フランスでは、アパートや一戸建てといった家屋の様式を問わず、ほとんど玄関スペースが存在しない。入口の扉を開けるとすぐに居間だったり、廊下だったりすることが多い。自分の家ではリラックスした履物へと履き替えることもあるが、他人が家を訪れた場合、そのままの靴でくつろいでもらうため、玄関スペースは必要ないのだ。
 日本在住のフランス人のブログ「Un Bayashi au Japon」では、日本式住居の玄関スペースについて「玄関の戸を開けてすぐ内側にあるこのスペースは、家の中とも外とも言えない空間だが、素晴らしいものだ」と記している。
 フランスでは、玄関扉の外側に足拭きマットがあり、家に入る前に靴底をきれいにしてから入るのが一般的だ。一方、「日本の家は玄関スペースがあるので、天候や気候を問わず、すぐに家の中に入ることができる。雨にぬれた傘を置く傘立てもこのスペースにあることが多く、傘に付いた水気で室内の床を汚してしまう心配もない。とても快適で利便性が高いように思う」と評している。
 また、家の床が玄関スペースの床より一段高くなっている場合は、「段差が椅子代わりとなり、靴の着脱が容易に行える。その他、ちょっとした訪問客があった場合には、訪問客がこの段差部分に座って家の主と会話することもあるようだ。完全に家の内部に入ることなく、訪問客も気軽に立ち寄れる。家の中と外の中間に位置するスペースだからできる、独特の活用方法だ」と、玄関スペースの便利さを説明している。

【感想】
 見事な文化の違いをこの文脈から感じることができる。最近では日本でも犬を家の中で飼うケースが増えているが、以前は家の玄関外近くに専用の犬ハウス(犬小屋)を設け、庭の一角で犬を飼っていることがほとんどだった。夜どんなに犬が泣き叫んでも家の中に入れることはほとんど無かった。ところが靴を脱ぐ習慣のないフランス等では犬の出入りは自由である。日本の生活習慣も欧米化してきてはいるが、靴を脱ぐという生活習慣は引き継がれていくだろう。犬を家に入れる場合も、新築の家にはテラスに散歩帰りの犬の足を洗うスペースを設けてまで、家の中と外をきっちりと分離しているのである。
 フランスでは、日本の若者の間では「コスプレ」などを筆頭に、独特のファッションが展開されている印象を持つ人が多いという。ファッションに関する情報を発信するウェブサイト「Mode Shopping」では日本の若者のファッション事情をテーマとした記事を掲載している。
 日本の若者はファッションを通して、エキゾチックな刺激を求める傾向にある。彼らは、国内外の流行と伝統的なものを融合させたファッションを創造する。また服装だけでなく、化粧にも独特のこだわりを持つ。流行が一年ごとにはっきりと変わる日本では、さまざまなファッションを見ることができるが、逆に翌年は何が流行するかの予測が付きにくい。
 またアメリカなど海外の影響を受けた例として「ガングロ」や「コギャル」を挙げている。ガングロはアメリカ人セレブリティに触発され、ブロンズ色の皮膚で、脱色した明るい色の髪の模倣したスタイルのようだ。また、最新式の携帯電話などを持ち『裕福さ』を見せる傾向のあるコギャルも、アメリカブランドの洋服を好むようだ。
 ほかの例として『コスプレ』や『ロリータ』がある。『コスプレ』は日本の漫画の登場人物と同じ衣服などを着用することが多いが、中にはハリウッド映画のコスプレをする場合もあるようだ。そして、『ロリータ』は日本国外では最も『日本のファッション』を象徴していると考えられることが多い。『ロリータ』と一言で言っても、『パンクロリータ』『ゴシックロリータ』など異なるテーマやモードでさまざまな『ロリータ』ファッションが展開されている。
 最後に日本では、異なるモデルや種類の服を融合させて、独特のモードを築き上げる。そのため、一定の固定客を持つブランドや店が比較的少ない。自由奔放な日本の若者のファッション性を物語っている。

【感想】
 日本ではよく見ると老若男女を問わず、オシャレが根底にあるものの、基本的に実用性を重視した着こなしを心がけ、季節に合わせ手持ちの衣装をリメイクしたり組合わせたりしていることが多いように感じる。決して若者だけが特筆すべき状況ではなく、年齢に合わせた様々なリメイクや着こなしが、すべての世代に脈々と引き継がれているというのが日本の実態だろう。若者ファッションだけが急にポンと湧いて出てきたわけではなく、親から何らかの影響を受けて若者はそれを少し現代の世相を反映発展させた着こなしがコスプレ風であったりロリータ風であったりということではないだろうか。
 ファッションに関する米ブログ「sporngrouplegaljobs.com」では、日本の衣服に見られる豊かな風土や文化について語っている。

 「日本」というとどんなイメージが浮かびますか?「小柄で洗練された人たち」「見栄えのする洋服をスマートに着こなし、自国で開発した優れた製品を持つ働き者」あるいは「ヒップホップなファッションに身を包んだ若者」とイメージするのではないでしょうか。
 日本は周りが海で囲まれた島国で、北の方で雪が降っていても、南の方で泳げる場所がある。このため、日本の衣服は寒暖差を考慮して作られている。若者のファッションは西洋化しているが、風土に根ざした衣服の使い分けは、日本特有だ。また日本人は季節や仕事、行く場所や状況によって服を使い分け、きちんと仕立てられた服を数着持ち、状況に応じて着こなしている。夏には暑さから身を守るために、綿や麻の服を着る。冬は寒さを防ぐような気密性の高い布地を選ぶ。そして春と秋は、日本人が最も愛する季節で、美しい自然や穏やかな気候を心から祝っている。
 日本人の衣服には、自然のモチーフや素材を取り入れた美しいデザインとやさしい色使いが表現されていて、日本人の感性に感嘆する。

【感想】
 日本の1年間の気候は、国土のある特定の地域一つを見ても、気温変化が非常に大きいため、日本人は、沢山の種類の衣装を持っている。ほぼ2カ月ごとに衣装が変わり、いつまでも同じものを着ているという感覚はない。また季節ごとに数着の衣類を着潰して、翌年の夏にはまた新しい夏物衣装を数着買い足したり、古いものはリメイクしながら着まわしている人も多く、そのリメイクデザインが市販されている量産品とは異なる着こなしということで、そういった点を含めてファッショナブルに見られる要因になっているのかも知れない。
 近くて遠い国と表現されてきた韓国と日本、10年ほど前から韓国は正式に日本の文化を受け入れるようになり、日本のアニメや漫画を含め、小説やドラマなども人気を誇る。今や民間レベルにおいても様々な交流が活発に行われ、そのような交流の中で、日本に対する認識も徐々に変化を見せている。

 日本に関するある本を読んだユビョルラというブロガーは、日本には学ぶものがたくさんあることを今になって気づいたと語る。「日本は韓国と仲良くしなくても、何も支障がないが、韓国は日本と仲良くしないと損害をこうむることがたくさんある」と感想を述べた。
 我々は日韓関係において「過去の歴史」をよく語るが、その辛い過去を繰り返さないためにも、もっと日本を研究し、日本の良い部分を熱心に学ぶことが大切だ。これまで「日本排他的教育」によって悪いイメージの先入感を持っていたが、偶然の機会で日本を訪れ、日本には学ぶべきものがたくさんあることに気づいた。例えば、「日本人の読書熱」「日本人の正直さ」「日本人の他人に迷惑をかけない習慣」などは、韓国人も過去のことを言う前に見習わなければならない。

【感想】
 韓国では長い間、国策で反日教育が行なわれたため、残念ながらそれによる両国間の様々な弊害や傷跡が根深く今日まで尾を引いている。それでも、こういった日本の文化に触れた韓国の若者が、日本を多少なりとも理解して、将来の両国間の信頼関係を築く礎になってほしいと願います。
 日本製の商品は一般的に高品質だと言われている。このブログは日本在住の中国人ブロガーが、新宿で購入した靴が色落ちしたことがきっかけで、日本で販売されている商品の質もそれほど良いものではないと語るものである。以下はそのブログより。

 日本の商品もそれほど良いというわけではないことが分かった!厳密に言えば、日本で生産された商品ではなく「日本で販売されている商品」と言うことなのだが。
 週末に夫と一緒に、新宿へ夫の靴を買いに出かけた。様々な店を回り、それぞれ異なるデザインの靴を二足、購入した。翌日、私の友人が家に来るため、私は夫と一緒に駅まで友人を迎えに行ったのだった。
 駅に迎えに行く際、夫は新しく買った靴を履いていたのだが、友人を迎えて家についてみると、何と買ったばかりの夫の靴が色落ちして、白い靴下が灰色に変色しているではないか!たった小一時間程しか靴を履いていないというのに・・・
 中国製の商品の質は悪いと人は言うが、私は中国国内で買った靴のなかで色落ちするような靴は一足も無かった。翌日、私は色落ちした靴を返品するために店に出かけた。返品の手続きはとてもスムーズであった。私の夫は同じ店で購入した残りの一足を履いて出勤したのだが、この靴までもが色落ちすることが発覚したのだった。返品した一足目の靴は台湾製であったから、質が多少悪くても何とか納得することが出来たが、もう一足の靴はポルトガル産であった。まさかポルトガル産の商品もこれほどまでに質が悪いとは!これらの靴は一方が約1万5000円、もう一方は1万円ほどであり、日本においても決して安い商品ではないのだ。
 日本製ではないが、私は日本において、日本のブランド名が冠された商品を購入したのだ。日本人は日本の商品の質は良いと強調するが、この有様では説得力がないではないか。日本ブランドを冠しているのであれば、商品に責任を持つべきである。日本の商品の最高品質だという称号は虚偽で嘘だったのだろうか?

【感想】
 日本で売られている商品には、日本製(made in Japan)のものももちろん少なくないが、最近ではどちらかというと、中国やインドなどの外国で製造されたものが圧倒的に多くなってきている。とくに食料品以外ではその比率が顕著だと感じる。
 日本ブランドを冠して海外で製造した物では一定の品質基準を義務付けられるが、残念ながら「模倣品」も関税をすり抜けて国内にかなり出回っており、これらは国内の品質基準を満たしていないため、問題が起きやすい。「品質重視」で高価な買物をする場合は、商品購入の際にはライセンス契約のある製造場所で製造されたものであることや仕上がり具合など、十分注意して購入したいところだ。
 ただ、「色落ち」という問題は、必ずしも商品に一方的に問題があるとは言い切れないケースも多く、例えば多量の汗をかいた場合には、その汗の酸によって、大抵どのような染色でも「色落ち」の問題は起こりうるという「基本的な商品知識」は必要だ。