お腹がへったら漕ぐ日記





目をキラキラさせながら 『一生モノのバイクとしてチタン考えてるんです』 とか言う人偶に見ます。  

 

『生涯補償付ける位だから壊れまい』 ・・・そんな幻想を胸に秘めていた頃が私にもありました。

 
 


 

03' モデルに次いで04' モデルと2本目のLitespeed Vortexがお割れに・・・・

 

今まで7台のLitespeedを弄くりましたが、特にこの03'~05'Vortexは危険な印象。

 

この辺のモデルイヤーのフレームのパイプは指で弾いただけでかなり危険な香りを感じます。

 

(そう言えばLynsky420も相当やばそうな感じがしましたが ・・・・ あくまでも感じです)

 


 
 
 

乗っていても、温度や湿度によってなのか? パキッと音がしたり、止んだり・・・・生き物です。

  

そもそも、03'モデルのVortexの乗り味のすばらしさに填ってしまい買い続けたのですがね。

 

かといって、見た目ほぼ同じ04'、05'VORTEXですら03'VORTEXと全く違う乗り味なのが難しい・・・・

 



 

お腹がへったら漕ぐ日記




 

ヘッド、トップ、ダウンチューブの結節点クラック部分。

 

一枚目が左側、二枚目が右側。

 
 
 
 

 

私はこのひび割れの様子を見て驚きました。 

  

よく見るとヒビが割れがどうも開いてる。   
 

ここからはあくまでも推察ですが、

 

溶接後熱収縮が起きる程度の知識はありましたが、ヒビが開くほどの力が残留していたのかなと? 

 
 

 

  
 

残留応力のみで疲労限界を超えていたのか?

 

残留応力+乗っている時の応力で疲労限界応力を越えて疲労をおこして割れたのか?

  

確実に言えることは少なくとも、この管では応しきれていなかったと言うことです。

 
 

 

 

 

薄い管の溶接ってのは穴が開いたりとても難しいと聞きます

 

おまけに角張ったメガ管となるとスムーズに溶接するだけでも相当に難しそうに思えます

 

それに、メガ管は溶接する長さが○管より格段に長いから当然溶接に時間も掛かる

 
 
 
 
 

管も薄くて熱による影響も更に大きくなるだろうし溶接面積が増えて熱の影響が及ぶ範囲が大きくなる。

 

そしてチビッ子サイズになればなるほど、チューブ同士のジャンクション部分の重なりが多くて

 

残留する応力の方向も複雑になる ・・・・・ よりリスクが増える。

 

これはウエルダーの技量によってもかなり違う結果になるでしょう

 
 
 
 
 
 

プラスティック製の均一品質自転車が当たり前と思っている人から見ると異常かも知れませんが、

 

火で炙って作る自転車なんぞは、同じ管を使っていてもビルダーによって違うモノが出来るのが当たり前

  

昔のクロモリなんて同じパイプ使っていろんな工房が作って違う評価を得ていた訳です。

 
TIGの場合、素人が判断する(出来る?)溶接の善し悪しってビードが綺麗に揃ってるか否か?位で、

 

如何に残留応力が残らないように溶接されてるか?など知る由もございません。 

 
 
 
 

 

 

チタンフレームが一生モノってのはある意味本当で、ある意味ウソ 

 

錆びないし、疲労による劣化が起こらない設計がされている筈 ・・・・・ 理論上は一生モノ。

 

でも、そこに溶接時に残る残留応力など不確定かつ確認不可能な設計外の要素が入ってくる。

 

特に軽量のメガパイプフレームの場合だと上記のように多くのリスクを背負い込むのでしょうか?

 
 
 
 
 
 


戯言を続けさせていただくとすれば、

 
チタンに幻想を抱きすぎたらあきません。

 

一生モノを望むなら、軽さを追求し過ぎたらあかんし、変形極薄パイプに夢を見過ぎたらあきません

  
 
 
 
 

そこそこが肝心じゃないかと?

 

フレームが1.3~1.4kg位あっても、パーツ、ホイルを選べば完成車で7kg以下も容易いし、 

 

自分が持ってる自転車の中でずっと存在し続けるのは、一番重い litespeed Classic と思います。

 

更に言えば、壊れる気がしないし、飛行機輪行もこれになる。

 
  


 

 

そう思うだけと言えばそうなんですが、

 

危なそうやなって思ってたVortexは2本割れた訳で、乗ったり触ったりした感じはバカにできません。

 

実際のところ次の候補は、割れることをなんとなしに予想して買っておいた05Vortexでしょう。

  

今度割れたら、ほぼ同じ形状の03'~05' のVORTEXは全滅ってことになります。

  

(更に軽い、06',07' のフレームは意外と危なかしさを感じ無いのが不思議なのですが・・・・)

 
 

 

 
 

安全安心が欲しかったらオーソドックスな○管がエエのかな?と・・・

 

人間が火で炙って作るモノだから、元々バラツキがあると思わないといけません。

 

手作業でのバラツキのリスクを材料で吸収出来るモノが安心なのだという気がします。

  

○管は溶接面積が少なくて済むから当然熱の影響を受ける時間、部分が物理的に少なくなる。

 

それに○管はそもそも小径で肉厚だからクラックもデントもおきにくい。

 


 

 


メガ管で安心を ・・・ というならバテッドでしっかり厚みを持たせたパナチタン並の重さになるのでしょう。

 

重さで言えば、VORTEVとパナチでは約300㌘程の差になるのだから安心を得るのは大変です

 

逆に言うとチタンで1100gとかってのはけっこう危ない橋を渡っているのではないか?と思います。

  
薄薄メガパイプは振動吸収とかパリッとした反発力とか独特の魅力はあるんですけどね・・・ 
 


 

 

 
 
 

 

メガネや時計に始まりペダル軸、ペダルキャッチ、フレーム ・・・ 振り返ってチタン程壊れた素材はない

 

ゴルフクラブ、コップ以外すべて壊れたかな w

 

 

 

 

一生モノとか強靱とか言うのは子羊に幻想を抱かせて買わせる為の売り文句でしょう。

  
航空機等にも使われてるとか・・・ そんなことも幻想を助長する要因にもなってるの気もします。
 
確かに軽さと強度からの選択ですが、普段から点検しまくりで悪かったら即交換ですからね。 
 

幻マーケティングです。 

 

少なくとも私がチタンを選ぶのは、クォーツより機械式時計選ぶのと同じで殆ど情緒的なもんです。

  

全然、理屈じゃない。

 

理屈と幻ってのは親和性が悪いのですがね、情緒と幻は結構親和性がよろしい。
 

だからこそ始末が悪くて折れても割れても情緒でチタンを買い続けることになるわけです・・・・

 
簡単に言えば、『だけど好き』 。

 

 

 

 

 

 

今日もありがとう

 
ブログランキング・にほんブログ村へ  左矢印馬左矢印 ・・・・・・ 押しても何も貰えないボタン