花がさく

雪が舞う

汽笛が鳴る



風が吹く


落ち葉が散る



死を弔う


涙が頬をつたう





喜びにうちひしがれる



恍惚に身を委ねる





そんなすべてを




ただあなたのそばで





感じていたかった









あなたまで急いだ



手を伸ばすと




あなたに届くと




思っていた




伸ばしてつかみとったものを




よく見ると




それは自分の心だった




あなたへと手を伸ばし



自分を知った





そこには




ありのままの





わたしがいた
若く幼い情熱は




遥か彼方



いま暗闇の深淵で





貴方を呼ぶわたしは


もういない




ときは過ぎ去り




消化できない過去の残骸は




意識の淵に




落とされたまま





そんな痛みだけの思い出を





無意識になぜ探そうとする





なくなった感情を




新しい涙で覆い隠せたなら



追憶の扉は開くのか