オセル=オスカートは唖然としていた。
「………」
「………」
目の前に広がる部屋の惨状。
幾重にも張り巡らした防魔障壁が無惨にも破壊され、どこから手に入れたのか転送機能の付いた科学魔法具の改造型が黒こげの状態で部屋の中央に転がり、魔王様の愛用武器&旅人装備が消え去り、そして。
『今回オレすっごく頑張ったからちょっと旅に出ます☆』
魔王様専用のデスクの上には休暇届けと称した書き置きが残されていた。
「…あの…リーゼ様…、ひっ!」
そのデスクの前で鬼と化している(実際種族は鬼なのだが…)魔王秘書ことリーゼがワナワナと肩を震わせながらその書き置きを握り締めていた。
立派な角を頭から生やし、怒気とも殺気ともとれるものをその身から発しながら。
その気に当てられたレベルの低い部下が次々と意識を飛ばし、レベルの高い幹部達ですら魔王秘書リーゼの気配に震え上がっていた。
勿論オセルも例外ではなく、少しでも気を緩めるとブラックアウトする寸前だった。
地獄絵図。今の状況はまさしくそれだ、魔界だけども。
「…魔王軍の全幹部に告ぐ」
低い女性の声が部屋に響いた。
ゆっくりと振り返る魔王秘書。普段は魔界一の美人である彼女は、今はただの恐怖の対象にしか見えない。
「これから緊急会議を開きます。
会議内容は『魔王捜索』。五分以内に会議室に集まりなさい」
これが全ての始まりだった。
「………」
「………」
目の前に広がる部屋の惨状。
幾重にも張り巡らした防魔障壁が無惨にも破壊され、どこから手に入れたのか転送機能の付いた科学魔法具の改造型が黒こげの状態で部屋の中央に転がり、魔王様の愛用武器&旅人装備が消え去り、そして。
『今回オレすっごく頑張ったからちょっと旅に出ます☆』
魔王様専用のデスクの上には休暇届けと称した書き置きが残されていた。
「…あの…リーゼ様…、ひっ!」
そのデスクの前で鬼と化している(実際種族は鬼なのだが…)魔王秘書ことリーゼがワナワナと肩を震わせながらその書き置きを握り締めていた。
立派な角を頭から生やし、怒気とも殺気ともとれるものをその身から発しながら。
その気に当てられたレベルの低い部下が次々と意識を飛ばし、レベルの高い幹部達ですら魔王秘書リーゼの気配に震え上がっていた。
勿論オセルも例外ではなく、少しでも気を緩めるとブラックアウトする寸前だった。
地獄絵図。今の状況はまさしくそれだ、魔界だけども。
「…魔王軍の全幹部に告ぐ」
低い女性の声が部屋に響いた。
ゆっくりと振り返る魔王秘書。普段は魔界一の美人である彼女は、今はただの恐怖の対象にしか見えない。
「これから緊急会議を開きます。
会議内容は『魔王捜索』。五分以内に会議室に集まりなさい」
これが全ての始まりだった。