満月の諏訪には『ツキノウタ』に続いてお母さん役を演じてもらいまして、別にお母さん女優にしようという気はないのですが、たまたま巡り合わせでそうなりました。
(そういえば、『ツキノウタ』のことも、全然、ブログに書いてないのでは…)
まあ、お母さんといっても妊婦さんで、いわゆるお母さんとは違うかもしれませんが、お腹の子どもの幸せを願いながら死にゆくくだりが、この作品のクライマックスで、このシーンの諏訪のテンションにすべてがかかっていたと言っても過言ではありませんが、母の子を思う真心、愛情を素晴らしく描いてくれました。
彼女とその顔を見ることもできなかった息子の胎内記憶のエピソードが作品の背景に流れますが、『子どもがお母さん(あるいはお父さん)を選んで生まれてくるという話は、いろいろ救われます。
世界中にそういった胎内記憶を持って生まれてくる子どものエピソードは存在するようですが、前世やあの世の話として捉えるよりも、『親を選んだのは自分である』という文脈で捉えると、少し自分自身の見え方が変わるような気がします。
今日はこんなとこかとも思いますが、ちょっと思い出したのは、ヒロインの竜崎さんが、普段(という言い方でいいのか)のノリで、おどけたがるというか、ハッキリ言うと変顔をしたがるのを、やんわりとつぶしまくったのですが(だって、ヒロインだもの)、
「落ち着かないんだろうなぁ…」と思って、一カ所だけ変顔のままに特に止めなかったのですが、
あとあと思い返して、やっぱりあそこも止めるべきだったのか悩みました。
あの温情は必要なものだったのだろうか!?(昇竜之助さんのトーンでお願いします)
今もまだ、ときどき思い出して悩んでます。別嬪さんなのに…。
『ツキシカナイ』の話の続きはまたの機会ということで。