第6回放送(2014.3.20)振り返るで~♡
最近、恵美加さんは英語のマンガを読むことに挑戦しているそうです。洋画は会話のスピードが早かったり発音によって聴き取りづらかったりするため、中級レベルの英語能力が必要とのこと。その点、洋楽や英語のマンガなら、より気軽に英語が学べます!
春から英語を学びたい人は英語のマンガに挑戦するのも良いですね。恵美加さんのオススメです!
<1時間目>
6回目のお客様は前回に引き続き、社会学者で情報環境研究がご専門の、濱野智史先生です……と、「情報環境研究」で早速カミカミの恵美加さん。
「情報環境研究という研究は、世の中に僕以外いないんで」先生が優しくフォローしてくれます。
濱野先生が世に知られるようになったきっかけは、ニコニコ動画の研究。ニコニコ動画上で初音ミクなどのバーチャルアイドルが大人気になったのはなぜかを、ご研究されました。
「バーチャルで存在が無くて、でも歌があって、ライブもある、という話を聞いたり観たりして、やばい、ちょっと怖いと思ってしまった」と恵美加さん。
濱野先生「分かりますよ、普通の人の感覚ってそうでしょうね」
恵美加さん「時代がすごい、それが出来ることがすごいと思ってしまって」
先生によると、実は初音ミク的なニコニコ動画を中心としたカルチャーと、AKBグループとは、時代的に平行している。AKBが結成されたのが2005年12月。ニコニコ動画、初音ミクはだいたい2007年と似通っている。
人気の仕組みも似ている。AKBのようなアイドルの劇場は、黙って観るのではなく、お客さんと一緒になって盛り上がる(俗に「オタゲー」と呼ばれる)。ニコニコ動画の仕組みも、YouTubeのようにただ観るだけではなく、画面上を右から左に流れるコメント欄の「コメント・ツッコミを含めて観るから楽しい」と先生。
2011年にAKBにハマる前の、アイドルに興味が無かったころの先生は、「ニコ中」だった。いわゆるニコニコ動画大好き人間で、「特にニコニコ動画が始まった2006年から2007年の一年は、(初音ミクなどを)本当に一日中観ていました」と先生。
毎日のように新曲が生まれて「こういうコメントが付くと面白いからこういう方向で曲、作ってみよう」など、ムーブメントが起きていた。どんどん初音ミクが成長していく様子を見守れて、まさに「成長を見守れるアイドル」そのもの。AKBグループの、最初ダンスが下手だった子が、握手会や劇場で観て行くうちにだんだん上手くなっていく。それと同じことが、ネット空間上に起きていた。
傍から聞くと実態のない初音ミクに皆が思い入れしていて気持ち悪い、あぶない、みたいな感じがしただろうと思うんですけど、実際に起きていたのは、初音ミクを好きな人がいて、曲を作る人たちがいて、映像を作っている人とかもいて、コメントといっしょになりながら、コレがウケると思ったらそういう曲を作るとか、皆でやっていた。
握手会こそないけれど、お客さんも作り手も一緒になって盛り上がっていくというところが、すごく似通っていると思っている、と先生。
恵美加さん「曲を作る人って決まっているんですか?」
主に作っているのはパソコンで電子音楽を作る人たち。誰でもパソコン一台、とソフトがあれば作れちゃう。初音ミクも、「初音ミク」っていうソフトを買えば、その歌声が作れる。
バーチャルの初音ミクの曲として人気のある曲を、リアルの女の子や男の子がカラオケで歌って人気になっていったり、どんどん広がりを見せて今に至る、と先生。
恵美加さん「すごい。私も頑張れば作れるってことですか?」
濱野先生「頑張れば作れるはずですよ。すごいんですよ、面白いことになっている」
とはいうものの、もちろんバーチャルとリアルの違いもある。オタク用語でよく二次元、三次元などと言われるが、さすがに初音ミクの握手会は無い。ライブは3Dの映像を投射してやっていたし、コスプレをする子もいるけれど、そこがバーチャルの弱点。一方のAKBグループ他、会いに行けるアイドルは、実際に行って会って会話が出来る。
それに、バーチャルでは予想外のことが起こりにくい。会ってみたら第一印象と違うな、とか、あぁ、こんな性格の子なんだ、とか。
初音ミクはすべてが人工的に作られているので、そういう予想外のことはなかなか起きにくいです。
恵美加さん「でも、すごい理想通りのアイドルになる訳ですよね?」
濱野先生「あ、そこね。絶対ファンを裏切らないですからね。誰かと恋愛しちゃうとか、ないですから。だからそれは、二次元が好きな人にとってはメリットというか」
恵美加さん「うーん、悩ましいところですよね。どっちが好きかってことですよね」
どちらが究極のアイドルとして良いのか。でも、濱野先生の周りには、アニメや声優さんが好きでライブなどに行っていたけれど、AKBなどのアイドルにハマっちゃったという人も、たくさん居るそうで。
恵美加さん「濱野先生もそういうタイプだったんですか?」
濱野先生「僕は別に声優とか好きじゃなかったんですけど、コロッとAKBに転びましたからね」
恵美加さん「やっぱり実物がいいと?」
濱野先生「そうっすねぇ~、実体がある方が、いろいろ考えることが多いな、と思いました」
恵美加さんがキャプテンを務めるチームBⅡの井尻晏菜さんはアニメや声優が好きで、初音ミクを「かわいい」と言ってカラオケで歌っているとのこと。
濱野先生「じゃあ、あんたんも次、握手会買うということで」
恵美加さん「おー!あんたん、良かったね~」
上枝さんを買うのは当然としてね。
恵美加さん「初音ミクってすごいですね。これからは、ライバルはバーチャルってことですかね?」
濱野先生「まぁ、ライバルというか、高め合うというか。お互いに補いあう。面白いですよね。例えば大組閣でバーチャルアイドル入るとか。絶対ないでしょうけどね。総選挙に出馬とかね」
恵美加「やばいな、それは。怖くなってくるぞ」
濱野先生、引き続き、よろしくお願いします。
~休み時間~
絵本『おおきな木』の朗読。初めてラジオで朗読をやって、保育園に実習に行った時に絵本の読聞かせをした時みたいな感覚になりました、と恵美加さん。今回は前編。次回は中編・後編と続きます。
<2時間目>
AKBファンでいらっしゃる濱野先生は、AKBの総選挙に「ガッツリ」投票しているとか。
一方の恵美加さんは19歳。まだ未成年だから、現実の投票に行ったことがありません。
濱野先生「現実の投票ってマジ、クソイベ(全然面白くないイベント)なんですよ」
先日の東京都知事選も、だいたい事前の投票率調査で誰が勝ちそう、と分かってしまう。小選挙区制という今の制度では、都知事選は基本的に1人しか当選しないから、「1人しか勝たないんだったら俺、別にこの人に入れてもしょうがないじゃん」みたいに感じてしまう。
よく、自分の入れた一票が重みを感じない、という言い方をするけれど、やる気が出ないんです。そのために30分とか並ばないといけないし、「え、ちょっとな」と思ってしまう。
それに比べるとAKBの選挙は(基本、そんなたくさん入れちゃいけないんですけど)入れた分だけガンと押し出せるから、「入れた甲斐がある」。
恵美加さん「それが本当の選挙との違いってことですね」
実際の選挙は、さすがにお金で票は買えないし、買ったら不正になってしまう。もちろん主義主張を伝え、同意してくれる人を集めて選挙で戦うのが王道ですが。
AKBの総選挙には「速報」があるけれど、あれも現実の選挙にはない。速報があってから、「なに!?」とそれで皆どよめいて、「マジか、やられた! と、速報でどれだけぶっ込む」とか。「その辺の駆け引きとか、めっちゃ面白いですよ」
もちろん現実の選挙も駆け引き、戦い、いろいろあるのでしょうが、でも普通に暮らしている僕たち・私たちにはなかなかその面白さが伝わってこない。自分の入れた一票がどうなっているのかピンと来ない。応援のし甲斐が無い。
「今の選挙って、街宣カー、ウッセー!って思うだけで、距離が近いって感じないじゃないですか」、と先生。
今、AKBグループがやっていることは、皆、ガーって握手して支持を獲得し、買ってもらうという仕組みになっている。
一方、日本の政治は、今また自民党が第一党だが、田中角栄さんとか竹下登さんとか党の基盤を作った時代の自民党の選挙戦略はひたすらずっと握手して回る、「どぶいた」戦略だった。
政治家の人たちがぐっと近づいて握手して、「この人いい人やわ」っておばあちゃんとかが思って、「あんたら竹下さんに入れなさいよ」みたいなことを言ったり。
濱野先生「同じなんですよ、やっていること、実は」
恵美加さん「すごーい」
もちろん完全に同じと言ってはまずいだろうし、もっと政策というか、内容で決めるのが正しいのも確かだけれど、やっぱり人と握手すると「何か分かるじゃないですか。10秒も握手していると、この人信用できるかな、とか」。
恵美加さん「なんか伝わってくるものがありますよね」
濱野先生「ファンの人と握手していても分かるでしょ。あ、この人こんな感じの人かなぁ、とか」
恵美加さん「分かりますね」
濱野先生「この人、もう来ないかもな、とか」
恵美加さん「分かりますね(笑)」
絶対伝わると思うんですよ。それと同じことが選挙にも言えるはず。「人間ってやっぱ人間のこと、瞬時に理解できるから」
もちろん、政治も街頭で握手とか、やっているけれど、「もっとそういうの、取り入れても良いのになと思ったりするんですよね」と先生。
恵美加さん「私も二十歳になったら多分もっと身近に感じられるんで」
濱野先生「街中の立候補している人と握手してみたりとか」
恵美加さん「アイドルと政治家が握手、新しい!」
よく、皆冗談半分で高橋みなみが首相になれば良いんなんて、秋元さんなんか言ってますけど、あながち間違いではないのかもなって感じがしていて。アイドルっぽい子も政界進出してもいいいと思うんですよね、と先生。
10秒も握手すればその人が今、何に困っているか聞けるじゃないですか。変にアンケートを取るより絶対分かる。
今、日本社会って政治が上手くいっていない。皆、どうせ選挙に行っても何も変わらないと思ってしまっている。そこをどうすれば良いのか。僕、大真面目にAKBの選挙の仕組みが何か改善に使えるんじゃないかって、本当にそう思っているんですよね。
恵美加さん「私も考えます」
濱野先生「上枝さんも出馬できる年になったら、ワンチャン(one chance)!」
出馬はそんな軽いノリじゃダメなんですけどね。
恵美加さん「もうすぐ7月で20歳なので、AKBと本当の政治と、考えて行きたいと思います!」
【濱野先生から告知】
アイドル大好きな濱野先生が自分でもアイドルグループを作っちゃおう! ということで、アイドル絶賛募集中です。「濱野 アイドル」で検索。
(おしらせ)
3/26 NMB48 9枚目シングル発売
4/5 さいたまスーパーアリーナで、NMB48 の単独コンサート。
~まとめ~
本当の選挙の話、初音ミク・バーチャルアイドルの話を聞き、すごく色々な発見がありました。もし今年、AKBの選挙があるなら、私もランクインできたらいいなってすごく思います!
次回の放送は、4/3(木) 23時~
アディオス~♡
文責:上村 雅代

