浮遊許可証を観に行きました。 | ネムリノソコ

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浮遊許可証『shelly,go home~フランケンシュタインと赤い靴~』を観に行きました。

作•演出の坂本見花さんとは、なんのかんの長い付き合いですが、そういえば初めて会ったときのことを覚えてない。いつ出会ったんだろ?

お話は、シンプルで悲しかった。
とても心を揺さぶられて、なにか書かずにいられなくなったのに、書き出すと何を書いていいか分からない。

まぁ、ストーリーは数多の劇評ブロガーさんたちが、ボクなんかよりはるかに上手に書いてくださると思うので、置いとくとしよう。

感じたのは、不在感かなぁ。『いない』ということを強烈に突きつけられた気がする。

『Sherry』はもういない。

いなくなるという動的事象でなくて、いないという静的事象。
いないんだ、ということが突き刺さる感じ。

そう思って、振り返ると、見花ちゃんは前から不在感を描くのが上手い。
上手いと言っちゃうと技巧のようだけど、スタイルなのかもしれないし、的外れなのかもしれない。
まぁ、そこは個人の感想ということで。

だけども、『そこ』は閉じてない。閉塞感はない。
むしろ閉じてあげてほしいと、登場人物のために思ってしまうほど、開かれてる。残酷に開かれてる。開かれてるからこそ不在が刺さる。
『Sherry』よ安らかなれと、祈ってしまう。

浮遊許可証は前に比べるとスリムな体制になったように見える。良し悪しは分からないけど、悪くないようにみえる。大きくなることだけが、いいことじゃない。

次も楽しみになった。
取りとめのない感想を無理矢理〆たけど、ホントウに楽しみだ。