もう何年も前に行ったっきり・・・

 

9月の終わりに日本を出発して、一旦、シドニーの友人宅に宿泊した。

 

日本を発ったのは確か27日。。偶然ながら、息子の誕生日と同じ日だったという事に気が付いた。もちろん、息子が生まれたのは何年も後のことだけど。

 

とにかく、ゆっくりと時間が流れていた。
慌しかった日本から来て、何もしないで過ごしていいのだろうかと感じた。

 

日本なら秋になり、肌寒くなっていくだろう11月になっても、
変わりなく夏が続いている。
イメージとして、丸い地球の自転に沿って回っていたら四季が訪れるのに、
カーブしないでそのまま直線に進んでいるような・・・。

 

日本では「じれったい・・」「泣くだけに五分使うなんて・・」と感じた韓流ドラマも、この国ならゆったりと楽しめるのだろうなと思った。



 

ここでは「年齢」など何の意味も持たないように感じる。
実際に、自分の年齢を答えるのに怪しい人が多い。

 

乾期だったせいか、砂埃が多かった。
例えば洗濯物を干す時に下に落としても、ちょっと叩いてそのまま干しちゃえ!という感覚になった。
どうせすぐに砂にまみれるのだし・・と。
日本だったら、絶対に洗い直すところだ。

 

家には履物は脱いで入るけど、そもそも靴を履いていない人も多くて、外からそのまま上がってくるのでほとんど土足のようなものだった。
・・・でも、靴は脱がないといけない。

 

みんな、ものすごく視力が良いのだけど、、眼鏡を掛けている人も割りといた。


 

ドラマや映画の世界だけだと思っていた「偶然の出会い」も、ここでは日常だった。
例えば荷物が重くて大変な時、偶然知人が車で通りかかってくれたりする。

 

「あの人に伝えなきゃ」という時、ひょっこりその人が訪ねてきたりする。
「なんとなく自分に用事があるんじゃないかな?と思って」という。
文明が及ばない生活をしているので、感覚が冴えるのだろう。
テレパシー?

 

後にサタンとなってしまった天使長は、
万物の中で最も神様の愛を受けていたけれど、
より神に愛され、神と同等の位置(神の子)を与えられる「人間」の立場になりたかった、、ということなんですよね。

「お前は万物であり、人間に仕えるために造ったのだ。
その秀でた知識、豊かな感情は、神の子である人間を支え、仕えるために発揮してほしい」
というのが、神様が天使(万物世界すべて)を創造された理由。

すべての中心は人間。
成長して完成した創造本然の人間は、正しく天使を愛し主管することができただろう。

神様と二人三脚で被造世界を創ってきた天使長は、自分が天使であることを受け入れていただろう。
人間が誕生しても、自分の使命を知っていて、その役割に従おうとしていたのだ。
神様が我が子として人間を愛される姿を見ても、それを善しと受けとめていただろう。

人が完成さえすれば、天使の心に空いた「愛の減少感」などすぐに解決され、かつて無い愛を受けて満足することができたのだろう。


しかし、サタンとなってしまった後は、
・・・人間の僕(しもべ)、という目的で作られた事を悲しんだのだろうか。
人と心を通わせ、人の感情を理解できるように造られた事を・・恨んだのかもしれない。
天使は、機械的にプログラムされた他の万物とは違っていたのだ。

天使以外の万物は、人間になりたいなどと思いもしない。
自分を人間だと勘違いする犬もいるけれど、あくまでもそれは犬の誤解で、教えれば身分をわきまえる。

天使にだけどうして、人と同じような願望を持てるようにされたのか?
人にはなれないのに。
天使にもいずれは「相対」が与えれれる予定だったという。
天使の相対は、完成して神と同じ位置になった人間が与えるようになっていたのだろうか。
人間も創造主という位置に立つ為に、天使の結婚でこの天地創造が完了するということなのか・・・?

サタンの血統となってしまい、サタンのように「自己の位置を離れる」人間の姿を見続けて、サタンがなりたかった人間が、サタンの心情を受け継いで、サタンのように苦しむ人の姿を見続けて、

今やっと、不毛な反逆に終止符を打ちたくなったのかもしれない。
メシヤが、本然の愛で解怨してくれたのだろう。