flyinghumanoidさんのブログ
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空を飛ぶ夢

以前、2回程 『魔法の絨毯で空を飛ぶ』夢を見た。
 
 1度目は、まだ10代だった頃、家の近所の少し大きめの公園を低空飛行する夢。
 当時の公園の作りと大体同じだったが、何か違和感を感じた。
 言うなれば、近未来的な感覚を感じた。
 小さな頃に、寝ていてどこか高い所から"落ちる感覚"を何度も味わった事があったけれど、
 実際に自分の意思で空を飛ぶ夢を見た事が無かったのでこの時は、 とても気持ちがよく、
 その反面、夢の中ですれ違った人に驚かれた事を思い出し、複雑な気分だった。
 
 2度目は、かなり巨大なビル群を結構な早さで駆け抜ける夢。
 この光景は、絶対に見た事がない。
 そして、全く地上を見ていないので、どこかすら分からなかった。
 ただ1度目に見た夢とそう間隔が無くこの夢を見たので、変な感覚に囚われた。
 
 高校生の頃、学校がとても面白くなかった。
 いつも授業を聞いていなかった。
 ある時、「現代国語」の授業中、その日の授業とは関係のないページを見ていた。

 『空を飛ぶ夢』安部公房

 内容は、ある男Aが、ふと窓の外を眺めると、空を飛んでる男Bがいた。
 Bは、連日連夜飛んでいたので、Aは羨ましく思っていた。
 「どんな感覚なのだろう?」「どうやったら飛べるのだろう。」
 ある日、Aの家の扉を叩く音が下ので開けると、Bだった。突然の訪問に当然驚いた。
 「あなたは、いつも僕が飛んでいるのを見ているでしょう。」
 「もし飛びたければ、この薬を飲みなさい。」
 Aは恐る恐る、その薬を飲み、空を飛ぶ事が出来た。
 そして、「あいつ空を飛んでいるよ。」と地上にいる人達が白い目で見る。
 自分で飛んでみて、初めて飛んでいる人の気持ちが分かった。

 2回の絨毯の夢を見た後に、この事を思い出し、阿部公房の本を探した記憶があるが、
 内容は教科書用に短く、分かり易くまとめられており、本来は少し難しい内容でだった。

 今日、ぐっすり寝ていたのに、夜中の暗闇の中、心臓がバクバクしながら目が覚めた。
 また、『空を飛ぶ夢』を見た。

 この傾向の夢を見る時は、普段の曖昧な記憶の夢と違い鮮明に覚えている。
 ただ、どの場面も断片的で想像でしかなく、夢の中という事。
 上手く説明できないけど、まだ、画が鮮明なうちに書いておこう。

 友人Nと居た。ビルの屋上に。彼も飛べるようだ。だから僕が飛べるとしても彼は驚かなかった。
 Nとの用事を済まし彼と別れる所から始まった。
 まだ、僕は上手くスムーズに飛ぶ事が出来ない。スピードも上手く出せて40km程。
 色々試してみる、平泳ぎ的な事も、しかしダサイ。空中で手足を広げたり閉じたり。
 クロールも試してみる。でも空中では、水中の様に"かける"水が無い。
 まだスビードを出すコツがわからず、意識的に前進しているだけだった。
 彼女の家に着く。実際には見た事も無い人だった。
 マンションは、古びた高層マンションの20階程度の高さだが、部屋は小さく、外壁から推測すると  70年代後半といった感じ。
 ベランダから入り、何か話をする。
 実際に僕が20階の高層マンションの窓から入っても、驚きもしない。
 実世界でその高さにいれば、僕は高所恐怖症なので、足がすくむはずだが、自分が"飛べる"事が分   かっているので、恐怖感が無い。 そういう世界なんだとその時、理解する。

 何やら、秋祭り的なものがあるらしく、後で会う話をする。
 秋祭りについて、後で分かる事になったが、この世界がニアフュチャー的なので、"イベント的"なもの の方がニュアンスが合ってると思う。ただ、頭の中を神社的なものが過った。
 70年代を感じさせるアナログ的な感覚もあれば、とても技術の発達し過ぎた感じで、人間味が無   く、無機質でフュチャー的なものが混在している感じだった。
 
 彼女との実際の会話の内容は鮮明ではなく。
 とても感覚的で記憶が薄い。ただ、僕は、一度、家に帰りやらなければいけない事がある様である。
 ベランダから飛び降り、暫く下降する感覚を味わった後、前進して行く。
 自分の思う様にスピードを出す事が出来ない。
 実世界で一度も自分の体だけで飛んだ事がなく、実際に自分以外に飛行している人を見た事が無いの  に、どう飛べばいいか分かるはずが無い。
 
 自分の飛行方法がダサイ事に気付くのと同時に電車に乗る事になり、飛ぶのをやめるて歩きだすと見知 らぬ男に出会う。実世界で彼の事も見た事も無いし、今は顔を思い出せない。
 ただ彼は親しく話しかけてくれるので、悪い気はしないし、この世界では彼と親しいみたいだ。
 少し疑いながらも、帰る途中にある彼の家に少し寄る事になった。
 彼の家に行くと、1階建の道路に面した事務所の様な感じだった。そしてそこには、彼の知り合いであ る女の子が3人ほど居た。
 彼女達は彼の妹なのか、友達なのかも定かではない。知らない世界で親しくしてくれている見知らぬ男 なので、聞く事も出来ない。そして、彼女たちも同様、親しくしてくれる。でもそれは悪い気はしな  い。そして、3人のうち1人が、今日の"イベント"に誘ってくれる。
 僕は、彼女と行くと言っていたので、またそこで会えたらいいね程度で話を終わらせ、その家を出る
 この人達と少し"距離"を感じた。多分、本当に良い人達なのに、"距離"を感じた。

 そして、実世界であまり利用しない、ロータリーのある少し大きめの駅に着く。
 改札を出て、暫く歩くと、同級生のKに会う。実世界で先日、海に誘ってくれたが断った。丁度、その 日、別の予定が入っていた。
 彼は、酔っぱらっていた。そして、実世界でミュージシャンとして生きているが、そこではタクシーの 運転手をしていた。マットブラックの大きなイギリスのタクシーの様な形をしていた。彼とロータリー に向かうと、タクシー会社の案内係が、彼の車を動かしていた。車を放っておいたからだ。
 彼は、焦りその車を追いかけたので、僕はまた飛行する。少し、セカンドライフ的な感じになってき  た。

 その帰り、実世界では、10分くらいしかかからないところなのに、アメリカのハイウェイの様な所を 通る。しかも車は猛スピードで走るので、バイパスの下を僕は飛行した。
 警察が整備をしている。「ここは 荷物が無いと飛んではいけませんよ。」と意味不明の注意される  が、バイパスの出口が近くそのまま飛び続ける。バイパスをくぐった所で、コンクリートだらけの工業 的な巨大な高速道路の全景が飛び込む。
 突然、巨大なトレーラーが猛スピードで走り、他の乗用車にぶつかりながら逃走。
 警察に"爆撃"される。
 この光景にも意味が分からなかった。 "爆撃"なんて日本で見れる光景ではないのに、何故、こんな光 景を見るのか?
 
 その高速のカーブが幾重にも重なる光景。巨大で高層的に重なり合い、その下は、薄暗くなっている。 その間をゆっくり飛行。飛行しているという事は、ある程度の高さを飛んでいるので、入れない土地は あまりない。しかし、他に飛行している人を見た事が無い。自分だけ。

 立入禁止の国家的な土地を通る。不法侵入になるので通るのを避けるべきだったが、トイレに行きたく なる。
 基本的に、薄暗く人は居ない。廃墟と化した巨大な建物、現代で はあり得ない規模の建物だった。
 建物の壁には、金色の唐草模様。薄暗く、人は居ないし、巨大な建物に変な模様。

 不気味な感じ。
 
 仕方なくそこに入りトイレを探す。
 訳の分からない造りのトイレ。
 水洗トイレの便器の水の部分が横幅3メーター程あり、高さは低いが何故か、大きな波が立っている。
 その波の前にある小さなトイレで波に濡れながら用を足す。
 びしょ濡れで散々な目に遭い、トイレを出た所で、人とすれ違う。作業着を着た国家公務員。

 ”あ!”

 と次の瞬間、巨大な建物から1000人もの人が銃を持ち猛スピードで飛び出てくる。
 びっくりして謝りながら飛び立とうとするが、スピードが出ず、銃で撃たれ目を覚ました。

 午前3時半。
 心臓をバクバクさせながら目が覚めた。

 もう一度寝よう。