姿 美保子です
コスチューム物に強い星組の伝統が
脈々と受け継がれている
「アルカサル-王城-」を観てそんな感想を持ちました。
写真は
愛を確かめ合う ドン・ペドロ(麻央侑希)とマリア(妃海 風)
プロローグ
麻央侑希さんが中央奥から赤いマントを翻し登場。
白いコスチュームを身に付けた兵士たちが
テキパキグイグイと踊ります。
武道館コンサートを終えたばかりの鶴美舞夕さんの端正なダンスや
壱城あずささんのイケイケな動きがやはり目を引きます。
「〰王になれ-、王であれー〰」と
繰り返し出てくるフレーズも印象的な主題歌が
壮大なストーリーの始まりを期待させます。
入れ替わって
青いマントを翻した十碧れいやさんが登場。
主題歌を歌い継ぎ
W主演の二人がステージで顔を合わせます。
音楽、ダンス、コスチューム、堂々とした美丈夫の並び
冒頭から押し寄せてくるタカラヅカの魅力に
ため息が出そうです。
そして物語が始まりました。
この作品は青池保子さんによる漫画「アルカサル-王城-」を原作として
中村暁さんが脚本・演出されたものです。
漫画は1984年に連載が始まり、途中中断を挟みながら2007年に完結。
単行本は13巻まで出ている大作です。
14世紀カスティリア王国の国王アルフォンソ11世(十輝いりす)は
愛妾レオノーラ(空乃みゆ)とその双子の息子である
エンリケ(十碧れいや)-写真-
と ファドリケ(飛河 蘭)を寵愛し、
マリア王妃(白妙なつ)と、嫡子ドン・ペドロ(麻央侑希)を冷遇していた。
写真向って左より
マリア王妃、アルフォンソ国王、宰相ダルブルケルケ(専科・一樹千尋)
ところが戦の遠征先で国王が黒死病にかかり急死。
ドン・ペドロが即位することになる。
報復を恐れ身を隠したレオノーラであるが
宰相ダルブルケルケの命により処刑された。
逃げおおせたエンリケたちはドン・ペドロへの復讐を誓う。
父親から帝王教育を何も受けていなかったドン・ペドロを待っていたのは
宰相ダルブケルケと、王妃としての権力を手に入れた母による傀儡政治だった。
そんなある日、
ドン・ペドロの心が彼らの元から徹底的に離れていくでき事が起きる。
病に倒れたドン・ペドロの枕元で母と宰相がこともあろうに彼の身を案じるどころか
王国の安泰のため次の王を決めることに夢中になっていたのだ。
侍女マリア(妃海 風)の献身的な看護のおかげで一命をとりとめた王は
二人を遠ざけ、自らの手で国を治めることを宣言する。
復讐の機会を狙っていたエンリケは
この機に乗じ、ドン・ペドロに忠誠を誓い彼の懐に入り込むが
裏では王のもとを離れたダルブケルケと手を組み、
貴族らを煽動して反乱をおこしたのだ。
母親の裏切りにもあった王はついに囚われ、幽閉されてしまう。
そんな彼の窮状を救ったのは愛するマリアの家族ら忠臣たちだった。
王の反撃が始まる。
さてこの公演、
飛河 蘭さんや妃海 風さんのつややかな歌声や
中世をイメージさせる音楽、戦闘シーンのダンスなど
確かにタカラヅカのミュージカルではあるのですが
照明の使い方が常の公演とは違っていたように感じました。
タカラヅカの舞台は場面が変わる時も途切れることがないのが
一つの特徴だと思います。
(大きな場面転換でも降りた幕の前でお芝居が続いています)
この舞台では場面や時間が動くときには
ストンと照明が落ち、暗転となりました。
再び舞台が明るくなると
情景、あるいは人物が変わっているという趣向です。
ドン・ペドロの心の声が示す人物に順にライトが当たっていくという
照明効果もありました。
こうしたことは外部の演劇では珍しくないと思うのですが
宝塚歌劇でここまで多用されることは今まであまりなかったような・・
他にも、ライトがうねるように客席に向ってくるなど
照明効果に気を取られた公演でもありました。
照明は佐渡孝治さんです。
続きは12日(金)放送の番組でお送りする予定です。
(時間内にご紹介できるようがんばります)
※掲載期間終了のため 舞台写真を削除しました




















