿を書いたのは、20代の「ジョン・ファヴロー」氏です。


●スピーチ・ライター「ジョン・ファヴロー」

有名なオバマ大統領のスピーチライターで、その原稿、スターバックスで書いてたりする1981年生まれww

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%...


「2016年にはヒラリー・クリントンが大統領になるだろう、賭けてもいいぜ」と世界的に著名な投資家のバフェットさんが言ってます。
今は、誰が世界のシナリオを描いているんでしょうね。
誰でもいいんですけど、センスがいい人に描いてほしいですわ。



そういえば、視聴中、飛行機のエンジン音がヘッドホンの外から遠くに聞こえていました、この「ゴーストライター」は、BGMがほとんど無いんですよね、必要な音もどこか欠けている感じです。
それがまた「なんかおかしい」感を感覚的に刺激してました。
作る側は、見ている側がそうなることをわかって、仕組んでいるわけで!


監督は、『戦場のピアニスト』でアカデミー賞監督賞に輝いた巨匠ロマン・ポランスキー氏です。