「もう、ないといいな……」
一昨日、ゲームをしながらマナが呟いた。
「えっ、なにが?」
脈絡がない話に聞き返す。
「誰かが死んじゃうのが、もうないといいなって。でもそれは絶対無理だって分かってるけど、でも、ないといいなって」
手にしたゲーム機から一瞬だけ視線をあげて、切なそうに笑った。
「うん、それは無理だよね。でも、ママもそう思う。流石に毎年はキツイ」
「今日さ、サンちゃんに毛布を掛けてあげたんだけど、そのとき、なんかヤバいって思った。サンちゃんもピョリのようになったらって思ったら怖かった」
「……その気持ち、わかる」
ピョリよりも少し前、
他の症状で医療にかかったとき、サンシルの腎臓病が発覚した。
腎臓の機能は、いちど失われると回復することはない。
現状維持を目標に、治療を続けていくしかない。
そしてハヌルもまた病気を抱えながら、日々暮らしている。
ピョリが急に旅立ってしまったいま、サンちゃんのちょっとした変化や、ハヌの発作あとを見ると、不安で胸が切なくなる。
いまいるコたちの毎日が、どうか穏やかなものでありますように。

