姿 美保子です
常日頃より、宝塚歌劇ほどロイヤルストーリーが似合う劇団はないと
思っています。
神話の時代から現代まで、世界中の王侯貴族がひしめくタカラヅカは
なんて贅沢な舞台なんでしょうか。
10月15日(木)よりバウホールで公演が始まった「相続人の肖像」も
貴族の青年が主人公の物語です。
舞台は20世紀初頭のイングランド西部
桜木みなとさん扮する伯爵家の跡取り息子チャーリーが
白いバラを手に物憂げな表情で父親の墓に向かうところから
お話しは始まります。
葬儀にも参列しなかった彼の心にあるのは
財産目当てに母と結婚し、
母の死後に愛人関係にあった女ヴァネッサ(純矢ちとせ)を
後妻に迎えた父への憎しみでした。
チャーリーが館で弁護士のクーパー(穂稀せり)と
祖母(悠真 倫)から聞かされた亡き父の遺言状の内容は
土地と屋敷は相続できるが、ヴァネッサと共に暮らさなければ
財産は相続できないというとても承服できないものでした。
自分が屋敷にいない間に引き取られていたヴァネッサの連れ子・
イザベル(星風まどか)と顔を合わせたチャーリーは
「愛人の娘」と彼女をさげすむ言葉を投げつけますが、
イザベルはひるむことなく
母親とチャーリーの父との真実の愛をまっすぐに語るのでした。
バウ・プレイと銘打ってあるように、音楽を使わずに
セリフだけで進む場面も多いのですが、
桜木みなとさんのセリフは明晰で美しいです。
美しいといいますと、黒エンビを着た桜木さんが
客席奥から通路を通って登場するシーンがあるのですが
間近で見るそのスタイルの美しさには驚かれると思いますよ。
作・演出の田淵大輔氏が
桜木さんに貴族の青年をイメージされたのも納得ですね。
抜群の存在感で伯爵夫人を演じる悠真 倫さん(専科)は
本来男役さんであることを忘れてしまうほど。
傍でかしこまっている弁護士・クーパー役の穂稀せりさんは
口跡鮮やかで飄々とした味があります。
チャーリーの親戚で幼馴染のハロルドを演じているのは
蒼羽りくさんです。
登場しただけで舞台がパッと明るくなるようです。
肩に力の入っていない自然な演技が好印象でした。
ハロルドの姉ベアトリス役の愛白もあさんは
物語のキーパーソンでもあります。
抑えた演技から心の美しさが伝わってくるようでした。
こんなすてきな姉弟を育てたお父さん・
アルンハイム子爵を演じた美月 遥さんからは
包み込むような愛が感じられました。
執事の松風輝さんを筆頭とした使用人の皆さんは
コーラスやダンス、短いお芝居で舞台を盛りたて
若手中心の舞台ならではの爽やかさを感じた「相続人の肖像」
フィナーレのショーも
作品のイメージに合わせたスタイリッシュなもので
光沢のある濃いブルーの衣装がすてきでした。
「王家に捧ぐ歌」新人公演で主演コンビを組んだ
桜木みなとさんと星風まどかさんは
ダンスの息もぴったりでした。
公演は10月25日(日)まで。
【レビュー・ステイション】での感激日記は
10月16日(金)午後2時〰放送予定です。
17日(土)午後3時からの再放送もお楽しみください。
感激日記と併せて
16日(金)は大リクエスト大会です。![]()
皆さまからのリクエスト曲
をジャンジャンおかけしますよ
リクエストは番組まで![]()
お待ちしています
チャオ![]()











