『ツキシカナイ』は、ここのところ続けてます死神シリーズの4作目でした。
主演はCOMPLETE爆弾の近藤ヒデシさん。第拾四夜『スプーン・マーメイド』以来に主演をお願いしました。
ボクの演出では、あんまりやらないんですけど、「その場走り」なシーンがありまして、やっぱりこういう「エンタメの文法」は上手に観せてくれますよね。
(満月の劇団員はヘタ)
そういう面で、やったことないことにトライさせていただけました。
そういえば、オープニングでは塩を降らせまして(キラキラ反射してくれるのでキレイ)、ヒデシさんには前に『ツキノアバラ』でも、口の中に大量に粉砂糖を流し込むという、非道いシーンをキッチリ演じていただきまして、満月ではなにかとコナっぽいシーンを演じていただいております。
次の機会をいただければ、片栗粉なんかどうかと思ってます。
あと、ミジンコターボの竜崎さんにヒデシさんの恋人(婚約者)役でヒロインを演じていただきました。
いや、かなり良いヒロインやったと思います。グッときたし。
でも稽古の初期は竜崎さんがとても照れてらして、可愛らしかったのです。というか、最後まで「大丈夫ですかね? わたし」とおっしゃってたように記憶してますが、大丈夫です。
立派に別嬪なヒロインでした☆
とはいえ、ボクはあんまりヒロイン、ヒロインしたヒロインは描かないので、等身大に、結婚を前にした人生のハレ舞台を前にした女性の輝きを演じてくださったと思ってます。
それが、結果的に美しかったということであろうと思います。
あと、ヒデシさんと竜崎さんのペアが、なんというか、良かったですね。
関係性のバランスの取り方が、妙にリアルで。
なんか、自分の作品を劇評してるみたいになってきましたけど、つぎに続きます。