大人になってから思うことですが、

夏の空気ってありますよね。

 

特に8月

 

また、子供の頃に感じた夏の空気と

大人になってから気付く夏の空気って違います。

 

周辺の自然環境の変化でしょうか。

それともやはり環境汚染でしょうか。

 

ただ、子供の頃の思い出を振り返ると

空気も共に思い出され懐かしく感じます。

 

特に私は夏の思い出に寄り添う空気が

非常に好きですね。

 

夏、自然の多い観光地へ旅行に行って

朝起きた時の外の空気を感じるのが今でも大好きです。

 

避暑地の朝は特にひんやりとして澄んだ空気

8月はそんな空気の楽しみを実感できる

毎年思い出の残る月です。

 

私も子供がいますので、

子供の将来の為に子供の頃の思い出づくりを

頑張っていきます!

8月に思うこと

 

 

 

 

 

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建設業は現在雇用条件の改定や慢性的な人手不足、現場単位の規則の厳格化等建設事業者には大変問題が山積されています。

 

建設労働者の雇用問題ばかりが世間の関心を集める一方、実際に雇用を行う

企業や事業主に関する理解やフォローは減少しています。

 

様々な悪循環を続ける建設業ですが、意外と知られていない建設業の雇用する側の

抱える問題について書いてみたいと思います

 

『人を一人現場に就業させる為に非常にかかるコスト』

建設業は、新しく雇用をした際にあらゆるコストが発生します。

 

一番多くの費用がかかるのは作業着やヘルメット等保護具の準備

建設現場は細かく分かれた建設分野それぞれの職種にあった装備が無ければ

そもそも現場への入場は許可されません。

これは労働安全衛生法や事故や労働災害防止の観点からゼネコンが独自に定めている

規則等様々な事情から絶対的にかかるコストです。

 

まず原則として現場に入場する際に絶対条件となるのは、

長袖・長ズボン・安全靴・ヘルメットがあります。

また、作業に応じて機能や生地の素材等も考慮する必要があります。

 

特に作業着は職種に応じては細かく制約があります。

例えば、作業内容に金属の溶接や切断等火花を発生させる作業が含まれる場合、

身に着ける作業着は可燃性のあるポリエステル等は除外され、

燃えにくい綿素材の作業着を選択する必要があります。

また、溶接の作業時には法律による定めもあり、必ず目を保護する溶接用メガネやシールド、燃えにくい革製の手袋、呼吸器を保護する防塵マスクの着用が

義務付けられています。

 

また、上記装備に加えて仮設足場や転落の可能性がある作業場所で作業を

行う場合には墜落防止器具として安全帯やフルハーネスの着用も義務となります。

 

更に、義務ではありませんが実際に作業する際に必要となる工具等が

必要となります。

果たしてこれだけの装備をそろえるだけでもいくらかかるでしょうか。

 

デザインやメーカー等にこだわらなければ、ある程度は安く買えるとしても

 

・作業着上下 6000円×3着 (インナー・洗い替え予備含む)=18000円

 

・安全靴 =3000円

 

・ヘルメット =4000円

 

・手袋 =200円×作業日数おおよそ20日=4000円

 

・皮手袋 =1000円

 

・保護マスク =3000円

 

・ゴーグル =2000円

 

・安全帯 =6000円(フルハーネス=15000円)

 

・個人専用工具 =40000円

 

上記合計で 81000円 フルハーネスの場合は90000円かかります。

 

それに最近増えている空調服(背中腰部にファンが付いている)の着用義務現場

の場合は空調服を替えを含む2セット用意すると3万円~4万円がかかります。

 

果たして、お仕事を今後続けてくれるかわからない新しい雇用される方に

毎回10万円ほどのお金がかかるのです。

 

実際にすぐにやめてしまって、更にまた新しい方が来てくれる場合には

お下がりとして利用できるものも中にはあります。

 

しかし、知らない人が被った汗だくのヘルメットや手袋・人が付けたマスク等は

絶対にお下がりは嫌ですし、衛生的にも不可能で新しく毎回準備をする必要があります。

作業等に関しましては、個々それぞれサイズ等もありますし、

現実的には新しく購入する必要があると思います。

 

建設会社の中には、上記必要品を就業時に個人で用意させている会社もまだまだ

たくさんありますが、原則的に業務に使用する物品に関しましては個人に負担を

させてはならないとされていますし、上記の様な高額は個人の経済を非常に圧迫

します。

 

※長く雇用を継続して仕事を覚えた方で、作業着や工具等のデザインやメーカー等にこだわりをもって、他者と差別化をしたくてどうしても個人で揃えたくて

個人で揃えて身に着けている人もいます※

 

また、上記の物品のほかにも義務である社会保険料や労働保険等様々な

経費もかかります。

 

個人としましては社会保険に加入した方が出費は抑えられて、

補償も手厚くはなりますが、実際に納める総額は国民年金や国保より

高額となり、会社も半額負担することを踏まえるとより多くの

コストとなります。

 

新しく人が入っても続かないことが多い建設業ですが、雇用する側も多大な

コストにさらされている現実があります。

 

建設業は技術職である為、雇用されている方がお仕事や作業を覚えて職人と

なることで会社に利益をもたらします。

ある一定の知識や技術を習得するまでは、現実的にはある種の個人への投資というような形となっていることも多くあります。

 

よって2~3カ月で退職されてしまうことは、

企業にとっては取り戻すことのできない大きな負債を背負ってしまうことに繋がります。

 

雇用にコストが非常にかかる点は、総合的に見ても建設業がダントツではないでしょうか。

 

身を守ることが必要な業種であるだけに、服装や装備に義務や規制が存在する為、

建設現場に雇用者の方を従事させるには避けて通れないコストでは

ありますが、多くの建設業者が直面している問題でもあります。

 

現場にいると

「みんな同じ声に聞こえる!?」

 

現場に出たことのある人なら、たぶん皆さん経験があるのでは

ないでしょうか。

 

建設現場は皆さんご存知の通り騒音がうるさいですよね。

日頃ご迷惑をおかけしております。すみません。

 

そんな騒音のうるさい現場の中、

作業の指示を出したりする時、

「○○さんー」と私が従業員の方の名前を呼ぶとですね。

 

なんと一斉に10人くらいの人が「はーい」って返事するんですね 笑

しかも全く知らない人が。。。

 

当然、違う人が返事しているのがわかるので、本人に気付いてもらうために

私ももう一度「○○さんー」って呼ぶんですが、

またしても現場のあちこちから「はーい」っとたくさんの人が返事をするんですね。

 

また別の日、私が一人で黙々と作業をしていた時のこと

どこかの業者の人が自身の部下の人かわかりませんが、

「○○さんー」っと名前を呼んだんですね。

 

そしたら、現場のあちこちから同じように「はーい」って声がして、

私が作業している場所に次から次に、

私の部下やよその業者の方や現場の監督さんまで来て

「なんでしょうか?」「呼びました?」なんて集まってきました 笑

当然私は一人で黙々と作業をしていて、一言も言葉を発していません。

 

また更に別の日、私が「「部下と2人で」」現場に行き、2人で一緒に作業していました。

私は部下のすぐ隣にいます。

 

全く関係のないどこの会社かもわからない姿の見えない方が、

「○○さんー」っと大きな声で呼んだんですね。

 

次の瞬間、私の部下が「はーい」って私の目の前で返事をするんですね。

ちょっと呼ばれたんで行ってきますって私に 笑

私は「誰に返事してんの。」って笑いましたが

 

当たり前ですが、よその会社の人がよその会社の人に名前を呼んで指示を

出すことなんてありえないんですね。

 

部下いわく目の前にいることを忘れて、私が呼んでいる声に聞こえて

返事をしたそうです。

 

部下もすぐに気づいて、恥ずかしそうに笑っていましたが、

 

同じような体験を数えきれないほど経験しているので

きっと同じ体験をしている方多いのではないでしょうか 笑

 

ちなみに私も過去に建設会社に従業員として勤めていた頃は、知らない人に

何回も返事したことあります 笑

 

よくある少し面白い現場あるあるでした 笑

 

建設業界はどの業種においても過去より常に慢性的な人手不足に陥り、

現在はその限界地点を突破していると認識しています。

 

法令や建設業界及び現場単位の独自ルール、税制度や雇用に関する世間の認識等

様々な要素が建設業界では矛盾と悪循環を生み慢性的な人手不足は加速する一方

となっています。

 

まずは雇用される側から見た建設業のイメージについて

実際に面接に来られた方や従業員・その他周りの方からの意見をまとめてみます。

 

1、危険な業務を常にしている。

2、未経験で不安

3、朝早く夜遅い(拘束時間が長い)

4、暴言や暴行等建設業自体が反社会的な認識をもっている。

5、男性の職場という認識

 

上記5点が様々な方から多くの質問が寄せられる内容です。

 

まずはこの5点について、経営的な意見も交えながら解説していきます。

 

今回のテーマは

4,暴言や暴行等建設業自体が反社会的な認識をもっている。

についてです。

 

ニュースでたまに出てくるパワハラというかもはや事件な建設会社の実態。

いじめや暴言暴行等非常に悪いイメージを持たれるニュースがたまに

流れます。

 

「昔は」たしかにそういう会社は非常に多かったです。

人権なんてあったものではない特有の状態が確かに存在する業種でした。

 

当然そういったことが常態化し黙認されてきた建設業界全体が反省すべき点であります。建物が工期内に完成すればなんでもありといった過去のイメージが、

今現在でも世間に浸透されたままとなり、

人手不足の大きな原因になってしまっているのは事実です。

 

過酷な労働時間・人権無視な人間関係・過酷な労働条件・様々な不正を

行政までもが目を瞑り、「建設業は仕方ない」その一言で済ませてきました。

 

しかし、現在は世の中の流れに乗り、この10年で非常にクリーン化されてきました。

TVのCMでもゼネコンや工務店等建設事業者のCMも非常に増え業界全体を上げて

浄化に取り組んでいます。

 

現在、我々建設事業者は雇用に際し膨大で様々な調査書類や提出書類を記入提出し、

誓約書や契約書等全てを提示した上で現場に臨み、パワハラや雇用不正等

の無いよう上位企業やお客様に誓約し常に監視されています。

 

当然、現在では各建設業社内で問題が発覚すれば始末書や謝罪では済みません。

工事契約の解除は当然の如く、情報は建設業内で共有され当該建設会社は建設業の継続が困難になるほどの社会的制裁をうけます。

逆に我々建設経営者は同業他社と協力し、会議や会合を経て労働条件の改良や

環境改善を現場及びゼネコン等上位企業への要望や独自対応策として申請し、

日々対応しています。

 

過去従来、雇用される側の不安要素は大きく取り除かれているのではないかと

思っています。

 

ただ、お仕事がらどうしても危険が伴ったり、重たい物を扱ったり、季節ごとに暑さ寒さにさらされたりと、他業種に比べて大変なお仕事なのは確かです。

しかし、建設業は技術職であり、素材や工事に対する品質の維持や個人企業共にお互いに技術や知識を競い利益を上げていきます。

 

プロスポーツ選手をイメージするとわかりやすいですが、

サッカーでも野球でも記録を出したりレギュラーに加入し続けるには、自分に厳しくしっかり勉強とトレーニングを積んで人の記録をどんどん越していかなければなりません。

 

建設業でも当然、仕上がり具合や品質が常に判断されてしまうお仕事で、頑張ってもなかなか結果が出ない場合も多くあります。

結果が出ないのはパワハラ等ではなく、建設各社若しくはお客様が認める品質基準は

様々でそれは単に強度や構造の品質だけではなく、外観や細かな装飾のデザイン等も

価値観は人それぞれです。

全ての根底には建物にはそれぞれ「人が住む」「様々な人が利用する」といった

用途があり、半年で壊れてしまうような建物や接触等により危険な箇所が多いといった建物はそもそも評価されるに値しません。

 

周囲がパワハラ等に気を付けても技術や知識を習得するまでは、

注意や指導が頻発してしまうのは理解頂く必要があると思います。

少し大げさな言い方かもしれませんが、

 

工事手順や方法を間違えれば、

工事中に関しましては、自身や周りで作業する方、近隣住民や道路を通行している方に大けがや死亡事故等危険を及ぼす可能性がつきまとい、

建物が完成してからもその建物の利用者の方に健康被害や倒壊事故等様々な危険を

及ぼしてしまいます。

 

住宅一つに例えてもお客様はきっと人生の中で一番お金がかかるのがマイホームでは

ないでしょうか。

 

高いお金を出し、家族と生涯暮らすお家を作るお仕事で欠陥住宅を作るわけにはいきません。

危ないこと、間違っていることをその場で正し、対応しなければどうなってしまうでしょうか。ある一定の技術と知識が必要であるが為に建設事業者が存在するわけで

ちょっと失敗したけどいいやという感覚でいいのは「DIY」だけです。

 

また、マニュアル通りにいかないのも建設業の特色でもあります。

よく私も作業の指示をする中で、「ここをもう少しこういう風にしましょうか」

と指示を出すと入りたての従業員の職人から「最初に言って下さいよ」って言われることがあります。

 

天気や気温、湿度、風量等により同じ人が同じ工法で作業を行っても必ずしも

同じ品質や結果が出るとは限らないのです。

その為、これでは私が意識する品質基準に満たないなと思えば指示や指導により

注文をつけます。

 

一生懸命やっている従業員からは「せっかくここまで組み立てたのに」

と思われてしまいますが、総合的な結果としてみればその管理体制と感性が

買われ、品質への評価と技術と知識への信頼を得ることに繋がっています。

 

過去の建設業は個人プレーが多かった業種であり、人を育てる前に自身の技術や知識を一生懸命磨き競合を追い抜く競技のようなものでした。

結果として後継者は育たず、周囲を蹴落として上り詰めた人ばかりが残りました。

 

今は技術の発達により、より大きく若しくはとにかくコンパクトに現場に持ち込み

チームによってなされるような工法が非常に増えました。

その分工期を短縮できたり、個々にかかる負荷が減ったりと品質を保持したまま

作業が楽になりました。

 

個人プレーがチームプレーになったことで、その分チームワークが非常に重要で

現実的にパワハラをする人がいれば、省かれますし、反社会的な言動をすれば

排除されてしまいます。

業界自体の技術の革新とテクノロジーによってその様な風潮が自然と形成された

部分も多く、結果「昔ながらの個人プレーは一切通用しない」という業界に

生まれ変わったのです。

 

今では逆に反社会的な人材が入りにくい業種なのではないでしょうか。

 

                 建設業界における雇用の現在~5~へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

酷暑真っ只中の今、連日記録的な暑さで

我々長く現場を経験してきている者でも

とにかく非常に暑いあせる

 

それでも現場の工期は待ってくれない。

 

ここではこれまでの経験を基に特に建設業界に来て初めて夏を迎える方、

経験が浅く日頃がむしゃらにお仕事をしている方に向けた熱中症について

お話してみたいと思います。

 

まず、現場で熱中症になってしまう人の特徴

 それは「頑張っちゃう人」

 

特に現場経験が浅い方たちは

 先輩達が仕事を一生懸命している中で

「休憩したい」この一言を言える人は中々いなくて倒れてしまうんですね。

 

当然、チームのリーダーは専門の教育を得て、特別教育資格の

 「職長・安全衛生責任者」を受講して現場に存在はしているものの

この時期は暑い中、リーダー本人も一生懸命作業していてなかなか周りへの

気配りができなくなってしまいます。

 

どの工事現場でも、安全と人命は第一優先となっています。

 

経験が浅い方に対する、休憩しやすい雰囲気づくりや気配りも大切ではありますが、

「「本人は調子が悪くなったら周りの同僚に一声かけて休憩する」」

これがもっとも大切です。

 

また、建築現場においては屋外で作業をしていて熱中症になった方を

あまり見たことがありません。

それは直射日光や時々吹く風の影響で暑いのが体感できる

すなわち自身で気を付けることに繋がっているからだと思います。

 

逆に夏の建設現場では当然クーラーなどはありません。

あるとすれば送風機や大型の扇風機ですが、スポット的なものですので

涼しさを常に体感できるものではありません。

 

その為、室温の変化は一定で暑いのですが、ずっと同じ室温の為慣れてしまいます。

この慣れが熱中症に気付かない危険なポイントだと思っています。

 

室温に慣れること自体が体調に良いわけではありません。

気付かない間に、体の中の水分はどんどん奪われて行きます。

だんだん頭痛やめまいがしてきて、気付いた時には立ち上がることすらできない

そんなことが実際に起こるのです。

 

室内で作業をされる方は特に気をつけて頂きたいものです。

 

実際に休憩をしっかりとって、熱中症予防をすることは

逆に工事の進捗を優位にします。

 

「今休憩したら工事が遅れてしまう」

どうかこの考え方を逆にして頂き、

「今休憩してしっかり体調管理をしないと休養が続いて工事が遅れてしまう」

この発想に転換して頂けたらいいかと思います。

 

しっかり水分をとり、こまめに休憩をとる

体調に違和感を感じた時点で周りにいる方に声をかけて

風通しの良い場所でしっかり休憩する。

 

言い忘れてました!

 

現場作業の鉄則として、持ち場を離れる時は必ず一緒に作業している方に

一声かけて下さいね!

「ちょっと休憩してくるよ」「体調悪いよ」「トイレに行ってくるよ」

これ非常に大事です。

 

なぜか?

 

「体調悪いから休憩してくるよ」っと持ち場を離れた場合、

みんな気にしてくれます。

休憩行ったきり戻ってこないけど「大丈夫かな」ちょっと様子見に行こうかな

っとなります。

万が一、途中で倒れていたり動けなくなっていても早く発見されたり気付いて

もらうことができます。

 

恥ずかしいことではありません。

体調管理をしっかりして、任されたミッション(工事)を安全に

完遂することがプロとしての存在意義です。

 

まだまだ暑い日が続きます。

皆さんくれぐれも体調に気を付けて頂いて日々の作業に従事して頂けたらと

思っています。

 

ご安全に!!

建設業界はどの業種においても過去より常に慢性的な人手不足に陥り、

現在はその限界地点を突破していると認識しています。

 

法令や建設業界及び現場単位の独自ルール、税制度や雇用に関する世間の認識等

様々な要素が建設業界では矛盾と悪循環を生み慢性的な人手不足は加速する一方

となっています。

 

まずは雇用される側から見た建設業のイメージについて

実際に面接に来られた方や従業員・その他周りの方からの意見をまとめてみます。

 

1、危険な業務を常にしている。

2、未経験で不安

3、朝早く夜遅い(拘束時間が長い)

4、暴言や暴行等建設業自体が反社会的な認識をもっている。

5、男性の職場という認識

 

上記5点が様々な方から多くの質問が寄せられる内容です。

 

まずはこの5点について、経営的な意見も交えながら解説していきます。

 

今回は3、朝早く夜遅い(拘束時間が長い)

これについてお話します。

 

「朝早い」もうこれが嫌で建設業で働くことを嫌う方がどれほどいるか。

ただ、これには深い理由と過去と現在の違いを解説していきます。

 

まず私の見解ですが、朝早くなくてもいいのです

「指定された時間に間に合えば」ということになります。

 

建築現場の朝にはまた独特の決まりがあります。

それは「朝礼」です。(※現場の進捗や規模によってない場合もあります)

この朝礼、実は普通の会社と違い「義務」なのです。

ゼネコンや工務店等元方さんは「朝礼を受けさせる義務」

我々作業を行う業者は「朝礼に参加しなくてはならない義務」があります。

 

この義務の「朝礼」に参加しないとどうなるか。

実はその日は作業することが許可されません、

よってその日は「退場」=「そのまま帰宅」ということになります。

 

朝礼がなぜ義務化されているかということですが、

朝礼では当日、「現場内のどこで、どんな作業が行われるか」

       「当日歩いていいルートや立ち入り禁止箇所」

       「天候や気候等による作業制限」

       「その他大切な周知事項や注意事項」

 これが全員にお知らせ(周知)されます。

 

朝礼に出ないということは、上記内容を聞いていない=

危険にさらされることを意味しています。

 

その為、朝礼に参加していない者は注意事項を心得ていないわけですから、

危険=危険な人を入場させてはならないということなのです。

 

また、作業は事前に申し入れを行い、他業種間にて打ち合わせや

作業調整を行っての作業となる為、朝礼に出ない=作業中止=

調整に協力して頂いたよその業者さんにまで迷惑をかけてしまうのです。

 

その為、作業日当日に朝礼に参加していない若しくは間に合わなかった場合、

関係責任者より会社がきつくお叱りを受ける事態となります。

 

電車の遅延や道路の渋滞等もし遭遇したとしても間に合うように、

また焦らず安全に通勤できるように余裕を持つために

皆朝早くに出発して余裕をもって行動しています。

 

また、現在は過去とは違い朝会社に集合してからみんなで

現場に向かうといった体制を取らない会社が増えています。

 

労働基準法に基づく始業時間の定義として

「会社の管理下に置かれた状態から始業時間」という解釈があり、

朝会社に集まらずに自宅から現場へ直行し、朝の朝礼から管理下にという

会社が増えています。

 

過去のように会社に集まってからみんなで現場に移動した場合、

会社に到着した時間が「始業時間」となってしまいます。

その為、厳密には朝5時半に会社に集合したとすると、

おおよそ15時には労働時間の8時間が経過してしまい、

以降「残業」となってしまうのです。

 

ですから、現在では法令順守の観点と無駄に残業をさせないという

観点から直行直帰が主流となっています。

 

夜遅い(拘束時間が長い)についてですが、

建設業界の一般的なタイムスケジュールとしまして、

 

8:00~10:00=始業・作業(2H)

10:00~10:30=休憩

10:30~12:00=作業(1.5H)

12:00~13:00=お昼休憩

13:00~15:00=作業(2H)

15:00~15:30=休憩

15:30~17:00=作業(1.5H)ここまでで労働時間は計7時間

17:00~=片付け・帰宅

※現場から出た時点で退勤となります。

 

上記の様になります。

 

決して長時間労働ではないのです。

 

17:00からいかに早く片付けを終えて帰宅の途に就くかは

個々の努力となりますが、17:00までに手際よく

片付けをしながら作業をしていれば17:00に素早く帰宅することも可能なのです。

 

また、休憩時間は拘束される必要はなく、むしろ拘束してしまっては

休憩の定義から外れてしまうのです。

あくまでもモラルの範囲内にて自由にして頂ける時間ということになります。

 

時間が長いのではなく、時間を意識して行動することによって

負担を大きく減らすことができます。

 

                  建設業界における雇用の現在~4~へ続く

 

 

 

 

 

 

 

建設業界はどの業種においても過去より常に慢性的な人手不足に陥り、

現在はその限界地点を突破していると認識しています。

 

法令や建設業界及び現場単位の独自ルール、税制度や雇用に関する世間の認識等

様々な要素が建設業界では矛盾と悪循環を生み慢性的な人手不足は加速する一方

となっています。

 

まずは雇用される側から見た建設業のイメージについて

実際に面接に来られた方や従業員・その他周りの方からの意見をまとめてみます。

 

1、危険な業務を常にしている。

2、未経験で不安

3、朝早く夜遅い(拘束時間が長い)

4、暴言や暴行等建設業自体が反社会的な認識をもっている。

5、男性の職場という認識

 

上記5点が様々な方から多くの質問が寄せられる内容です。

 

まずはこの5点について、経営的な意見も交えながら解説していきます。

 

前回の~1~に続いて今回は

2、未経験で不安

上記についてお話ししたいと思います。

 

「未経験で不安」これはどんな職業にても同じことではあると思いますが、

建設業については特に不透明な部分が多いことから余計に不安が大きいと

認識しています。

 

建設業と一括りに言っても、

実際は分野や役割が細かく分かれています。

 

実際に一般の方で、新築の工事現場の工事風景は特に見たことがないかと思います。

 

理由としましては、まず工事現場では基本的に

工事区画と言って、高い鋼板の囲いやシートで覆われているフェンス等

(仮囲い)によって中が見えなくなっています。

また、工事に使用する仮設足場によって地上高くまでシートが張られている

ことがほとんどで建物が9割程完成するまでは基本的に

関係者以外中を見ることは無いと思います。

 

前回お話しした中で工事現場には危険がたくさんありますよ

っとお話をさせて頂きましたが、

第三者の方がその危険なエリアに間違っても入ってしまわないようにする為と

悪意のある第三者が侵入して、破損や盗難等の被害にあわないようにする為の

2点が主な理由となります。

 

しかし、その一般の方には見えない不透明さが求人応募をされる方にとっては

「未知の世界」と化してしまうわけです。

 

上記にてお話ししました第三者の入場を制限されていますよという理由と

建築物には守秘義務に該当する構造や意匠等現場に従事する人以外には

漏らしてはならない項目があったりとなかなか現場見学を実施するのが

難しい状況にあります。

 

私達、現場にて作業に従事する者ですら、

勝手に入場することは許されず、

事前に然るべき教育(送り出し教育・新規入場教育)を各現場ごとに毎回

受講した上で

更に事前に、いつ・どこの会社の、誰が、現場内のどこで、何の為に

といった通知を行ってから入場することがほとんどとなっています。

 

このことから、建築関係にて求人募集をしても現場の見学等を行っている会社は

ごく少数となっています。

 

その為、「作業はどんな風にしているのだろう?」

 「現場ってどんな雰囲気なんだろう」

「現場の中ってどんな人が働いているんだろう?」

っと様々な疑問が出てきてしまうと思います。

 

基本的にはどの建設会社さんも求人面接は自社オフィス等にて

行うと思いますし、現場が自社に近いこともごく稀で

たいていはすぐに行ける距離にないことがほとんどで且つ

上記に説明しました理由もあることから

なかなか実際に働く環境に触れずに面接となることでしょう。

 

実際にお仕事を経験されないとわからないことではありますが、

建築現場や建設業は非常に決まり事や法律に縛られた業界で

よくなんでもありという誤解をされている方がいらっしゃいますが、

実際はモラルや規則等に非常に厳しい業界です。

 

また常に勉強し、技術や知識を習得していくお仕事です。

人には器用不器用、得意不得意があります。

また、努力によっては逆転することもあります。

 

どの建設分野でも未経験でできるお仕事内容はたくさんあります。

一度体験し、ご自身で向き不向きや技術者としての環境を

肌で感じてみるといいと思います。

 

会社によっては試用期間が体験期間であったりする会社もあります。

面接時によくお話を聞いて無理せず応募や就業をされてみてはいかがでしょうか。

 

                 建設業界における雇用の現在~3~へ続く

 

建設業界はどの業種においても過去より常に慢性的な人手不足に陥り、

現在はその限界地点を突破していると認識しています。

 

法令や建設業界及び現場単位の独自ルール、税制度や雇用に関する世間の認識等

様々な要素が建設業界では矛盾と悪循環を生み慢性的な人手不足は加速する一方

となっています。

 

まずは雇用される側から見た建設業のイメージについて

実際に面接に来られた方や従業員・その他周りの方からの意見をまとめてみます。

 

1、危険な業務を常にしている。

2、未経験で不安

3、朝早く夜遅い(拘束時間が長い)

4、暴言や暴行等建設業自体が反社会的な認識をもっている。

5、男性の職場という認識

 

上記5点が様々な方から多くの質問が寄せられる内容です。

 

まずはこの5点について、経営的な意見も交えながら解説していきます。

 

1、危険な業務を常にしている。

建設業は確かに危険な業務若しくは身近に危険が潜んでいることが多くある

お仕事です。全く危なくない仕事は皆無かと思います。

しかし、その危険の度合いは常に高いわけではありません。

働いている方自身がしっかり注意事項を守りいかに気を付けるかによって

その危険度はゼロに等しい数値になる場合もあります。

 

例えば、仮設足場や建物屋上等に登っての高所での作業と

室内でたくさんの段ボールを開けて製品を取り出す作業があるとします。

過去の経験上、未経験の方にとってどちらが怪我をする可能性が高いか、

それは段ボールを開けて製品を取り出す作業になります。

一部例外の方を除いては基本的に高い所に身を置いた場合、誰しも考えることは

「ここから落ちたら死ぬ」だと思います。

怖いから周りを注意深く確認し、どこかにつかまったり安全装置をしっかり装着したりそれぞれの方がそれぞれ緊張感をもって作業します。

確かに落ちれば重症若しくは死亡の可能性もある危険度の高い作業にはなります。

しかし、その頻度はかなり低いものとなります。

逆にきれいに整理された広い室内で地に足がしっかりついた状態での

段ボールの開封作業はどうでしょうか。

山積みにされた製品の段ボールを一つ一つ開封して製品を取り出します。

一見すると簡単な作業で誰にでもできると思うでしょう。

しかし、その油断が事故の頻度を大きく引き上げて思いもよらない事故に

発展してしまうのです。状況が悪ければ死亡事故にも繋がってしまうのです。

想定される危険は次の通りです。

(1)開封作業に使用するカッターやハサミ等工具によるケガ

(2)段ボールがバランスを崩して荷崩れを起こし下敷き若しくは挟まれる

(3)移動時のつまづきや転倒によるケガ

(4)段ボールの中に重量物が入っていたことによる足腰背中の損傷

どれも大したケガにはならないようにも見えますが、実際に建設現場では

重傷を負うケガや後遺症を伴うケガ、死亡災害に繋がっています。

 

更に自身が怪我をするだけでなく他者も巻き込んでしまう可能性も比例します。

 

建設業は確かに危険が伴う作業が多くありますが、注意をよく聞き

冷静に判断ができれば多くの災害事故は防ぐことができます。

上記について危険性を低くする具体的な対策としましては

(1)についてはカッターの刃が向かう方向に体を置かない

(2)については高く積み上げないことや最悪荷物が倒れても挟まれないように

         不用意に近くで作業をしない

(3)については足元をよく確認及び整理整頓をして段差や突起物等の認識

         及び歩行ルートを厳格に設定すること

(4)中に何が入っているのか、その重量等を事前に確認し、

   一人で持とうとはせず複数人で作業を行う

 

結論としまして、建設業には他の職業に比べて危険が多く潜んでいるという

特徴はありますが建設業だから危険であるという認識ではなく

私生活やどの職業にも共通して言える油断や慣れ、注意の散漫や安全軽視の

個人的な特徴が事故に起因することが多いと言えます。

従いまして気を付けていればほとんどのケガは防げるということです。

 

各建設会社は従業員や付近の第三者に怪我をさせないように人員の配置や適性を

判断し作業を行います。

そこには更に深い理由があり、建築現場では労災事故が起こると

一定期間現場全体の工事がストップします。(全作業の停止及び禁止)

怪我をした理由の調査や必要であれば現場検証、再発防止対策の設定や周知

関係機関への報告や手続き、警察や労働基準監督署の指示や指導を仰いだりと、

些細な怪我でも、とにかくとんでもない問題となります。

ことの重大性によっては現場所長や各会社経営陣、現場責任者等に対して

刑事的な罰則や懲戒等もあり、更に工事がストップすることにより

建物の完成が遅れてお客さんに迷惑が掛かったり、損害賠償を求められたりと

皆さんが考えている以上に責任が問われます。

契約や受注の停止すら起こる大変重大なことなのです。

 

例として一つ考えてみてください。

貴方が自宅を新しく建てようと、高いお金を出して

住宅の新築工事を注文したとします。

工事中に事故が起き、作業員が亡くなりました。

お家の完成時期も決まり、引っ越しの手配等を行いながら

新居に暮らすのを楽しみにしていました。

しかし、事故によってお家の完成時期は未定に。

しかも新居となる場所で人が亡くなりました。

 

そんな家に住みたいと思いますか?

 

「建設業は危ない仕事だから仕方ないよね」なんてことでは済みません。

その為、「ケガをしない・させない」これは仕事をする上で絶対条件なのです。

ケガが多いイメージを持たれている方が多い職業ではありますが、

逆にケガをすることに対して非常に厳しいお仕事なのです。

 

                                          建設業界における雇用の現在~2~へ続く